「おかえりなさい、気を付けて」 〜5区親老会が子ども見守り活動 2020.10.13

子どもたちの下校を見守る5区親老会員。

 みどり市笠懸町5区親老会では9月1日から週2回、笠懸北学校の通学路上2か所で児童の下校を見守る活動を行っています。これは、子どもの安全、被害の防止に役立てることを目的としています。

 5区親老会(会長=小野誠さん)は地域の60歳以上の高齢者が集う組織で、会員の福祉健康を守るとともに親睦を図るため各種サークル活動、芸能発表会への参加、親睦旅行、高齢者サロンへの協力などを行ってきていますが、折からのコロナ禍で、活動の大幅な停止を余儀なくされました。「何かできることはないか」という役員会での話の過程で持ち上がったのが“見守り活動”でした。これは前年度の役員会で「親老会で地域奉仕を」が話題に上っていたことがきっかけになったとのことです。

 6月の役員会での提起から始まり、笠懸北小学校との連絡も十分取って、「無理をせず、自分たちのできる範囲で」を原則に実施案が作られました。見守り活動への参加の呼びかけには24人もの会員が協力を申し出て活動を開始しました。

 取材に訪れた日、見守りの場所の一つ、消防署東の交差点付近では、黄色いベストと「5区親老会」の腕章姿の3人が信号付近に立ち、次々に通り過ぎる子どもたちに声をかけ、ときには信号の押しボタンを操作し、子どもたちを渡していました。もう1か所の5区公民館付近では、ベスト姿の2人がT字路の角に立ち、談笑しながら子どもたちを見守っていました。通過する児童の数は前者と比べて少なく、ちょっと物足りなさそうでしたが、会員同士の交流を楽しんでいるようすもうかがえました。「おかえり」と声をかけると、子どもたちが元気に「ただいま」と応えるそのやりとりは、とても温かく気持ちの良い光景でした。

 北小学校が保護者宛に発行している『北小だより』には、「地域の見守り隊に感謝」という記事が載っていました。「地域に役立ち、生きがいにもつながる」この見守り活動、ぜひこれからも元気に続けていってほしいものです。