コロナ禍の公民館活動について、11月下旬の答申をめざす 2021.7.6

 

 新型コロナウィルス感染症に係る群馬県の警戒度が下がり、みどり市内の各公民館が再開されたことにより、さっそく6月29日(火)、みどり市公民館運営審議会が多世代交流館(大間々公民館)で開かれ、諮問されていた「新型コロナウィルス禍における公民館活動について」の答申に向けた話し合いを中心にした会議が行われました。

 この日は年度初めということで、審議に先立ち新委員への委嘱式が行われ、教育長の保志守さんから新委員の丹羽弘光さんに令和3年度みどり市公民館審議委員の委嘱状が手渡されました。丹羽さんは笠懸南中学校PTA会長で、選出母体である市P連のメンバーチェンジによる交代のため任期は1年です。

 議事では、報告事項として「相互教育を基本とし、事業を通じて地域住民の交流や仲間づくりを図るとともに、仲間づくりから地域づくり、まちづくりへとつながる活動を公民館の教育的機能ととらえ地域住民の学習・文化活動を支援する」などといった昨年とほぼ同内容の「令和3年度公民館運営方針」が承認されたほか、公民館がコロナワクチンの集団接種会場になっていることから、事業を実施できるかは流動的との説明を受けつつ「令和3年度公民館事業計画」が承認されました。コロナの影響は会場の問題だけでなく、事業自体にも流動的な部分がずいぶんとあるようで、詳細は決まり次第個別の記事としてお届けします。

 今年度の公運審の活動については、回数として全体で6回は変わりませんが、全体会は答申作業を中心に行うため3回から5回に増え、その分専門部会が3回から1回に減ることになりました。コロナの影響で公民館事業が減少していて、これまで事業評価に大きな時間を割いてきた公運審にはとっては、答申作業に集中できる状況となっています。

 答申については、各地区の専門部会長と副会長の合計6人で答申書素案起草委員会を組んで、これまで出された意見をもとに次回の8月下旬までに“集うこと、学ぶことを止めない方法”を見いだし事業に取り組むといった基本的方向性に沿った素案を起草し、その後全体会の3回目、4回目で素案に追加や修正を加え、11月中旬には最終調整のうえ答申書を仕上げ、下旬には館長に答申するというタイムスケジュールが確認されました。

 委員の中には、まだ審議不十分との意見を持つ人もいるようですが、タイムスケジュールが承認されたことで、今後は起草委員会の起草能力にかかっている部分も大きいようです。“集うこと=人流を促すこと”のリスクをどう捉えていくのか、一方で人々の交流の大切さをどう守っていくか、難しい問題への解答は、果たしてどうなるのでしょう。