第2期の桐生・みどり未来創生会議が始まる 2021.11.30
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委嘱状が交付され第2期が始まりました。 |
桐生市とみどり市の連携などを話し合う「桐生・みどり未来創生会議」の第2期初回の会合が11月19日(金)、桐生地域地場産業振興センターで行われ、委嘱状の交付、第1期の経過報告ののち、連携のテーマの「桐生・みどり市民共通の将来課題に向けて」について意見が交わされました。
荒木恵司桐生市長は、「新型コロナウイルスの関係で今日まで延びた。様々な分野で桐生市とみどり市の協力はメリットがある。2期では両市の将来を見つめた議論をしていただきたい」とあいさつ。須藤昭男みどり市長は、「1期の会合は一定の成果が上がっている。バージョンアップできるようにしたい。また、それぞれの専門家を招いて会議をするかも知れない」と委嘱した委員以外の招聘もにおわせました。
委嘱された委員は両市ともに10人で任期は2年。桐生市は、荒木恵司(桐生市長、以下括弧内は所属団体)、山形賢助(桐生市区長連絡協議会副会長)、津久井真澄(桐生商工会議所副会頭)、坂本崇(桐生商工会議所青年部長)、星野麻美(NPO法人キッズバレイ代表理事)、星野昭彦(桐生市農業委員会)、新居理恵(桐生市総合計画審議会副会長職経験者)、林大輝(学生団体Yield)、山本有司(首都圏からの移住者)。みどり市は、須藤昭男(みどり市長)、関口渉(みどり市区長会副会長)、石埜茂(笠懸町商工会長)、蜂巣一史(みどり市商工会青年部長)、板谷章子(とまり木会長)、鈴木みどり(みどり市PTA連合会)、大澤孝志(新田みどり農業協同組合代表理事組合長)、新井雄一(桐生法人会青年部会顧問)、権田椋佑(桐生大学学友会代議員)、安西未佳(みどり市地域興し協力隊)となっていて、学生や移住者が含まれたのが目新しいところです。
1期では、公共交通、観光、防災・防犯、教育・学校間連携、水資源及び森林資源を活用した連携、スポーツに関する連携、公共施設の相互利用などについて議論され、一定の成果が上がったことが紹介されました。その一方で、1期の最終回では、「未来ではなく、とりあえずできることの会議だった」との意見も出されました。
これを受けて、津久井真澄委員からは、「1期については関心が薄かった。桐生・みどりの両市はどうなるか、関心を高め、自分事として2030年はどんな町になるかを示さないと将来が見えてこない」という意見が出されました。これ以外にも、過疎対策やデジタル化の推進、人口減少、教育についてなどさまざまな意見が出されました。その結果、次回の会議では公共施設と観光をテーマにすることが決められました。次回会議は概ね3か月後に行われます。
またもや“とりあえずできること”にはならないように
未来を考える前に、両市が抱える課題の洗い出し作業は行われず、両市のあるべき姿について語られることもなく、委員から出された意見の中から次のテーマに話を絞って進められることになりました。この会議が「未来の両市のために今何をすべきか」を考える会議だとするならば、目先の成果を求めるのではなく、現状の徹底分析とその対策、将来像の提案こそが第2期の目標だったのではないかと思われます。1期の繰り返しにならないことを望まずにいられません。