桐生・みどり未来創生会議、新年度も継続へ 2021.3.30

桐生・みどり未来創生会議が笠懸公民館で行われました。

 令和元年9月に初会合が開かれてから6度目となる桐生・みどり未来創生会議が3月25日(木)、笠懸公民館交流ホールで開かれました。途中新型コロナウイルス感染症による会議の延期を挟みながらも一定の成果があったと総括し、また、委員の任期2年が終了するものの、来年度以降も新しい委員を迎え、両市の未来について会議していくことが確認されました。

 これまでの連携の成果としては、公共交通では新里町デマンドタクシーの赤城駅への乗り入れや、みどり市の「電話でバス」の新桐生駅への乗り入れ、おりひめバスの東邦病院への乗り入れなどをあげています。また、観光では桐生・みどり周遊観光推進協議会が発足しました。公共交通を含めた連携事業の開催を計画したものの、新型コロナウイルスの影響で中止になっています。

 防災・防犯については、災害時の協力体制の見直し・強化として、災害時における相互支援に関する協定内容を見直したうえで締結されました。また、青色防犯パトロールの相互乗り入れが実現しています。

 教育学校間連携については、黒保根地区と東地区の小学校の連携、両地区4校の管理職による情報交換が実現しました。水資源及び森林資源を活用した連携については森林のデータをデジタル化して共有するシステム構築の検討が行われました。

 スポーツに関する連携については、小学生ナイター陸上競技教室の共同開催やボッチャ普及事業の開催などがあげられています。公共施設の相互利用については、生活圏を共にする両市民の利便性を考え、必要に応じて協議検討を行うことを確認しました。

 これらの成果について参加した委員からは、「未来創生会議だったが、とりあえずできる会議だった。10年後を設定したうえで今を考えるべきだったのではないか」というものや、「コロナで会議が十分にできなかった。消化不良ではないか」などの意見のほか、「将来的な問題を考える会で、シャッター街、黒保根・東の過疎をどうしていくのかが重大」など、中長期的な課題を設定した会議を望む声が出されていました。

 これらに対して須藤昭男みどり市長は、「今後もバージョンアップして会議をしていきたい。両市民が一体となって利益を享受できる事業にしていきたい」と今後の抱負を話しました。また、荒木恵司桐生市長も、「今後の両市の将来のあるべき姿を協議すべきだと思う」と話し、両市長ともに新年度以降の会議開催に前向きな姿勢を示しました。