インプレッション
タルタルーガは、その特殊な乗車姿勢がポイントです。少なくとも今まで乗ったことのある自転車とはまるで別物のようにも見えます。ところが、ペダルに足をかけて漕ぎ出すと、意外とあっさり乗れてしまいました。
最初乗った時は、ちょっとふらふらと不安定な感じだったのですが、これはハンドルに力が入りすぎていたからですね。
ほとんどの荷重が後輪にかかるタルタルーガでは、ハンドルに頼ったバランスとりよりも、しっかり背もたれに腰をつけて、上半身でバランスをとったほうが安定するようです。
2002年モデルのタルタルーガは前後16インチの7段変速、背もたれも現行モデルよりも華奢なものが装備されていました。この背もたれは後に無償バージョンアップということで、丈夫になった新しい背もたれが送られてきました。
初期の背もたれは、一本のパイプを長い逆U字型にしたようなもので、背もたれに体重をかけるとギギっとしなって不安なものでした。ですので、初期の背もたれを使用していた頃は、背もたれにべったり腰を押し付けてはいるものの、少し上半身を前に力を入れている部分があって、ちょっと肩のこるものでした。
交換後の背もたれは、四角く太い柱になり、体重をかけたぐらいではしなるようなことがなくなりました。このため、身体に不自然な力を加える必要がなくなり、楽に乗れ、更にペダルにも力を加えやすくなりました。
ギアは外装7段変速、最初はガシガシ踏んでいたためもっと重いギアが欲しかったのですが、流すほうが楽しく感じる今ではむしろもっと軽いギアが欲しいぐらいです。というのも、やはり坂道がちょっとツライ。短い坂ならば結構急勾配の坂でも登ることができるのですが、体勢を変えることができないため、負担が全て脚にかかってしまうのです。このため持久力がない。長い登り坂はかなりヘバリます。
平地での巡航速度は、無風状態であればだいたい20km/hから25km/hぐらい。上のギアをひとつ残した6ぐらいが自分には楽なギアのようです。サイクリングロードがすいてる時に一度どこまで速度を上げられるかを試したことがあったのですが、その時は43km/hまで上がりました。もっともこの速度で巡航するなんてとてもじゃないけどできませんがね。(速度はタイヤのインチを入力するタイプのサイクロコンピュータで計測したものなので、あまり正確ではありませんが)
上体が起きているので、低速でもごく普通のママチャリ程度には安定してます。足がべたっと地面につけられるので、地面を蹴って超微速なんてまねも可能です。これ、人ごみの中を進まなきゃいけない場合に、すごく重宝しますよ。
2002年モデル特有の問題としては、タイヤの強度の問題があります。2002年モデルのタイヤはスポークの本数がたったの20本。ほとんどの加重が後輪に集中するにしては、後輪のスポークが不足しています。案の定、私のタルタルーガも後輪のスポークはバキバキ折れることになり、後輪はもっとスポーク本数の多い18インチに交換しました。
左の写真の赤線引いたスポークが折れたスポークです。右の写真は交換後の18インチタイヤです。
それと、実用上困るのは荷物をどう持つかということです。荷物を持つにも、カゴなんてありません。背もたれがあるので背中に背負うこともできません。そこで、シートポストキャリアを取り付け荷物を置くようにしました。
ただ、この方法はあまりお勧めできません。ただでさえ後輪に過重がかかっているのに、荷重が多くなってしまいますから。純正のハンドルに取り付けることのできるバッグがあるので、できればそれを利用したほうが良いでしょう。
私は、二回目のオーナーズミーティングの際に、Studio Study製のハンドルポストバッグをいただくことができたので、それを使用しています。これ、ハンドルポストの長い車種にしか使用できないのですが、タルタルーガには測ったようにぴったり、折りたたみ時にも影響しないのでお勧めです。
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