1940年(昭和15年)、竹鶴政孝は重厚なモルト原酒をつくるため、留学先のロングモーン蒸溜所と同じ石炭直火蒸溜装置(ポットスチル)を余市に設置した。
　ポットスチルでは、アルコールだけでなく多様な成分も含みつつ蒸溜が進み、原酒に複雑・豊潤な味わいを与える。
　熟練の職人が絶妙のタイミングで石炭を入れて火力を維持する。ポットスチル底部は1000℃を超え、適度な「焦げ」によって香ばしさが付加される。
　よくみるとポットスチルの上部に注連縄が！