エコか?  9/30
 練馬区も明日からゴミ収集の方法が変わります。今まで燃えないゴミとして出されていたプラスティックの袋や容器がさらに分けられることになり、燃えないとされていたものが燃えるゴミと一緒になることになりました。しかしペットボトルは今までどおりの出し方にしろと言う。ややこしい。エコは緊急課題です。
 1週間以上前のこと。スーパーで買い物をして、レジを通ったあと、商品を袋に詰めていたら、横に若夫婦が来ました。奥さんが旦那さんに「エコの時代だからね」と言っています。見ると、やさしそうな顔の旦那さんはトートバッグのようなものを手に持っていて、それに買ったものを入れ始めました。レジ袋は使わず積極的なエコ活動を、というわけですね。
 ところが、その直後。袋詰めをするところには、生ものなどを入れる半透明のビニール袋がロールになって置いてありますよね。奥さんはまるでトイレットペーパーを引き出すようにそれをガラガラと回して、ビニール袋を大量に引きちぎり、そのままトートバッグに入れたのでした。ビニール袋には何も入れず。
 何がエコなんだろう? ……と思ってしまったのでした。

別れの挨拶  9/24
 おとといの夕方、近くに出かけたときのこと。
 通り道に小学校があり、ちょうど下校時間。二人の女の子が(4年生くらいかな?)別れの挨拶をしていました。一人が振り返りながら手を振って「じゃーねー!」もう一人も手を振って「じゃーねー!」。元気な声と身振りがほほえましく感じられました。
 ぼくの方に向かって歩いてくる子はしきりに振り向いて「じゃーねー!」と繰り返します。立ち止まっている子もそのたびに「じゃーねー」と応えます。あんまり続くから、毎日こんなに何度も挨拶してるのかな、と考えながら歩いているうちに、ぼくは立ち止まっている方の子に近づいていきました。
 するとその子は「じゃーねー」と応えながらちょっと困ったような顔で、「何度も言わなくていいよ」とボソッとつぶやいたのでした。ぼくの後ろからはもう一人の「じゃーねー」がなおも聞こえてきます。

 次にその子は、こうつぶやきました。「なげぇんだよ……」。
 それ
でもその子は律儀に応え続け、ぼくが通り過ぎたあとも、「じゃーねー」のやりとりは延々と続いていたのでした。

洗濯機もついに  9/22
 わが家の洗濯機がついに役目を終えるときがやってきました。
 脱水の時に「キュルキュルキュル」という甲高い雑音が
し始めたのが1年以上前のこと。音は次第にうるさくなり、最近ではテレビの音声が聞こえにくくなってきました。雑音がやかましくなってきたのに反比例して、脱水能力は急低下。6分間やっていても、うるさい音を聞いているだけで、効果なし。洗濯機から取り出したあと手で絞ってから干すというおかしな事態になっていました。
 
いよいよこれが限界ということで、きのう電気店へ行ったら、「今までのを14年も使っていたんですか?それは大当たりですよ。ふつう7年から10年ですね」と店員に言われました。そうか、1台で2台分の年数、こき使っていたんだ。大往生だなあ。お疲れさん。
 わが家ではものを耐用年数のギリギリまで使うので、最後はハラハラドキドキ。次に控えているのが、冷蔵庫。この春、「あれ、秋でもないのに、秋の虫の声が……」と思っていたら、冷蔵庫から発する音だったのです。夏が過ぎ、今では本物の虫の音と混ざり合って、聞こえてきます。秒読みはもう始まっている……。

風が強く吹いている  9/20
 三浦しをんさんの『風が強く吹いている』を図書館で借りてきて読み始めたのですが、最初の50ページほど(全体の10分の1)
でやめました。
 陸上の素人学生たちが箱根駅伝に挑戦するという物語ですが、話にリアリティーが感じられない。何よりも気になるのは、走ることの身体感覚が文章から伝わってこないこと。著者は、取材は綿密にしてるようだけど、自分では走っていないんじゃないかと思いました。ちょっとでも走りを体験すると、もうちょっと違う表現になるんじゃないか。
 スポーツをほとんどやったことのない人や長年休んでいた人が急に5km走るときのしんどさをもっとリアルに描いてほしかったと思います。スポーツに無縁の人にとっては、初めは1キロさえ走れないものなんですよ。その辺の掘り下げがいまひとつ。だから、登場人物が作者の操り人形のように、都合良く動かされている感じを受けました。
 走ることのリアリティーは、佐藤多佳子さんの『一瞬の風になれ』の方が優れていますね。話の流れも自然だし。『風が強く〜』も売れているみたいだけど、同じ三浦さんの作品としては、直木賞を取った『まほろ駅前多田便利
軒』の方が質が高いと思います。

