みどり市でも高齢者対象のワクチン接種始まる 2021.5.4

ワクチン接種に訪れた人たち(笠懸公民館)。

 新型コロナウイルス感染症ワクチンの集団接種が、75歳以上を対象に4月28日(水)に笠懸公民館で行われました。この日接種を受けたのは45人。みどり市のワクチン接種は26日(月)に大間々町の多世代交流館でスタートしていて、笠懸町での集団接種は初めてです。

 会場では、受付を済ませたあと15人ずつのグループに分けられ、医師からの問診後にワクチン接種、接種後の副反応を見るため待機するという流れになっています。接種を行う医師は医師会から指定された医師が当番制で行っています。高齢者を対象としていることから、受付や問診などで途惑う姿も見られましたが、大きな混乱もなく接種が行われました。

 接種に訪れた女性は、19日の受付スタートに合わせて2人でコールセンターに電話したところ運良く通じたとのことで、接種を受けられることにほっとしたようすでした。笠懸公民館では8月上旬までに16回の集団接種が予定されています。5月からは1度の集団接種を45人から60人に引き上げる予定ということです。

 接種開始までにみどり市に届いたワクチンはファイザー社製の2箱(1箱は195バイアル。今回、国から届けられた注射器は1バイアルで5回分の接種ができるものなので、2×195×5=1,950回分)。19日からの受付はこの約2,000回+αの分を受け付けたもので、22日(木)午前中には予約受付が終了したといことです。多くの人の電話が集中して、つながらないまま予約できなかったという人も多くいたようです。市内の75歳以上の人は約7,900人。全員が2回接種するには約15,800回分が必要で、今回の受付はその13%にとどまります。65歳以上74歳以下は約7,600人なので、65歳以上全体から見ると約6%です。

 また、かかりつけ医(接種ができる指定保健医療機関)での接種については、割り当てられるワクチン数が少ないことから、多くの市民が接種を受けるには相当の期間が必要となりそうです。

 国は6月末までには65歳以上の高齢者分のワクチンを市町村に届けるとしていますが、県を通じて届けられるワクチンの予定数ははっきりしていなく、「接種会場・日程の調整、医師の確保が必要で、次の予約受付は未定」(みどり市新型コロナウイルス対策室)ということでした。まだしばらく手探りの状態が続きそうです。

 4月28日付けで、5月1日からは群馬県の警戒レベルが「2」から「3」に引き上げられてから僅か3日後の5月4日から新型コロナウイルス感染症の拡大が続くことを理由に、最も高い警戒レベル「4」に引き上げられることが発表されました。ワクチン供給量が増えることを望まずにはいられません 。