ケータイのアドレス 12/30
わが家のケータイはずっとTU-KAだったのですが、今月、auに変更しました。電話番号は変わりません。10月の合併を待っていたのです。ついでに娘が新規加入。予想どおり、娘ははまってしまってます。
さて、メールアドレスは、みなさんご存じのように(つまり今時、こんなこと知らないのはぼくだけだろうから)、そのまま持ち越すことはできないので、新しくつけなければいけません。新しいものは、ふたつとも昆虫関連でつけよう、と子どもたちと話し合いました。ぼくが使うことはまずないのだけど、アドレスだけは考えてみたかった。
昆虫のラテン名から選んだのですが、もう使われているものが結構多いことがよくわかりました。人気の昆虫は特にそうです。でもいくつかの候補のうち、何とか気に入ったものに決まりました。そのうちの一つは、ラテン名はかっこいいけど、実は、こりゃまたビックリ、の虫です。
ゆうべ、妻がアドレス変更の知らせを数人の知人に送ったのですが、すぐにみんなから返事が来ました。内容はどれも次のようなもの。「了解しましたが、あなたはどなたですか?」……自分の名前を書き忘れて送信していたのでした。
すごい人はいる
12/29
ゆうべ「プロジェクトX」の最終回を見ました。毎週見ていたわけではないので、昨日初めて知った内容もたくさんありました。
ドキュメンタリーは事実を伝えると言っても作り方次第でニュアンスが違ってきますが、いわゆるヒーローではない人たちにスポットを当ててみんなに知らせてきたことの意義は大きかったと思います。見ていて励まされます。
特に強く思ったのは、ああ、こんなすごい人たちが現実にいるんだなあ、ということ。才能や人格が完璧というのではなく、自分に与えられた使命について、あきらめることなく勇気をもって地道な努力を続けていくという姿勢を貫いた人たち。それはやっぱり、なかなかできることではありません。
ニュースというのは、どうしても目先の衝撃的な事象ばかりを追いかけるようになり、気持ちを滅入らせるようなマイナス要素が目立ちます。まあ、それも人間の本質の一部ということですが。でも世の中には「プロジェクトX」に出てきたような志の高い人たちもちゃんといるということを知らされるのは、嬉しいですね。
日野原重明さんや斎藤孝さんが、生きていくためのモデルになる人を見つけるのは大切だと言っていましたが、ほんとにそのとおり。新しい気持をもって、年が越せそうです。
わが家で年を越すメンバー
12/27
いよいよ今年も残りわずか。クリスマスが終わると、あとは一気に新年になだれ込む感じですね。
ちょっとびっくりすることですが、わが家で新年を迎えそうな虫たちが、今年はたくさんいます。オオカマキリ、ハラビロカマキリ、ハンミョウ、ハナムグリ数匹(数を正確に把握していない)、何かの幼虫(秋に図書館の横の芝生で拾ってきたもの)。すごいでしょう。ハラビロはもうかなり弱っていて、足も半分くらい失っているけれど、まだ大丈夫そう。それからカメとヤモリは元気。詳しくは「生き物ですよ」でご報告しましょう。
ハンミョウもカマキリも肉食なので、冬の餌やりが大変。今は鳥用のミルワームを与えています。
実は2年ほど前にも、年を越しそうな長生きのカマキリが1匹いました。ところが、妻が年末(30日くらいだったかな)の大掃除の時にケースをベランダに出しっぱなしにして、そのまま一晩おいたら死んでしまったのです。あと1日で正月を迎えられたというのに……。
で、今年のカマキリたちには何とか新年を迎えさせてやろうと努力しているのです。特に息子ががんばって世話をしています。人も動物たちも、良い新年が迎えられますように。
クリスマスって誰へのメッセージ?
12/24
クリスマスシーズンは本来、12月25日の4週前の日曜日から始まります。でも日本の場合、七五三が終わると、もうクリスマスムードに入るようです。教会のアドヴェントより早い、町のクリスマス。そんなふうになったのは、いつ頃からなのでしょうか。この傾向は欧米でも同じなのでしょうか。
ぼくの印象では、メディアでクリスマスが話題になる時、町のイルミネーションや若いカップルばかりが強調されているような気がします。派手さと甘ったるさと。何か偏っているんじゃないかな。ヨーロッパでは、クリスマスはうちに帰って家族で祝うものなのだそうです。もっともそのヨーロッパでは、クリスマスシーズンに、孤独な老人の自殺者が増えるのだとか。
現代ではほとんどすべての文化は、商業主義が前提になっているものだから、消費につながらないものにはなかなか目を向けません。だとしたら、人口が減っていく若者より、これから増えていく老人向けのクリスマスの方が採算が合うのでは?
