大きな葉の正体は、カボチャ?でなくズッキーニ! 2021.6.8

広い畑で作られていたのはズッキーニでした。

 みどり市笠懸町鹿の(株)モナミの職員駐車場の東側、30aほどの畑に長いビニールトンネル出現し、霜の降りるこの季節にどうやらホウレンソウでもなさそう、カボチャにしては早いし、何を栽培しているのかなと道行く人々の興味をそそっていました。

 謎が解けました。関東の梅雨入り予測が伝えられる5月末、その畑で男女7人がビ二―ルの取り外し作業をしていました。よく見ると栽培されていたのは「ズッキーニ」でした。

 働いていた人たちは、ベトナム人や近所の人でした。作業中でしたが働いている人に話しを聞きました。

 元農協職員の塩野文弥さん(笠懸町久宮)は冬はホウレンソウ、夏はナスを中心に生産していて、今年1月に農業生産法人(株)笠懸セイルファームを設立して、今年初めてズッキーニの栽培を始めたそうです。市外と合わせて50aほどに作付けしていて、収穫は6月いっぱい行うそうです。

 会社では現在正社員とパート・アルバイト合わせて10数人が働いていて、耕作面積は10haを超え、今は新しく加えたネギの植え付けで忙しいなか、合間をみてズッキーニ畑の作業になったそうです。

 この地域のこの季節、かつては養蚕用の桑が生い茂り、小麦や大玉スイカの生産が盛んでした。そして当時の畑仕事は、夫婦や親子の家族が中心でした。今は、家族人数の減少や食生活の変化で大玉スイカは消費されず、小麦は輸入が中心となり、養蚕農家は激減し桑は切り倒されて、畑は見晴らしの良い風景となりました。近年、ズッキーニは家庭菜園でも人気があり、食卓で愛される作物です。