みどり市公民館大会、3月開催に向け実行委員会が始動 2020.11.17

 

 昨年度のみどり市公民館大会は、新型コロナウィルスによる感染症の蔓延が懸念されるとして中止に追い込まれましたが、「今年度こそはなんとか開催したい」との思いで実行委員会が組織され、11月6日(金)、大間々町にある多世代交流館で第1回の会議が開かれました。

 委員は公運審委員を中心とした11人で、2人の入れ替えがあったものの昨年度とほぼ同じ顔ぶれです。正副委員長も昨年度と同じく山崎君明さんと星野喬子さんが務めることになりました。

 昨年度は、テーマや実施形態、講師、事例発表者、プログラムなどの大会概要がすっかり決まり、参加者募集も始まって開会を待つばかりでしたが、大会直前になって県内各地でコロナ感染症の勢いが増したことにより「集団感染が心配される」として急遽中止になりました。それから半年以上が経過した現時点でも感染の治まりは見えず、状況が好転したとはいえる状態ではありませんが、人々の意識変化もあり、「改めて開催の可否も含めて協議する必要がある」との考えで、新規に実行委員会が組織され開催に向けて動き出したものです。

 この日の協議では、まず大会を開くか否かが検討されました。意見の大勢は、「地域によっては感染拡大の第3波が来ているとの見方もあり、治まりは見えない。しかし、多くの事業を中止して人々の交流を遮断し続けるのも良いことではない。市内では罹患者も少なく、感染対策を徹底するなどして適切に対処すれば開催が可能なのではないか」との見方で占められ、「今後の状況によっては再度中止もありうる」との条件の下で開催に向けて取り組むことになりました。

 その後、開催日時や会場、テーマなど、大会の詳細について検討されました。そして開催日を3月6日(土)か3月13日(土)とし、会場は収容可能人数などからながめ余興場を中心に、リモート形式を取り入れる場合はWiFi環境などの面から整備された場所に変更することとしました。開始時間は午後1時半とし、長時間は感染リスクが高くなるため2時間半程度で終わらせ、定員は100人を上限にするとの考えが示されました。

 大会のテーマについては、昨年度不開催となったので引き続き同テーマの‟地域づくり”との考えがある一方、「公民館大会は公民館を取り巻く課題や環境などを参加者全員で見つめ、問題意識を共有することに意義がある。今、公民館が抱える問題は‟コロナ禍の公民館”だろう。いまや集うことが敬遠され、サークル活動にも影響を与えている。コロナ禍での活動のあり方や公民館に期待することなどをテーマとすべきではないか」との意見が出され、今回は後者をテーマにすることになりました。

 大会の実施形式については、講演形式にするのかディスカッション形式にするのかなど、大会の概要は時間の関係上詰めることができず、今後の話し合いに回してこの日の協議は終了しました。次回の会議は12月10日(木)を予定し、さらに協議を詰めていくとのことです。

 多くの人が集い、話し合ってほしいテーマですが、蜜を避ける必要のあるコロナウィルスとの関係上それもできにくいようです。感染症でこれまでの日常が一変してしまった現在、制限された活動の中で新たな日常をどう作るか、公民館関係者の頭の痛い問題となっています。