いやいや、そんなことじゃない。もともとクリスマスは、貧しい人や孤独な人たちにこそ告げられたメッセージだったのですよね。そんなことを思い出してみたい、イヴの夜。
いい柚子湯だな 12/22
冬至なので、今夜は柚子湯でした。スーパーで買ってきた柚子(ユズ)二つを浴槽に浮かべて入りました。水道の蛇口をひねってお湯を埋めていると、柚子がぷかぷかと移動を始め、いつの間にか蛇口の真下に。瀧に打たれるように、落ちてくるお湯の下でくるくると回り続けたのでした。
子どもの頃から不思議に思っていた光景です。どうしてわざわざ水の下まで行くんだろう。気になってどけてやっても、
またしばらくするとぷかぷかと、流れ落ちるお湯に引き寄せらてゆくのです。
それにしても、丸ごとを入れていたのでは柚子の香りはほとんどしません。やっぱり輪切りにしないとだめだなあ。
香りといえば、5月5日に菖蒲湯に入る時も同じようなことを感じます。スーパーで売られている菖蒲の束を買ってくるけど、この葉っぱは鼻に近づけないと香りがしないんですよ。この芳香が邪気を払うというのでしょう? お店で売ってるものって、ひ弱な栽培ものなのかな? 野生の菖蒲はもっとキッパリとした香りがあるのでは、と推測したりもする。
そんなことを考えながら、しばし柚子と戯れ、暖まる冬至の夜ではありました。
良心的なお店 12/20
引き続き、河口湖の話題を。ハーブ館という、女性なら誰でもきっと行ってみたくなるようなお店があります。妻が最初から予定に入れていました。花や飾りやガラス細工のアクセサリー、もちろんハーブティーもあります。ドライフラワー教室も開いているそうです。
ここで鉢植えのハーブが買えます。そのコーナーは大きな温室になっていて、素敵な香りの花がずらっと並んでいます。値段はさまざまですが、どれも高くありません。その中に、ひと鉢300円、4つまとめてなら千円という花がたくさんあるのがわかりました。買うならやっぱり4つでしょう。花の好きな娘は以前から買いたかったものを見つけ、ぼくは絵になるものを探して、4つ選んでレジへもっていきました。
そしたらレジのおじさんが、そのうちの一つの花をじっと見たあと、お店の奥へ行って、同じ種類の別の花を持ってきたのです。「これ、ちょっと心配だから、もう一つ入れておきますね」とサービスしてくれたのです。うわー、なんてやさしい店員さんなんでしょう!
今の時代、あくどく金をもうけることしか考えない人が増えているのに、こんなに良心的なお店があるんだなあ、と感激しちゃいました。やっぱり花を扱ってるから、心が優しくなるのかなあ。
河口湖で息抜き 12/19
週末に家族で河口湖へ行って来ました。宿泊した所はウィンレイクヒルホテル。こぢんまりとした家庭的な雰囲気のリゾートホテル。味わいのあるクリスマスデコレーションが素敵でした。食事もおいしく、みんな気に入っていました。
思わぬ収穫は、夜『ハウルの動く城』を見られたこと。ロビーでDVD上映会をやっていたのですが、見ていたのはぼくたち家族だけ。貸し切り状態でした。これについては、翌日に山梨県立美術館で見たミレーの絵のことと合わせて「絵、なに?」で取り上げます。
翌朝には隣のカチカチ山展望台に登り、凛とさえ渡る青空に映える富士山を眺めました。つくづく日本人に生まれてよかったなあって、富士山を見るたびに思うんです。
写真は、湖に臨むホテルの窓から見た早朝の満月。
さて、このごろ 12/15
おとといだか、当サイトの更新をする時、マウスの操作ミスで、リンクやら何やらの不具合が生じてしまいました。今は一応直ったと思うのですが、おかしな所があったら、知らせてください。でも400億円の損害が出たわけではないので、よかった(笑)。
日本中冬本番で、郷里の福井はこの時期には珍しく大雪に見舞われています。妻の実家(勝山市)では、積雪が1メートルを超えたとのこと。ホワイトクリスマスを迎えられるのはいいけれど、度が過ぎるのも困ったものです。
東京も冷たい風が吹いています。でも先日、ちょっとした発見がありました。光が丘図書館へ行く途中、桜の枝を間近に見ることのできる陸橋を渡るのですが、ふと枯れ枝に目をやったら、びっしりとつぼみが並んでいたんです。木々はもう春の準備をしているのですね。
