自校方式を求める請願を本会議で採択 〜みどり市議会 2021.10.5

 
「学校給食を考える会」のみなさん。

 みどり市議会(古田島和茂議長、定数18)定例会は、9月28日(火)午後の本会議で、「笠懸地区学校給食の自校方式を求める請願」を9対7の賛成多数で採択しました。

 この請願は「みどり市の学校給食を考える会」の代表・根岸佳世さん他560人により提出されたもので、@笠懸西小学校(仮称)については、早い時期に自校方式の学校給食を実現すること、A笠懸地区学校給食センター化の方針を見直し、自校方式の学校給食を継続すること、Bこれからの学校給食について検討するときは、保護者や市民の声をよく聞いて反映すること、を要請するものでした。この議案を付託された総務文教常任委員会では9月21日に審議を行い、3対2の賛成多数で採択しています。

 討論では、椎名祐司議員(新令クラブ)が「給食センターは調理員の努力で大間々および東の学校においしく、安心安全な給食を提供している。センター方式を否定するような考えには共感できない。試食のアンケートや保護者説明会などで住民の意見の反映を図ってきたとの報告も受けている」との反対意見を述べました。常見詔子議員(共産党クラブ)は「議会で自校方式を求める付帯決議がこれまで3回採択されてきたにもかかわらず、『センター方式ありき』で進められてきた。笠懸の自校方式は長い歴史があり、在校生だけでなく多くの卒業生から高い評価を受けてきている。その継続の願いをぜひ受け止めていただきたい」と賛成意見を述べ、大澤映男議員(新政クラブ)も賛成の立場から「忖度することなく、議員は次世代のため市民の願いに応えていかなくてはならない。請願の趣旨に全く賛成で、みどり市全校に広げる絶好の機会だ」と意見を述べました。

 請願が採択されたことから、議会は請願を市長に送付し、その処理の経過、結果の報告を第4回定例会(12月定例会)の初日を期限として請求することになりました。

 傍聴に来ていた請願代表者の根岸さんは、「採択されてとても嬉しいですが、賛成する議員さんが思ったより少なくて、驚きもちょっとあります。どうして自校方式の学校給食のほうが望ましいのか、もっともっとていねいに訴えていくことが大切だと思いました。今、市長さんに向けての署名活動を行っていますが、勉強会などを開催しながら、ほかの地区にも輪を広げていきたいと思います」と話していました。