徒然に思うことなど

<アイデアの枯渇>

ニュースで、ある新聞関係の部長が、ホームページの記事のアイデアに 行き詰って、他紙のコラムの文章を盗用したとの記事があった。

あーあ、とは思う反面、ちょっと可哀相な気もする。定期的に文章を書く 者にとって、アイデアの枯渇というのは、常につきまとう不安だから。

まあ、このHPのコラムは締め切りなんていい加減なんで、ずっと気が楽 ではあるけれど、それでも、定期的にアップする期日を過ぎると、気の弱い 筆者は、その日からずっとプレッシャーを受けつつ日々を送ることになる、ホント。

しかし、音楽の(特にアドリブの)アイデアの枯渇、ということになると、 話は別で、これは、深刻。おんなじフレーズがまた出てきた、このコードの 時はこの音ばっか、コーラスの終わりになると決まってこのパターン・・・

まさしく日頃の不勉強のせい、プレイしていて冷や汗ばかり。しかし、何をどう すればいいのか、そのアイデアが出てこない。アイデアの枯渇なのか、元来 不向きじゃないのか、迷路の中に迷い込み、出口捜しの日々が続く。


<自分の頭のハエ>

キャバレーでトップを吹いているとき、特に必要だ、と感じていたのは、
1)芯のある音
2)キレのあるリズム
3)ミスしない

で、他人のプレイを聴いていても、この3つは、つい気になってしまう。 でも、だからと言って、他人のプレイに口を出す、ということについては、いろ いろ思い悩む。自分の頭のハエも追えないのに、という考えが、チラついて。 (言ったばっかりに、自己嫌悪になることもあるし。)

年が上でも、プレイも上、とは限らない。ま、年をとった分高いところから見る から、見晴らしはいい、かもしれないけど。

助言する?いらぬお節介?夏でもないのに、頭の上をブンブンとハエが飛び回る。


<鳴らすより慣れろ>

楽器を買ってしまった。今度が最後と思いつつも、デザインに重きを置いて。 ところがドッコイ、鳴らないんだなー、これが〜(泣)。

若いころは、スーイスイ鳴るような楽器は、軽蔑していた。「吹き込む」という 言葉に憧れていた。ところが、今はため息。

ただ、本当に鳴らないのか、今までの楽器に慣れてしまって、鳴らせないのでは ないか。鳴らすより慣れろだ、気合だ!気合だ!気合だ!、と10回叫んで、 それでも、古い方の楽器に手が延びてしまう。

待てよ、デザインがよくて、新しい楽器で苦労する、か・・・んー、「年をとっての 浮気は覚悟がいる」という言葉が、急に頭に閃いた。


<おまけ>
福岡県大牟田市あたりでは、することがなく心さびしいとき、「トゼンなかー」と 言う。これって、「徒然」のこと、なんだろうか?