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Friday, July 14, 2017







この本に掲載されている例文がテレビで紹介されました

小林敏彦・Shawn M. Clankie著「細かく表し伝えたい英会話フレーズ2220(三修社)



What is CEG?





「口語英文法」という用語は、「会話英文法」と比較してもまだ十分な認知を受けておりません。私は口語英文法(CEG:Colloquial English Grammar)の概念とそれを具現化した口語英文法フレームワーク(The CEG Framework)の普及のために、この数年間、国内ではJACET(大学英語教育学会学会)やATEM(映画英語教育学会)などの学会や各種の研究会、ワークショップ、英語教員免許更新研修会などの場で、海外では2013年に韓国ソウルでのSTEM(メディア英語教育学会)、台湾の台北市でのETA-ROC中華民國英語文教師學會)、ネパールのカトマンズでのLSN(ネパール言語学会)の年次大会の場で関連の研究発表を行い、多くの研究者と交流し、口語英文法について議論を重ねて参りました。

また、内外の学会等で多くの方々から同じ質問を毎回のように受けます。口語英文法をどの段階から教えるべきであるかと。私は、大学の学部と社会人を相手にした専門職大学院で教えていますが、口語英文法の具体的例を彼らに提示するといつも驚きを隠さない表情を見せます。Don’t you say your good-bye.がなぜ否定(禁止)の命令文と成りえるのか。なぜ否定疑問文と同じ形になるかを習ったことがない人がほとんどです。日本語では主語はよく省略されるが、英語ではされないと思い込んでいる人がほとんどです。しかし、Thank you.I thank you.の主語を省略したものであると初めて気づくのです。Thank you. のような定型は、初期の英語学習者でも既に触れており、明示的説明がされていないに過ぎません。ゆえに、小学校や中学校の英語の教科書にもこのようなSounds good. / Got it.のような定型表現を盛り込み、Don’t youのようなyouの挿入やMy bother, he is in Tokyo.のような左方転位のような統語レベルのものは、英語の基本的な文型などの基礎知識を獲得したと考える、高校の上学年や大学入学後に本格的に学習するのが望ましいと考えております。

つかみどころのないと思われがちな口語英語の実態を系統立てて知識として頭の中で整理する上で、口語英文法フレームワークがその指標(guiding principle)として、すべての英語学習者の拠り所にしていただけば幸いです。また、英語学習者ではなく、現場の英語教員、研究者や教科書執筆者にもこの枠組みを参照にすることは、有益であると信じております。口語英文法フレームワークの有益性については、研究論文の形The Benefits of the CEG Typology Framework for Learners, Teachers, Researchers, and Textbook Writershttp://barrel.ih.otaru-uc. ac.jp/ handle/ 10252/5295 にまとめてあります。こちらも是非ご一読くださるようお願い申し上げます。同論文は、光栄にも2014年にATEM3回優秀論文賞を受賞させていただきましたので、ご報告申し上げます。

口語英文法フレームワークの研究者や有益性のひとつとして、私は長年取り組んできている検定教科書の改善のためにリサーチの一環として、2012年から2013年にかけて、新指導要綱の下で出版された文科省検定済中学,高校の英語教科書20冊に掲載されている対話文がどのくらい生の英語表現を含んでいるかを検証し、「平成25年度検定済新英語教科書の口語表現のオーセンティシティ検証と5つの緊急提言(http://barrel.ih.otaru-uc.ac.jp/handle/10252/5217 より無料ダウンロード可能)の題する論文で報告しましたので、是非ご一読していただければと存じます。この研究では、主語の省略やHeyWhat’s up? / I got it.などの会話表現が中学の複数の教科書にも掲載されており、口語のオーセンティシティに改善が見られるものの、英語母語話話者が毎日数え切れないほど発していると考えられるyou know/ I meanなどの口語表現がほとんど掲載されていない事実(それぞれ1冊の教科書に記載例があったのみ)からも状況は極めて深刻です。 ain’tなどの非公式表現(CEG33、本書33ページ参照))を教室で教えないのは理解できますが、談話上極めて有用性が高く、教えても品位にかかわるわけではない語句をなぜ教科書に掲載しないのでしょうか。教科書という性質上、言語的にも内容的にオーセンティシティがある一定の制限を受けることは自明ですが、それを差し引いても、まだまだ現在の日本の検定済英語教科書には現実の英語との隔たりがあり、改善の余地があります。この点、口語英文法フレームワークが、教科書をオーセンティシティを検証するための指標(Guiding principle)として、今後活用されることを切に願って止みません。その活用の可能性を提示するために、私は今後、大学センター試験、実用英検(STEP)TOEICTOEFLのような受験者が大きく、英語学習者の学習対象や学習法へのbackwash effectsが多大な検定試験で出題される英語表現を調べていく所存です。多くの研究者が教科書執筆者が、学習者へ提示される素材のオーセンティシティ(真正性)について、より深い意識を持っていただければ幸いです。

