Tartaruga in Guam



 タルタルーガを車に積んで、秩父やら箱根やらと結構家から離れた場所に持って行ったりしたわけですが、一番遠くに持って行ったのはこの時でしょう。


 2003年の10月11日から10月14日の4日間、勤めている会社の社員旅行に参加してきました。今回の目的地はグァムです。
 社員旅行で海外に行くのは3度目ですが、毎年社員旅行に行くのではなく、数年に一度海外に行くって感じです。どうも国内の宴会旅行だと参加者が少ないって理由らしいのですが、まぁ、宴会旅行よりはマシかなぁ。

 そこで、今回は重い思いをしてタルタルーガを担いで旅行に行ってきました。
 なぜ重いのがわかってて我が緑亀を持って行こうなんて考えたかというと、前回の社員旅行もグァムだったのですが、その時は初めてのグァムで、色々と見て回るのも楽しかったし、スカイダイビングという大きなイベントがあったので、暇をもてあますなんて事はありませんでした。ところが、今回はスカイダイビングする気にもなれなかったので、どうも暇をもてあましてしまいそうな気が・・・。だったら自転車持って行って散歩でもしようじゃないかと・・・。(実際には、暇をもてあますことなんて無くて、1日しか自転車に乗らなかったんですけどね。) 
 飛行機に預ける荷物には、当然大きさや重さ、個数の制限があるわけで、それを超えれば追加料金がかかったり、場合によっては受け取りを拒否されたりするわけです。タルタルーガをタイヤを外さずに梱包すると、規定された大きさに収めることはできそうにありません。タイヤを外せば可能ですが、今度はぎゅうぎゅう詰めで、運搬中に壊れそう。
 そこで、旅行会社に追加料金についてたずねてみたところ、自転車の場合は、縦横高さの3辺の合計が290cm以内で40kg以内であれば無料とのこと。オーストリッチのウレタン入りの大きな輪行袋は3辺の合計が約250cm。タルタルーガや工具類を詰めても重さは20kg未満。これなら無料で運べるわけです。
 梱包は、シートからシートバックやキャリアを外し、本体側もキックスタンドだけを外し、フレームやハンドルにはダンボールを巻いて傷がつきにくいようにしました。手荒に扱われることが想像できるので、ディレイも外すほうが安全なのですが、外したら外したで面倒なので、ロール状に巻いたダンボールでディレイの周りを囲んで、外部から押されてもディレイに力が加わらないようにしました。
 梱包の準備ができたら、前後輪の空気を抜いて、輪行袋の中に収めます。130cmもの長さがある袋なので、本体を入れても、まだ3分の1ぐらいあまっています。そこにシートを収めたら、余っている場所にシートバック、キャリア、キックスタンド、ヘルメット、工具セット等を収めていって梱包完了です。まだ結構余裕があるので、帰りは、衣服も袋に入れちゃおうかなぁ。
 ノートPCやデジカメ、PDAのような精密機器と着替えはデイバッグに入れて、これで旅行の準備は完了です。

 旅行当日は、朝7時45分に成田空港に集合。自宅から電車で行くのは面倒な時間ですし、自転車という大荷物もあることですので、空港そばの駐車場に停めることにして、CC君で家を出ました。
 集合後に荷物検査をし、その後荷物を預けてから搭乗となるわけですが、X線検査の際に検査済みのシールをバッグを持ったら確実に身体に当たる部分に貼ってくれちゃいました。案の定、荷物の預け口に着いた時にははがれてましたよ。 添乗員にその旨を話して、もう一度検査を受けに行かなくても良いのか尋ねたら、「とりあえずそのまま預け口に出してください」って、重い荷物持って待ちましたよ、順番来るまで。でもって、順番着たら係りの人に一言、「再検査受けてください」・・・。はぁ、時間と体力無駄にした。
 しかも、再検査の際も、さっきとは別の場所でやったにもかかわらず、同じ場所にシールを張ろうとしやがるから、慌てて「そこじゃはがれるから他の場所に張ってください」って言うはめに。なんか、荷物預けるだけで疲れちゃいましたよ。
 結局ここでかなりの時間を使うことになっちゃったから、搭乗ゲートに着いた時には、すでに搭乗開始になってました。 飛行中はこれといって何も無し、機内上映の映画が非常につまらなくて、カーグラフィック誌をずっと読んでいたことぐらいか。
 グァムに着いたら荷物受け取ってから入国審査となるのですが、大型荷物の受け取り口がわからない。自転車のような大きなものはターンテーブルじゃなくて、別の場所で受け取ることになると思うのだが、その表記がどこにも見当たらないんだよなぁ。そしたら添乗員さんが探しに行ってくれて無事確保。
 入国審査では「目的は?」って聞き取りにくい日本語で聞いてくるから「休暇」って答えて、「バッグの中身はなんだ?」って今度は英語で聞いてくるから、「自転車」ってこっちも英語で答えただけで終了。
 その後は、もう一度社員で集合してバスにて宿泊先のホテルに移動、午後3時半頃、ここで本日の集団行動は終了と相成りました。

