阿左美駅歩道橋工事始まる 〜どうなる線路横断部分? 2021.9.7

4車線の県道と線路をまたぐ計画だが。
大型クレーンが設置され歩道橋工事が始まりました。

 阿左美バイパス(県道68号線)の拡幅に伴い100mほど新桐生駅よりに移転となった阿左美駅の歩道橋工事が始まりました。県道北側の用地買収された土地には鉄板が敷かれ、阿左美駅の西側には大型クレーンが設置されています。

 この歩道橋は、4車線化した県道を横断する際の安全確保を目的に設置されるもので、当初は県道のみをまたいで阿左美駅と県道北側をつなぐ計画でした。しかし、笠懸東小学校への通学で使われていた“阿左美アンダー”について、「暗い地下道を通学させるのは怖い。不審者が潜んでいてもわからない」「4車線となる県道は危険」など、保護者から不安の声が上がっていて、そのため、PTAや地元区長・住民から強い要望があり、道路計画をになう土木事務所も歩道橋を延長して東武鉄道の架線をまたぐものに計画が変更されました。

 しかし、8月末時点では群馬県と東武鉄道との間で調整が整っていないようすで、あとから追加された架線をまたぐ部分の工事については見通しがついていません。通学する子どもたちの安全を考えれば、歩道橋の工事が完了した後に阿左美アンダーの工事に着手するべきところでしたが、順序が逆になったため、工事中の阿左美アンダー利用しているのが現状です。

 PTAをはじめ1区・2区・3区の区長らからも早期完成を望む要望書を市長に提出している歩道橋の新設ですが、子どもたちが通学に利用できる日がいつ来るのでしょうか。

余談録
 千葉県八街市で起きた下校途中の子どもの列にトラックが突っ込んだ事故を受けて、みどり市でもPTAなどから出された通学路の緊急点検を行いました。その結果として、消えかけた白線の引き直しやゴム製ポールの改修や設置を行うことになったようですが、道路の改修や拡幅など、大がかりな工事は行われないもようです。事故が起きてから緊急点検を行うのではなく、毎年出されている通学路の安全確保に真摯に耳を傾け、安全確保のための立案と実行を地道に進める必要があるのではないでしょうか。今回の歩道橋も、「早くできていれば」などということにならないことを願わずにいられません。