口語英文法フレームワークに集約されている形態素、統語、談話レベルの口語英語の特徴は、古くから研究者により指摘され論じられ、言語学者や英語学者には自明であるかも知れませんが、日本のみならず、世界の英語学習者には十分伝えられてきたとは言えません。また、実証研究の結果からも明らかなように、文科省の検定済教科書にも、過去の研究の成果が十分反映されているとは言えません。それに対して、英語学習者を取り巻く社会情勢、とりわけ、ネットの機能の拡大や利用者数は21世紀に入ってから激変しております。対面のコミュニケーションよりも、費用もかからず気軽にできるメールやLINE、チャットやフェイスブックなどの口語調で発信される筆記のコミュニケーションの機会やU-Tubeなどに個人的にアップされた動画のメッセージを聞く機会が増大し、現在の学習者は、旧来の書き言葉に基づいて作られた文法体系では説明できない事象がたくさんあることに気づき、旧来の学校文法の知識だけでは、主語の省略や口語語彙がと飛び交うネット英語にはついていけないことに気づき始めています。また、彼らは、さまざまな情報ツールでそれらを克服し、自律した英語学習者が増えてきているのも事実です。彼らがいつでもどこからでもネットで調べ上げられます。教員の話や教科書に書かれている説明をそのまま鵜呑みする生徒、学生ばかりではありません。教室で教師が述べた説明も教科書に記述していること、していないことを自ら検証する技能を有した学習者、それが今日我々英語教員が日々向き合っている生徒・学生なのであることを忘れてはなりません。


Colloquial English Grammar
Typology Framework

口語英文法類型フレームワーク

lexicogrammatical and discoursal features peculiar to casual conversation and writing, i.e. messages transmitted through either spoken or written medium in spoken mode




































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The Benefits of CEG





 あなたは、以下の英文の意味がわかりますか。もしわからなければ口語英文法を学ぶ必要があります。


"Ain't got no gal to make you smile"

cited from

DON’T WORRY, BE HAPPY

Bobby McFerrin

http://www.youtube.com/watch?v=d-diB65scQU



『口語英文法入門』の活用法





1. まず、口語英文法50法則の図解を順にすべて見てください。

2. 以前から知っていた項目、学校で習った記憶がある法則に印を付けてください。

3. 印を付けた法則のページの図表、解説、例文をよく読んで、既成の知識が正しかったかを確認してください。

4. 好きな洋楽一曲を選び、歌詞をよく見て、口語英文法の法則に当てはまる部分を特定し、該当するページを開いて、その歌詞の部分を例文に書き込んでください。曲名やアーティスト名、日付も一緒に書き込んでください。この作業を毎日一曲、または週に一曲でも続けてください。

5. 好きな洋画を一作品選び、全部または数分のストーリーがまとまった特定のシーンを見て、聞き取れたフレーズを書き取ってください。この際、DVDの日本語字幕を提示しても構いません。聞き取れたフレーズをよく観察し、口語英文法の法則を特定してください。それから英語字幕を提示し、静止を繰り返し、口語英文法の要素を含むフレーズを特定し、該当するページに台詞を書き込んでください。作品名、制作年、日付も一緒に書き込んでください。この作業を毎日または毎週一作品または一シーンで行ってください。

