“自校方式”を求める署名4836人分を市長に提出 〜考える会 2021.11.9

市長に署名を手渡す考える会のみなさん。

 「みどり市の学校給食を考える会」代表の根岸佳世さんら8人は、11月4日(木)10時にみどり市笠懸庁舎を訪れ、笠懸地区学校給食の自校方式を求める署名4,836人分を須藤昭男みどり市長に手渡しました。須藤市長は、「センター建設が決まったわけではない。思いをしっかり受け止め、これからの検討に役立てていきたい」と話しました。

 考える会は、来年4月の開校に向けて建設が進められている笠懸西小学校(仮称)には給食室が作られずに大間々給食センターから配送することになっていることや、市教育委員会が今年3月に今後の笠懸地区の学校給食提供方式として「センター方式とすることが望ましい」との方針を決めたことから、自校方式の学校給食を守っていきたいと学習会を開くなどして活動を始めました。9月に行われたみどり市議会には、@笠懸西小学校で早い時期に自校方式の学校給食を実現すること、A笠懸地区学校給食センター化の方針を見直し自校方式の学校給食を継続すること、Aこれからの学校給食について検討するときには保護者や市民の声をよく聞いて反映すること、を要望事項とした請願書を提出していて、9月28日の本会議で賛成多数で採択されました。

 会では、市長にも直接希望を訴えたいと9月初めから署名活動を始め、40日ほどで4,500人を超える署名を集め、この日ようやく市長に直接手渡すことができたということです。

 要望書を受け取った須藤市長は、「センター建設の計画は具体化しているわけではない。現在の給食室は使える間は使っていきたい。しかし、校舎は40年、50年と老朽化しているのでその先どうしていくか考えなければならない。みどり市は給食無料化に年間約2億3000万円から4000万円の税金をかけているが、これは子育て環境を良くしていくためで、子どもたちがしっかり育ってほしいと願っている。これからも市民とよく意見交換しながら安心、安全、おいしい給食を目指していきたい。笠懸と他地域の壁を心配する声もあるが、議会への説明もしっかり果たしていき、不安の解消に取り組みたい」と話しました。

 会代表の根岸さんは、「センター建設がもう決まったことだと思っている人もいるが、そうではないことや自校方式の良さをたよりなどを通じて広く伝えていきたい。そして学習会を開くなどして多くの人といっしょに給食について考えていき、自校方式をいつまでも残していきたい」と話していました。市や教育委員会に対する市民の活動が、これからも粘り強く進められそうです。