インプレッション
さて、納車後に初めて乗った時の感想ですが、アクセルを踏んだ瞬間『すすまないっ!!』。低速トルクが低いんですね。
それまで乗っていたアストラが2リッターのSOHCで低速トルク重視なセッティングされてた車だったので、ことさら感じたんだとは思うんですがね。でも2000回転ぐらいで発進すると、前の車がどんどん離れてくから、やっぱり低速トルクが低いわ。まぁ、一旦加速してしまえば、なかなかスムーズな感じで特に困ることはなさそう。
どうにもならない問題は山道。山道なんかでアクセル踏み込むと、回転は上がるんだけど、やっぱ進まないんですよねぇ。これはATプログラムに問題があるな。なかなか1速にキックダウンしないんですよ。
この辺りは2リッターエンジンのS16だったら問題ないんでしょうね、きっと。
ATのゲート式のシフトは軽く動かすことができるのですが、DからNへの変更時に勢いあまってRまで行ってしまいそうになることがあるんです。ちょっと左側に力を加える感じで動かすと、Rに入ることは無いんですが。
ハンドリングは非常に素直、ごくごく普通の乗用車。曲がりすぎることもないし曲がり方がたりないことも無い。急な車線変更でもきっちり付いてきます。それと、乗車位置が車体の中心付近なので、自分を中心に動いてるみたいで楽しいです。ちょっとAピラーが邪魔で左右の視界が塞がれてしまうのはマイナスポイントかな。
ブレーキは軽く踏むと制動が緩やかな感じです。でも、少し深く踏むと、いきなり制動がかかります。ちょっと利きすぎなぐらい。でもまぁ、実際にこの制動力には何度も助けられてるから、利きすぎでも文句は言えないです。
ちょっと嫌な点は、停車時や発進時のクリープで動いてる時に、ルーフを閉めた状態だとブォーっとこもったような低音が響いてくるんです。完全に止まってる時や、ちょっとアクセル踏むと消えるんですが、これ結構うるさいんですよ。ルーフ開けてる時は聞こえないし、何が振動してるのかなぁ。
あと、結構困ってしまう問題が給油。この車、セルフ給油だとかなり入れにくいです。206の給油口は空気抜けが悪いのか、半分入ったぐらいでオートストップが働いてしまいます。その後は、1、2リッター入るとストップ、1、2リッター入るとストップを繰り返してしまいます。
給油ノズルのグリップを半握りぐらいの状態にすると、一度に出るガソリンの量が調節できるので、そうすれば満タンにするのも簡単です。ただ半握りだとオートストップが働いてくれないことがあるらしいので、給油可能な量を常に考えながら給油をしないとですね。
とまぁ、ここまではマイナス点中心に書いちゃいましたけど、そんなマイナス点なんか吹き飛ばしてくれるのは、やっぱりオープンエア。ルーフさえ開けてしまえば、マイナス点なんて何にも気にならないですよ。
ルーフの開閉方法は、非常に楽で、フックさえ外せば、あとはボタン一発。フックがもっと硬いのかと思っていましたが、意外と少ない力で外すことができます。フックを外すと準備完了の合図としてビープ音が鳴るんですけど、低い音なんでちょっとした騒音にかき消されてしまいます。
オープンエアで走ると、風が気持ちよいです。60km/hぐらいまでなら、サイドウィンドウを下げて全身で風を感じるのも良いです。高速ではサイドウィンドウを上げて走れば、90km/hぐらいでも風をうまく流しているように思えます。もっとも、そのくらいの速度になると、さすがに後ろから回り込んでくる風が強くなってきますので、気持ちよく走るには、70km/h以下に抑えていたほうがよさそうですね。
ルーフを開けるとルーフの重量が後部に移るため、前部加重が減ってハンドリングがなおさら素直に感じます。開けた状態だと剛性が不足するのかしなるんですが、個人的にはこっちの乗り心地のほうが好みかも。
そうそう、オープンで乗るには帽子と日焼け止めとウェットティッシュは必須。春先ぐらいまでなら帽子と日焼け止めがなくても問題ないですが、5月になると日焼け止め塗らないと悲惨なことになります、ってかなりました。オープンで走ると手や顔が汚れますよ。ウェットティッシュで拭くと真っ黒。いかに排ガスが汚いかがわかりますね。
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