今年度も開催は見送り 〜みどり市公民館大会 2021.7.6

 

 県のコロナ警戒度が下がったことでみどり市内の各公民館の閉館が解かれ、6月25日(金)にみどり市公民館大会実行委員会が再開されました。「今度こそ公民館大会を開きたい」として開いた4月28日以来、今年度2回目の実行委員会です。

 前回の会議では、大会開催に向け、積極的な意見と消極的意見、折衷的意見が交錯して出されていて、公民館側からはリモート方式での開催方法や、失敗しない分かりやすい分散型リモートの方法、開催リスクの解消に向けた研究の発表などの提案意向もあり、開催の可否は結論が先送りされていましたが、今回はこれに結論を見つけるための会議でした。

 この日の会議は、公民館から「感染リスクを抑えての開催方法例」などの資料が出されたほか、今年度内に開催するには12月中にテーマや講師など、大方の内容は決めなければならないなどの話がありました。しかし、資料説明に入る前に委員からは「開催方法を探ることは開催することが前提となる。これでは今回は“見送り”の結論には至り難い。まず開催の可否から議論すべき」との意見が出され、再度今年度開催の賛否の議論が行われました。

 開きたいとする側からは、「コロナを理由に止めるというのは後ろ向きすぎる」「コロナ禍のコミュニケーションの取り方やサークル運営の相談・情報交換など、今だからこそやるべきことはたくさんある」「コロナ禍をどう生きるか、専門家の話も聞きたい」などの意見が出された一方、慎重派からは、「ウイルスの変異株は世界的に猛威を振るい、日本各地でも感染が拡大傾向にある。人流は控えるべき局面だ」「年内には多くの市民のワクチン接種が終わるだろうが、その後の公民館を取り巻く環境や課題、公民館大会でテーマに上げるべき事柄など、状況の予測は現時点ではつかみ難い」「乾坤一擲での開催はできない。今回見送っても来年はできる可能性が高い」などの消極的意見も相変わらず根強く、結局、全員が一言ずつ意見を述べたのち決を採ることになりました。

 採決の結果は「10:1」とほぼ一致で今年度の公民館大会は見送りとなりました。当初賛否は拮抗していましたが、話し合いの結果、多くの人の意見が変化し、今年度の大会は中止することとなりました。ばらばらだった意見が話し合いを通してほぼ一致に至ったことは実行委員会にとって大きな成果であり、貴重な経験となったものと思われます。これをもって今年度の実行委員会は、この経験を内に秘めて解散となりました。

 2年任期の公運審委員のメンバーも来年は入れ替えとなり、公民館大会実行委員会も新たな顔ぶれとなりますが、会議の最後に公民館サイドから、「ここ数年何度もの会議を開いて取り組んできましたが、コロナ禍でずっと開けませんでした。これまでの経験をもとに次年度もぜひ実行委員になっていただきたい」とのお願いが話されて、今年度の実効委員会は完全に閉じられました。