ブログ途中経過  9/13
 ブログを再開してからひと月半ほどたちましたが、いまだこのサイトとの区別が明確になったわけではありません。
ぼくなりに工夫して話題を分けながら記事を書いているので、そのあたりを感じ取ってもらえるとありがたいなあ。このあとも試行錯誤していきますので、よろしくおつきあいください。
 でも「生き物ですよ
」はほぼ全面的に向こうに移動したと言っていいでしょう。その理由は単純で、ぼくの現在のコンピュータ動作環境では、ブログの方が写真の取り込みが簡単だからです。
 

 ところできのう、ウィーン美術史美術館の展覧会(国立新美術館
)を見に行きました。静物画ばかりなんだけれど、静物画ばかり並んでいると、また違った印象がありますね。誘ってくださったSさんと一緒に絵を見ながら「この肉はおいしそうですね」とか「この花は作り物みたいですね」などと話していました。
 知らない画家がほとんどで、西洋美術の一面を見た思いがします。その中でぼくは、数少ない有名な画家であるヤン・ブリューゲル(父)の絵が、お父さんのピーテル・ブリューゲルの作品に似ていて、素敵だなと思いました。

夜中の大騒ぎ  9/10
 ゆうべ9時半過ぎごろから、すぐ近くで若者たちが大声で騒いでいました。このあたりではときどきあることだけど、夏休みも終わったというのになんでまた……。誰か警察に通報しないのだろうか。ぼくは何年か前に何度か110番したことがあるのですが、きちんと対応してもらえたことが一度もなくて、不快な思いをしたことがあります。警察不信を深めました。
 それにしても騒ぎ方が尋常じゃないので、ベランダから様子を伺うと、横手から、自転車で走り回る若者の声に混じって、中年男性の太い声がかぶさってきました。「ほらほら、逃げろ!警察が来るぞ!
」と叫んでいます。暗がりの中、複数の声が入り乱れて、何がなんだかわかりません。
 追いかけっこがしばらく続いたあと、真下で怒号が飛び始めました。「こらあ、何やってんだ! ふざけんじゃねえぞ。止まれ!」どうやら数人の警官がかけつけて、若者たちを制止したようでした。しかし飛び交う言葉は、まるっきりヤクザ同士のけんか。
 いやあ、すごかった、すごかった。
テレビの「激撮!警官24時間SP」ってとこか。ぼくたちはしばらく野次馬になって、文字どおり高みの見物をさせてもらいました

縁の下の力持ち  9/7
 今朝も走りました。公園内の競技場のトラック3周をぼくはジョギングコースに入れています。ここを走るときはいつも体が軽く、全行程の中で一番気持ちよくスイスイ走れるのです。
 最近は集中豪雨がよく発生しますが、雨上がりのグラウンドは悲惨なほどにデコボコになっています。ところが数日たつと土の上に砂がまかれ、きれいに均されている。公園の管理事務所あたりがどこかに依頼してやっているんだろうなと、ぼくは思っていました。
 ところが実は、中高年のOSクラブというボランティアの会がやっているということを、少し前に知りました。側溝のゴミさらいも。しかもそれらの作業を、ほとんど朝6時前には終えているらしいのです。今朝、知り合いのタクシー運転手と、そのお友だちのOSクラブ会長さんと3人でいっしょにおしゃべりしながら半周ほど走ったのですが、この方たちはそういうボランティア活動をしながらランニングを楽しんでいるのです。「いやなことを率先してやれば、みんなついてきてくれますから」と、さらりと言った70代らしき会長さんの笑顔が実にさわやかでした。

麦とホップ  9/3
 ビールは新商品が出ても、大げさな宣伝の割にはどれもこれも似たり寄ったりの味です。ぼくの好みとしては、コクがなければあまり飲む気がしません。アサヒスーパードライなんて、なんであんなに売れたのかわからない。最近の若い人はさらに好みが変わってきているそうですね。
 ここ数年は発泡酒や第3のアルコールというものが増えて、ぼくも家計の都合でこちらを
買うことが多くなりました。しかしこれまたどれも同じような味だし、水っぽさが耐えられなくなります。カロリーオフまで行くと、何のために飲むんだろう思ってしまいます。
 その中で、まあいけるなと思えるのがサントリーの「金麦」ですが、きのう、もう一つ、飲める商品を見つけました。最近サッポロから出たばっかりの「麦とホップ」。田村正和がCMやってます。最初の一口を飲んで、お、ビールの味わいがあるぞ、と思いました。この値段でこの味なら悪くない。(なんでぼくが宣伝してるんだろう……)。
 いつか、できれば本場ドイツへ行って地ビールを飲んでみたい。ビールの概念が変わるんじゃないかという気がするのですが。

8月の「ごあいさつごあいさつ」