土砂災害危険個所・通学路危険箇所を緊急調査 〜みどり市 2021.7.13

 

 みどり市では、静岡県熱海市伊豆山で発生した土石流が甚大な被害をもたらしたことを受け、市内山間地にある土砂災害危険箇所を緊急に選定し、土砂災害への備えを強化することを目的に緊急の調査を7月7日(水)に行いました。

 調査対象となったのは市内山間地にある比較的規模が大きい開発地で、太陽光発電所5か所、盛り土が行われた開発地4か所、近年に小規模な土砂流出や転石などの履歴があった道路5か所など14の地点です。調査に当たったのは危機管理課、生活環境課、建設課、東市民生活課、農業委員会で、関係部署合同により緊急目視踏査を実施しました。その結果、土砂の流出や流末の不具合、施設の変状は認められなかったということです。

 今回の熱海市の大規模土石流を受け、国土交通省は、農林水産省や環境省等の関係省庁とともに「全国の盛り土の総点検」を実施する考えを示しています。そのため、今後、国から示される方針や群馬県の対応なども踏まえ、市として市民の安全安心を守るための取り組みを関係機関や庁内関係部局と連携して進めて行くことになり、また、市民に対し、改めてハザードマップによる土砂災害警戒区域等の危険箇所の周知や啓発にも努めていくということです。

通学路は60か所を点検

 千葉県八街市で児童の列にトラックが突っ込み5 人が死傷した事故を受け、小学校通学路における危険箇所の緊急点検を実施することにより児童の安全を確保することを目的に、7月6日(火)・7日(水)の2日間、事前に小学校から要望のあった危険箇所60か所の調査を行いました。

 調査は危機管理課、建設課、学校教育課の合同で行われました。調査結果は、「過去に交通事故があった場所、車両の通行量が多い道路や見通しの悪い十字路など点検した結果、対応を講じる必要がある場所が見受けられた」とし、今後は市として児童の安全安心を守るため、桐生警察署や桐生土木事務所、庁内関係部局と連携して早急に安全対策を講じるとしています。

これまでも出されていた安全対策の要望

 八街市の事故を受けて動き出した緊急調査ですが、小・中学校PTAでは毎年のように通学路安全の対策を要望し、笠懸南中学校前の市道については地元区長らの連名で改修要望が出されています。しかし、これまで一向に改善されてはきませんでした。毎年出される同じような改修要望を“例年の行事”としてはいないか、要望を真摯に受け止め、優先順位を付けて改修していくことはできないのか。今回の調査から、実際に改善が進むことが重要で、単なる調査行事にはして欲しくないところです。