“コロナ退散”の願いも込めて 〜百品神社どんど焼き 2021.1.19

大勢に見守られて立ち昇るどんど焼きの炎と煙り。

 1月10日(日)午後2時から、みどり市笠懸町鹿の通称大田んぼで、恒例となっている百品神社(総代代表=小内信一さん)のどんど焼きが行われました。

 昨年12月14日に氏子総代8人で組み立てられた青竹のやぐらの内部には、近隣の家庭や商店などから大小様々な達磨や門松、お札やしめ縄が持ち込まれていました。今年は80cmほどもある達磨や1mもありそうな大きな熊手も入っていました。笠懸町阿左美の高橋秀年神職が祝詞を捧げ、氏子総代と年男年女5人が玉ぐしを奉納、年男を代表して依田元さん(72、桐生市在住)によって火が放たれると、やぐらは一気に燃え上がり、竹の割れる音が周囲に響き渡りました。寒に入り寒さも厳しく、終息の気配を見せないコロナ禍の中でも、マスクを付けた100人を超える人たちが天に昇る煙を見守りました。依田さんは、「初めて火をつける大役をにない、気分が晴れ晴れしました。早く新型コロナが落ち着いてほしいです」とほっとしたようすで話してくれました。

 どんど焼きは新たな年の無病息災や五穀豊穣を祈り、焚き上げられる神火でお正月にお迎えした神様を空に送る日本の伝統的な行事の一つです。百品神社のどんど焼きは2009年から始まり13回目を迎えました。総代代表の小内さんは、「百品神社には今年の元旦には250人ものたくさんの人が初詣に来てくれました。どんど焼きで今年は特に新型コロナが退散することに願いを込めました」と話していました。笠懸町2区からお孫さん3人と初めて来たという女性は、「燃え上がる炎が美しいですね」と話し、お孫さんたちは、「もう少し前で見ていい?」と楽しそうに炎を眺めていました。