以上を最低3ヶ月続けたら、口語英文法の知識が付くだけでなく、リスニング力と語彙力がアップすることは自明です。

洋楽と洋画作品の選定が難しいと感じる方は、コバコレに掲載されている洋楽と洋画作品を活用してください:


http://www.ne.jp/asahi/toshi/koba/



CEG・洋画関連KOBA学術論文無料ダウンロード

(URLをクリックしてください。その他は、http://barrel.ih.otaru-uc.ac.jp/items-by-author?author=Kobayashi,+Toshihiko

洋画の談話に見られる
口語文法の構築と類型化

Identifying Lexicogrammatical & Discoursal Features Peculiar to Casual Conversation and Writing with Move and TV Drama Lines  
http://barrel.ih.otaru-uc.ac.jp/bitstream/10252/3714/1/
RLA118_99-114.pdf
2 洋画の字幕翻訳の特徴と
その類型

Features and Typology of Japanese Subtitles in Films in English
http://barrel.ih.otaru-uc.ac.jp/bitstream/10252/729/1/RLA
_100_27-82.pdf
 
3 映画を利用した学習者の
自律的英語学習

Facilitating Autonomous : English Learning through Movies
http://barrel.ih.otaru-uc.ac.jp/bitstream/10252/4943/1/PDF%
20ATEM%20presentation%202010.pdf
 An Attempt to Foster Autonomous English Learning Through Movies in Individual and Collective Settings http://barrel.ih.otaru-uc.ac.jp/bitstream/10252/4542/1/%e6%98
%a0%e7%94%bb%e8%8b%b1%e8%aa%9e%e6%95%99%e8%82%b2%e7%a0%
94%e7%a9%b616_105-123.pdf 
5 洋画を活用した
リスニング活動

Listening Activities through Films in English 
http://barrel.ih.otaru-uc.ac.jp/bitstream/10252/716/1/RLA_101
_61-124.pdf
6  洋楽を活用した
リスニング活動

Listening Activities through Songs in English
http://barrel.ih.otaru-uc.ac.jp/bitstream/10252/671/1/RLA_105
_81-121.pdf
7  The Benefits of the CEG Typology Framework for Learners,
Teachers, Researchers, and Textbook Writers
2014ATEM優秀論文賞受賞

第20回映画英語教育学会全国大会
2014年8月20日土曜日 福岡女学院大学



ダウンロード
http://barrel.ih.otaru-uc.ac.jp/handle/10252/5295
















The 5 Highly Recommended Books for
Your Successful CEG studies and English Learning






POWERFUL-LINKS




学会

映像メディア英語教育学会 (ATEM)  http://www.atem.org/
ATEM北海道支部 http://www.atem.org/hokkaido/

大学英語教育学会 (JACET)

http://www.jacet.org/

JACET北海道支部

http://www.jacet-hokkaido.org/

日本メディア英語学会(JAMES)

http://www.james.or.jp/
大韓民国メディア英語教育学会 (STEM)  http://www.stemedia.co.kr/
中華民国英語教育学会(ETA-ROC)  http://www.eta.org.tw/en/index.html
ネパール言語学会 (LSN)  http://lsn.org.np/
 国際応用言語学会 (AILA) http://aila2014.com/index.html
 日本言語学会 (LSJ)  http://www.ls-japan.org/


出版社

スクリーンプレイ

http://www.screenplay.co.jp/

語研

http://www.goken-net.co.jp/

三修社

http://www.sanshusha.co.jp/np/index.do

成美堂

https://www.seibido.co.jp/

南雲堂

http://www.nanun-do.co.jp/.

 朝日出版社 http://www.asahipress.com/ 
 大修館書店 http://www.taishukan.co.jp/ 


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