2式水上戦闘機     1/150

作 渡辺 守   登場 2019年11月


2式水上戦闘機とはどんな機体ですか?
九五水偵の空戦能力に気を良くした海軍が、本格的な水上戦闘機が欲しくなり、十五試水戦(強風)の開発に着手したが、完成まで時間がかかるため当時中国で活躍中の零戦11型を改造してピンチヒッターに充てようと、中島飛行機に開発させた機体です。(実機のベースは零戦21型です)


作ろうと思った動機や、特にこだわって作ったところをお聞かせください。
1/50で零式練習戦闘戦を作り始めていたのですが、ついでに1/150でも作ってみようと思い、始めたのですが、どうせなら零戦のシリーズ物をという事で、二式水戦から始めました。いつものようにエンジン、コクピット内部と手を入れていますが、これまたいつものように見えません。


良く出来たところ、逆に出来栄えに不満なところはありますか?
1機はドリーに載せた状態で、もう1機はジオラマ風に滑走(滑水)状態にしました。完成状態でドリーに載せたら尻餅をついてしまい、フロートに重りを入れたけど、ギリギリなので、ドリーにつっかい棒を入れました。もっと早く気がつけばと反省してます。もう1機の方の波表現は、『リキテック』のフレキシブル モデリングペーストを盛って表現しました。海面は青く塗った上からジェル メディウムを塗り、指で叩いて縮緬状にして表現しました。それなりの感じは出ていると思います。



その他、感想やエピソードなどがありましたらお聞かせください。
2式水戦はベースとなった零戦と違って、機体の右側から乗降りします。これは栄エンジンの慣性始動機が右側にあるためで、さすがにそのままでは位置が悪すぎるので、右下部にあったイナーシャーハンドルを挿す位置を右側面に変えて、1人はフロートに乗り、もう1人は主翼の上に乗りハンドルを回すためだと思います。(『日本陸・海軍機大図鑑』58ぺ―ジイラスト参照)また、フロートがあるため高過ぎるので、胴体足掛け部に梯子を引っ掛けてます。例会にに出すときに紛失してしまい、家に戻ってから作り直してます。


(合成写真)



○モデルデータ
機体名:2式水上戦闘機
縮尺: 1/150 
材料: ポリエステル樹脂
製作期間:制作開始:2019年7月2日  完成:2019年11月6日、9日

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