みどり市公運審、年度末にまとめて開催される 2021.4.6

 

 3月に入ってみどり市公民館運営審議会が部会も含めて立て続けに3回開かれました。コロナ禍で公民館が閉館となったため審議会が開けずにいて、年度内に予定していた議事が消化できずにいたところ、群馬県のコロナ警戒度が「2」に下がったことから、年度末の集中的な開催となった.ものです。

第2回笠懸部会(3月4日)

 一つ目は第2回笠懸部会で、3月4日(木)に開かれました。報告事項では、公民館敷地内(文化ホール「パル」を含める)が全面禁煙になることや、公民館にWi-Fiが入ったこと、さらに今年度の公民館事業の実施状況や、公民館活動に関するアンケートを利用サークルに実施していることなどが報告されました。

 リモート会議などにも利用できるWi-Fiは4月1日から利用可能で、利用は1時間以内、ゲーム等の娯楽目的での利用や政治・宗教・営利目的での利用は禁止などの「ガイドライン」に基づいて運用することが説明されました。また、アンケートは、今年度、コロナ禍で公民館主催事業や共催事業が次々と中止に追い込まれ、サークル活動も思うに任せない状況になっていて、こうした中でサークルの活動で困っていることや工夫していることなどを問うもので、今後の必要な対策の検討や情報の共有を得るために実施したと説明されました。新型コロナウィルスにより公民館の運営も手探りの状態が続いていて、新たな公民館のあり方を探し求めているようです。

 協議事項では、事業評価と令和3年度笠懸公民館の目標について、館長から出されている諮問「新型コロナウィルス禍における公民館活動について」が審議されました。

 事業評価では、ほとんどの事業がコロナ禍により中止となり、評価対象は極わずかでした。次年度目標は、Wi-Fiの活用やコロナの影響でサークルの活動が停滞しないように支援を積極的に行うことなどを挙げています。

 諮問についての協議では、“ブレインストーミング”の会議手法を使って話し合われました。また、閉館中に会議に替わるものとして「コロナ禍での公民館活動に関するアンケート」を委員間に実施していて、ここで出た意見なども加えて答申会議が進められました。慣れない手法の会議のため委員の中には「実態も方向性もよく分からない」と戸惑いを示す人もいましたが、委員会ではさらに審議を積み重ね、令和3年度末には答申に漕ぎ着けたいとしています。

第3回全体会議(3月18日)

 二つ目はみどり市公運審の全体会議で、3月18日(木)に大間々公民館(多世代交流館)で開かれました。ゴールデンウィークの臨時休館を5月1日(土)から5月5日(水)までとすることや、委員会内の慶弔規定の改正などが承認され、令和3年度みどり市公民館運営方針では、コロナ禍により今までの公民館活動が難しくなったが、「公民館からサークル等の活動状況の情報発信を積極的に行うなど各団体・サークルの支援に努める」としつつ、ITを活用した講座の開催やオンライン講座などの新たな取り組みも行っていくとしています。

 答申会議では、6人ほどの少人数3グループに分かれて意見を出し合い、審議を深めました。

第4回全体会議(3月25日)

 三つ目は年度内最後の公運審全体会議でで3月25日(木)に開かれました。直前に人事異動の内示があったことから、公民館職員では大間々と東の館長が入れ替わることや、笠懸公民館に新規採用職員が入ることなどの説明がありました。

 この日の審議会の中心は答申作業でしたが、答申自体は先のことであり、答申作業はこれからも続きます。

 公運審は、これで令和2年度の審議会はすべて終了しましたが、年度の切り替わりで委員も一部が入れ替わり、次回は6月以降となりそうです。次回まで数か月のあいだ空白が生まれますが、依然コロナの影響が大きく人々の活動は萎縮傾向にあり、年間を通しても委員の情報収集は限定的です。委員活動にも困難が生じる恐れがある中でどのような答申をまとめることができるのか、有効な答申となることに期待したいと思います。