 部屋に着いたら、さっそく自転車を取り出して、巻きつけといたダンボールを外していったのですが、ここで問題が発覚。フレームを伸ばした際に、前後のパーツを留めるための金具が付いてないんです。バッグの中を探すと金具は見つかったのですが、金具をフレームに取り付けるための金属棒が見つからない。バッグの中には無いし、緩衝材の中にも紛れ込んではいない。念のために、部屋の床の上も探してみたのだが、そこにも無い。半ばあきらめつつも、もう一度バッグの中を調べると、バッグの底に5ミリ程度の裂け目を発見。うーん、小さいパーツだから、もしかして、ここから落ちちゃったのかなぁ。
 とにかくこれじゃ乗れないので、何とか乗れる状態にしないと。同じ太さ長さの金属棒が入手できれば一番良いのですが、片言の英語でそれを入手するのは難しそう。そうなると、自力で何とかするしかないわけだ。
 工具類は結構持ってきていて、その中には以前使用していた後輪のスポークも入れていました。ようは金具をとりつけるための金属棒の代わりを用意すればよいわけなので、スポークをラジオペンチでぶった切って、数本束ねて代わりの棒にすることにしました。

 早速作業を始めてラジオペンチでスポークを切っていたら、内線で同僚の女性から「射撃に行こう」とのお誘いがあったので、一時作業中断。同室の先輩にも声をかけて、3人で射撃場に行くことに。(写真の一番右が私です)
 射撃場では私はひたすら357のみを撃ち続けました。観光地の射撃場では、ある程度口径の大きなものを撃たないと、反動がなくてつまらないんですよ。
 結果は、まぁ初心者よりはましなレベルってところのようですね。どうも、引き金を引く際に、銃口をちょっと下に向けすぎる癖があるみたい。自然に引き金を引くと、的の中心より下に当たる。それを意識すると今度は左右にぶれちゃうんですよ。
 射撃場から出てくると、日も暮れて辺りは暗くなってました。その後は、一旦ホテルに戻ってから、更にもう一人の先輩を加えて、ホテルの隣のサムチョイズで夕飯となりました。
 ハワイやグアムに来たことあるけど、サムチョイズに入るのは初めてです。ここで、ハワイ風ローストチキンなるものを頼んだのですが、その量の多さにびっくり。付け合せのライスの量もびっくり。 なんか、黙々と食べたって感じですよ。(実際には談笑しながら食べてたんだけどね。) 量が多すぎることを除けば、味は良い。変な癖も無いから食べやすい。しかし、ライスはいただけなかった。ぼそぼそのご飯を押し固めましたみたいな感じなんですよ。口の中の水分がどんどん奪われてくみたいな気がするし、噛んでも甘みも何も無いって感じでした。ライスは失敗だったな。ポテトにしておけばよかった。チキンは完食、ライスはごめんなさいしちゃいました。

 夕食後、しばらくホテル周辺を散歩して、部屋に戻ってからスポーク切りを再開、4本同じ長さの棒を作りました。それをビニールテープの上でコロコロ転がして粘着材を棒にこすりつけたら、その粘着力でバラケにくいように4本の棒をひとかたまりにして留め金をフレームに取り付けました。これにて応急修理完了。(ちなみに、帰国後にホームセンターで金属棒を購入して、ちゃんと修理しました。)


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