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もちろん、ディバイダーでも便利にお使いいただけます。画像では縁からの幅を0.5ミリに合わせています。先に設定したい寸法の穴に片方の足を差し入れておいて、縁にもう一方の足が触れるように合わせてお使いください。
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ディバイダーを、縁から50ミリの幅に合わせた様子です。右端からの幅決めの穴で最も広いのが、この50ミリ幅になります。
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今度は、幅決めスケールの上下を逆さまにして幅を61ミリに合わせている様子ですが、こちら向きで右の端から幅決め
をすると、50ミリ以上の幅も可能になります。そのために、こちらの向きで50ミリ以上の幅になる穴には逆さに数字が印刷されているわけです。この向きで
は、幅決め用の穴の幅は最大68.5ミリになります。
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ところで、ディバイダーは多くの場合は金工用に先端が加工されています。上の画像のように、鉄板に線を引くための道
具として作られています。レザークラフト用に先端が加工された状態で販売されているディバイダーはほとんど無いと思われますので、そのまま使うと革に傷が
付きやすいのではないかと思われます。
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市販の状態のディバイダーを、優しく使って細い線を引くようにして使うというのも聞いたことがありますが、あまり合
理的な使い方だとも思えません。市販の状態と先端を加工した状態のディバイダーで、強く線を引いてみたのが上の画像です。左の革が切れてしまっているのが
市販のディバイダーで引いた線で、右の凹んでいるのが加工したディバイダーで引いた線です。私は加工したディバイダーしか革には使いません。
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具体的に、どの程度形を変えるかというと、上の画像のようになります。左が市販のままの先端形状で、右が加工後の先
端形状です。硬い鋼材なので、ここまで形を変えなくとも、先端とその周辺を少し丸く滑らかに削ってあげる程度でも良いのではないかと思います。革に傷がつ
きにくくなりますし、幅決めスケールを鋭い先端で傷つける事も少なくなると思います。ディバイダーの研磨をここで取り上げたのは、幅決めスケールも傷めな
いようにして使っていただきたいからです。
道具に対する考え方は人それぞれですが、参考にしてください。
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