区民の作品が勢ぞろい 〜笠懸町4区で文化祭開催 2020.10.13

多彩な作品が並んだ4区文化祭。

 10月3日(土)・4日(日)の2日間にわたってみどり市笠懸町4区(区長=石原昇さん)の文化祭が同区公民館で開催されました。

 今回が6回目、新型コロナウィルスの影響で各種の行事があいついで中止に追い込められるなか、文化祭実行委員会(実行委員長=田村喜志さん)は、文化祭をやるか、やらないかの議論から始められました。その結果、規模も小さく密集も避けられること、できる限りの感染を防ぐ処置をとること、地元でコロナ陽性者が出た場合は中止することなどの確認のもと、実施に踏み切りました。

 公民館の展示ホールに並べられた区民の作品は14種62作品と多岐にわたり、会場を華やかに彩っていました。一番多いのがパッチワークで、様々な色模様の作品が壁一面を埋めていました。写真も多く、100p×70pほどの意欲作も並び、それぞれが多様な光を浴びた一瞬を見事に切り取っていました。油彩画や書、水墨画、切り絵などに並んで生活感あふれる短歌の作品も印象的でした。テーブルの上には素朴な土器や埴輪がずらりと並び、手作りのケーナや尺八も出品されていました。古布細工では3匹のかわいいネズミが巾着の上にちょこんと座っている作品が目を引きました。

 4区の文化祭でちょっとユニークなのが、地域の文化財を紹介する展示で、今年は『阿弥陀堂と長壽院』と題してその歴史的由来が解説されていました。

 近隣の運動場では、同じく4区主催のグラウンドゴルフ大会が開かれていました。例年は文化祭とは別の時期に行われていましたが、3年前から双方を盛り上げようと同日に開催するようになりました。この日も大会参加者と思われる人たちが運動着姿で公民館に立ち寄っていました。

 時代の流れか、地域の人々との結びつきが弱まり交流行事も減っていく傾向にあります。そんな中、地域の人たちの活動を掘り起こし、互いを結びつけるこの文化祭の意義は大きいものがあります。コロナ禍の中でも、工夫してしっかり実現させました。これからもぜひ継続発展していってほしいと願わずにはいられませんでした。