昔の道具で古代米の脱穀を体験 〜岩宿博物館米っこクラブ 2021.10.26

千歯こきでの脱穀はたいへん。

 10月16日(土)午前10時から岩宿の里ふれあい学習館で、岩宿博物館の農業体験学習講座「米っこグラブ」の参加者と「岩宿の里に古代米を栽培する会」のボランティアの35人が参加して、古代米の脱穀が行われました。

 この日は朝から雨が降っていたので、脱穀は中止かと思いながら現地に向かいました。会場のふれあい学習館の中にはブルーシートが敷かれて、人が足で踏み板を踏み回転させて脱穀する「足踏脱穀機」、上に向いた鉄の歯でもみをこすぎ採る「千歯こき」、もみ殻や砕米・ごみなど選別する「とうみ」が設置されていました。

 収穫した稲ははざに架けられ、雨除けのためにブルーシートをかけておいたそうで、稲束は軽トラッで運ばれて濡れないように大切に扱われました。子どもたちに人気のあったのは千歯こき。足踏脱穀機は足に力を入れ踏ん張らないと、稲わらごと回転する歯車に食い込まれてしまう子どもの姿もあり、難しいようでした。

 一粒一粒を大切に、種まき、草取り、稲刈り、脱穀の作業を通して、遠い祖先から永きにわたって日本人の主食である米作りを、今年も米っ子クラブの参加者は体験しました。