このところ外出する時、電車の中で読んでいる本が、藤沢周平の『三屋清左衛門残日録(みつやせいざえもんざんじつろく)』 。この作家の小説は、一見平易な文体なのだけれど、人間の微妙な(ビミョーではありません)心理の綾が見事に書き込まれていて、しかも底には人間への温かな愛情が流れ、背筋を伸ばした生き方がさりげなく表れているから、読んでいて心が温かく潤います。やりきれない事件が続く寒い時代、こういう本こそ必読書じゃないでしょうか。
世相を表す漢字 12/12
今年の世相を表す漢字に「愛」が選ばれたとか。ご冗談でしょう。だれもそんなふうには思っていないはず。ニュースでは、紀宮さまのご結婚や、福原愛ちゃんの活躍、愛・地球博が反映しているのだろうなんて言ってるけど、こじつけもいいところだ。
いや、いちいち目くじらを立てるのはやめましょう。これはきっと世相というよりも、悲惨な事件やら不祥事が続いているものだから、国民が渇望していると言うことなのでしょう。とはいえ、2位が「改」、3位が「郵」というのもひどく貧困な発想に思えるけど。
ぼくが推すとしたら「揺」かな。耐震強度の偽造事件や子どもたちを巻き込んだ犯罪の多発で、安全への信頼、人への信頼がガタガタに揺らいじゃっているという印象です。もちろんこれは今年に限ったことではなく、いろんな分野で、もう10年以上も続いていることですが。でも「失」では悲観的すぎるし。註:翌13日の朝日新聞、天声人語では「崩」を挙げていた。ぼくより悲観的。でもまだ、ビルは崩壊していないんだから。
「愛」は世相である必要なんかないのです。というより、そんな一時的な、外に表れるものであってはいけないのじゃないかとさえ思います。もっと日常的で地味で平凡なもの、密かにあり続けるものではないですか。そして、決して大げさに熱く語らないもの。
W杯だ! 12/10
サッカーW杯ドイツ大会の組み合わせが決まりました。日本はグループF。CやEのDeath Group に入らなかったことは少しラッキー。とは言っても、楽ではない。
オーストラリア。軽く見てはいけないけど、ここに負けていたら話になりませんね。
クロアチア。フランス大会で3位まで行った国。でも今のチームはそのころほどのレベルではないとの評価もあります。
ブラジル。これはもう、カナリア軍団の華麗なスーパープレイを思う存分、楽しみましょう。失点をどこまでくい止められるか。
抽選前に、ドイツのカーンをはじめ、シード国8か国がみんな日本と同じ組になることを歓迎していたと言うから、なめられたもんだ。しかもドイツのある関係者はF組について、日本とオーストラリアにチャンスはない、なんてコメントしたらしい。そんな奴を見返してやりましょう。チャンスは十分にあるんだから。
お隣の韓国は比較的やりやすい組に入ったなあ(フランスは別格)とぼくは思うのですが、そんな低レベルの比較をして羨ましがっているようでは、アジアのサッカーはいつまでたっても向上しませんね。テーハンミングッ、がんばってください。
鶏が消えた 12/9
光が丘公園から鶏小屋が消えました。11月30日に久しぶりに行った時、なくなっているのに気がつきました。その小屋は、公園のほぼ中央に位置する池の横にもう何年も前からあって、公園に捨てられた鶏たちをボランティアの人たちが世話していたのです。プラスチックの箱やほうきなどの道具が少しだけ残されて、隅の方においてありました。
今年、鳥インフルエンザが流行るかも知れないと言われているから、その予防策でさっさと処分しちゃったのしょうか? まさかすでにインフルエンザに感染して、全部死んでしまったとはとても思えないし(それならとっくにニュースになっているだろう)。
昨日も公園の池へカモのスケッチをしに行ったのですが、鶏がいなくなった代わりに、池のカモの数がずいぶん増えていました。ヒッチコックの映画とまでは言わないけれど、異様に多かったなあ。鳥インフルエンザを心配するのなら、こっちだって何とかしなくてはいけないのでは? それに池の横には、バードサンクチュアリがあるのですよ。それから、そこらじゅうにいる鳩やカラスは大丈夫なの? ……と、あれこれ不安が広がってきます。
それとも、酉年がもう終わりだから、間もなくそこには犬小屋が建つとか?
