ニホンキジに出会える日常、贅沢ですか? 2021.5.25

オスのキジが2羽、威嚇しあっているようです。

 笠懸南中学校の通学路、学校まで1km足らずの市営鹿団地の近くで、「ケーン、ケーン」と大きな鳴き声が響きます。この鳴き声は繁殖期のオスのキジの声だそうです。

 休耕地の草むらで、撮影できました。雄が2羽です。仲良く餌をついばむかと見ていると、けたたましく威嚇し合い、近くを犬といっしょに散歩する人たちも気にならないようすでした。

 周辺は、新築家屋が多く、人口の多い地区です。田圃はなく、沼もなく、山もありません。自然環境に恵まれているとは言い難い場所柄です。

 コロナ禍のみどり市では、朝晩には比較的若い人々が、日中は高齢者が散歩をしている姿をよく見受けます。昔は縁側でお茶を飲み一休みしていましたが、時代が変わり結婚式も葬式も式場で行い、隣組の付き合いは薄れ回覧版を回すだけの関係に。そんな時代の今、これからの時代のために、「あそこにいるのはニホンキジだよ。桃太郎のお話に出てきたね」と、親子の会話がはずむ環境を残したいと感じます。超高齢化社会、少子化社会に、高齢者や親子連れが訪れて腰の降ろせるベンチや公衆トイレのある小さな公園がほしいと思います。

 この一帯では、桑の木が生い茂る耕作放棄地や草むらがあり、ギジの生息に一役買っているようです。数日後、トウモロコシ畑でオスが1羽と、ちょっと離れてメスが見えました。恋の成就ができたのでしょうか?