“春を探しに歩いてみませんか” 〜鹿田山で見つけた春 2021.2.16

梅の花にメジロが来ていました。

 早咲きの梅を求めて山野を訪ね歩くことを「探梅」といいます。冬から春への架け橋に立ち会う気分で、2月12日(金)、まだ寒気の残る山野へ探梅に出かけてみました。

 みどり病院の入り口から鹿田山に歩を進めるとすぐに梅林があります。梅は5〜6分咲きで、日当たりのよい南斜面のせいか幾分早咲きのようです。メジロが花の蜜を求めて集団で飛び回っていました。6〜7羽はいたでしょうか。梅の花と鮮やかなグリーンのボディにキュートな白い目のメジロ、よく似合う光景です。そのまま歩を進めた清水新沼のフットパス脇の梅も随分と花をつけていましたが、こちらには飛来していませんでした。

 フットパスでは黄色いマンサクの花も咲き始めています。早春に「まず咲く」「真っ先」が変じた名だとか。まだ咲き始めで花数は少ないですが、咲きそろうと黄色で1.5pほどの細長い紐状の花弁を開いて、小さいながらもよく目立つ花です。

 マンサクの近くではロウバイが満開となっています。一帯に芳しい香りを放ちながら、ややうつむきかげんに黄色く花開く姿は、とても印象的です。

 清水新沼周辺では椿の花も何輪か咲いていて、道路の脇ではオオイヌノフグリも見つけることができました。オオイヌノフグリは1pにも満たないコバルトブルーのかわいい花ですが、フグリとは陰嚢のことで名づけがなんともユーモラスです。近隣の民家の軒先では、福寿草や水仙も咲いていました。まだ立春から間もないですが、春本番が着実に迫ってきていると実感できます。

 この時期はいろいろな所で春を感じ取ることができます。コロナ禍で家に閉じこもりがちな方は、春を感じに、野山を散策してみてはいかがでしょうか。ただ、人前でくしゃみがしにくい昨今ですので、花粉対策は万全にすることを忘れずに。

マンサクの花が咲き始めました。 ロウバイは満開です。
オオイヌノフグリ、フグリとは・・・。 水仙も春の訪れを告げる花です。