数独というパズル 12/7
数独というパズル、ご存じですか? 朝日新聞のBe
On Saturdayのパズルコーナーで月1回くらい掲載されます。ぼくはこれが大好きなんですよ。Sudokuと呼ばれて、世界中、特にイギリスで大人気らしい。
1から9までの数字のマス埋めパズルです。縦9マス横9マスの数カ所にすでに数字が入っています。同じ数字が縦横の列で重ならない、さらに3×3ごとのブロックの中にも入らないように埋めていくのです。
このパズルを知ったのは、おととしごろだったかなあ。難易度は★★★☆☆。中程度というので軽い気持でやってみたら、これがやたら難しかったのです。一度は解けたけれど、疲労困憊して、しばらくやめていました。
そしたら、今年だか去年だか忘れたけど、まだ中学に上がる前の息子が「お父さん、解くコツがわかったよ」と言ってきたのです。ほんとに解けてる。それでぼくも発奮して、またやるようになりました。
だいぶ解き方がわかるようになって最後までできるようにはなったのですが、解く時間がいまだに息子には勝てません。
それにしても、これははまります。やってみてはいかがですか。本もたくさん出ています。
器が大きくなれない時代 12/5
悲惨な事件が相次いでいます。短絡的な考え方や異常な行動をとる人間がどの世代でも増えて、さらに子どもの世代にまで広がっているのは、単なる印象ではなく、事実でしょう。
外国人による犯罪も増えているから、さらに話がややこしくなっているのだけど、怖いのは、日本人に関してだけ見ても、ぼくたちのまわりに犯罪者予備軍が日々増殖していることです。それらの人間の共通点のひとつは、人としての器が異様に小さくて、しかもゆがんでいるということではないでしょうか。「自己中心的」などという言葉ではとらえきれないものだと思うんです。
ぼくが絶えず感じているのは、社会全体がテクノロジーの便利さを前提にしていることが問題の一因じゃないかということです。今の時代はITの効率性を基準にして、そこからはみ出すものをマイナスで勘定しているように思えるのです。だから、個人が人間として何かを感じること、悩むこと、小さな失敗をすることは、無駄あるいは悪になる。
そのおかげで、才能にしろ人格にしろ、時間をかけて許容量(器)を健全に大きくする機会が奪われてしまっている、あるいは自ら放棄してしまっている。それが今の日本人の悲劇なんじゃないかなあ。
赤坂の忘年会
12/3
ぼくがお世話になっているエディターズという料理専門の編集プロダクションがあります。そこの忘年会が毎年12月の第1金曜日に開かれていて、きのう行って来ました。赤坂・六本木なんていう、日ごろのぼくには似合わない都心を歩くのも、たまには面白い。
このプロダクションの社長さんは、「料理の鉄人」以来すっかり有名になっている岸朝子さん。この方はぼくの亡くなった父と同い年。しかしこちらはほんとにお元気です。記憶力も好奇心も意欲も全く衰えていなくて、楽しくおしゃべりをしながら、器の大きさを今さらながらに感じました。ジャニーズジュニアの面々と並んでる写真なんかも見せていただきました。
来年の2月頃、岸さん著のマナーに関する本が日本文芸社から発行されます。微力ながらぼくも先月、イラストのお手伝いさせていただきました。数日前に仕事をひと通り納めてからのパーティー出席だったので、気持は多少晴れやかでした。
会場にはイギリス人作家のW. C. ニコルさんも見えていました。ぼくはお話をする機会はなかったのですが、もしあの方がいらっしゃることが前もってわかっていたら、ちょっと準備して質問をいくつかしたかったところです。だって、自然や環境のこと、いろいろ聞けたかも知れないから。
想定の範囲内、おめでとう!
12/1
今年の流行語大賞が発表されました。
ホリエモンの「想定内(外)」が、武部さんの「小泉劇場」と並んで選ばれました。おめでとう!
ぼくは3月に予言していたんですよ。ということば(63)をご覧ください(開いたページの中ほど)。ホリエモンのこと、ぼくは結構批判していますけど、この言葉は気に入っている。応用が利くし、ウィットに富んでいます。この応用性という点で、「小泉劇場」よりはるかに優れています。
この言葉がホリエモン個人のものではないということも、その記事の中で書きましたが、脚本が誰であれ、彼が役者として舞台に出て広めたセリフです。あの顔とともにずっと人々の記憶に残るでしょう。そう言えば、彼は選挙のころ、眉を剃って変な顔になってましたね。似合わないと思うけど。
さて、12月です。月の変わり目の中でも、最後の月を迎えるのは、いつになく感慨深いものです。わけもなく焦燥感を抱き、これでいいのだろうかなどと、いたずらに過去を振り返ってみたりして。ここは一つ心を整えて、クリスマスの良い備えをしながら、1年の締めくくりを過ごしたいものです。
11月の「ごあいさつごあいさつ」
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