女子美祭に行って来た  10/30
 文化祭の季節です。わが家でも息子の中学と娘の高校で文化祭が同時期に行われ、昨日今日と続けて見に行きました。
 女子美に行くと、ぼくはハッピーな気持になるんです。娘自身は日々のいろんな現実にぶつかって、ブツブツ文句を言うこともあるのですが、親の方はたまに行くから楽しい。
 芸術系の学校というのは表現したい人たちが集まっているから、密度が濃い。朝から夕方まで、まる一日楽しめました。クラスごとの出し物も若者らしいノリで面白いし、生徒たちの美術作品展示はやはり見ていて刺激になります。単にうまいとかきれいと言うだけでなく、表現の面白さ、アイデアのすばらしさなどに思わずうなってしまう。
 こういうのを経験するたびに、創作や表現は読書と同じくらい、人間にとって欠かすことのできない活動だと、再確認します。
 ところで写真は、なぜか女子美に来ていたライオンの子(誰かのペット)を息子がだっこさせてもらったものです。文化祭とはまるで関係ありません。

中高年の本離れ    10/28
 読売新聞が15日、16日に行った調査によれば、本離れが進んでいるのは、若い人たちよりもむしろ中高年だとか。おやおや。
 この1か月に本を読まなかった人は、全体で52%だそうです。20代・30代は前回調査より減った(つまり読むようになった)のに、40代以上は増加しているらしい。若い人が本を読まない理由は、ケータイやゲームやってるんだろうと推測できるけど、中高年は何やってるんだろう?
 老眼で文字が読めなくなってきているとか。ぼくも最近老眼進んでるから、そんな気もする。
 でも、いつも思うんだけれど、この手の調査ではどういう本を読むかは問わないでしょう。同じ1冊といったって小説、実用書、辞書、学術書、芸能人のゴシップもの、etc. で中身が全然違ってきますからね。この数字だけで本離れが進んでいるかどうかを正しく測ることは不可能ではないかと思います。20年前、30年前に比べれば、本の概念はかなり変質してきていると言っていい。岩波新書だって、ぼくの若い頃とは内容がずいぶん違っています。冊数の問題だけではないのです。
 つまり、読書とは何かということですが、そのテーマを語り始めると、どこまでも際限なく議論は進みそう。ぼくは決して読書家の部類には入りませんが、本好きの端くれとして、本は他の何ものにも代えがたい楽しみだし、生きていくのに必要な、水や空気のような存在だと思ってます。本を読まなくなると言うのは、生きるのを放棄するようなもんだよ、と。

阪神ファンはどう過ごす?   10/26
 まずはロッテ日本一おめでとうございます。今年の日本シリーズでぼくはロッテを応援していました。特にロッテの積極的なファンというわけではないのですが、阪神を応援する気にはとてもなれないので。

 阪神嫌いというのでは
ありません。応援しない理由は、阪神ファンてのはめちゃくちゃローカル性が強くて、しかも熱狂的だからです。輪の中に入りにくい。勝っても負けても強烈なリアクションをする人たちにはとてもついていけません。ぼくは関西の人間でもないのに、にわかファンになったところで、結局は蚊帳の外ですからね。今風に言うと、温度差がありすぎるというところかな。
 優勝したあと、道頓堀川から飛び込んだり、街で公共物や車を壊して暴動を起こしている群衆を見ると、ぼくは興ざめしてしまいます。もちろんそれはごく一部の連中で、心ある阪神ファンは、そういう愚かな行動を苦々しい思いで見ているに違いありませんが。今回テレビでそういうシーンが流れずに済むから、内心ほっとしているのです。
 阪神ファンがあれほど熱狂的なのは、
それほど昔からのことではないようですね。いつだか床屋で順番待ちをしていたときに読んでいた週刊誌に、掛布やバースで日本一になった85年当時、街の熱狂ぶりは今よりずっとおとなしかったと書いてありました。パレードの写真が出ていましたが、確かにそうでした。今の熱狂はどうもマスコミによってたきつけられたものなんじゃないかな。
 まあ、その辺の事情はどうあれ、今回ストレートの4連敗となると、ファンの人たちのストレスもかなりだろうから、そういう夜の街を想像すると、やっぱりちょっと怖いですね。

置き薬と世間話    10/25
 置き薬といえば、富山の広貫堂。福井にいた頃は同じ北陸だったから、置き薬はごく当たり前に家にありました。薬の袋に書かれていた絵が今も記憶に残っています。
 東京に出てきてから置き薬はそれほどしませんでしたが、去年あたりからまたやっています(広貫堂ではないけれど)。幸いと言うべきか、ぼくたち家族はふだんほとんど薬の世話にならずに済んでいて、時々点検に訪れる薬屋さんに支払いをすることがめったにありません。妻と息子は春になると花粉症で薬を飲みますが、耳鼻咽喉科の処方したものだから、やはり置き薬は使わない。薬屋さんに無駄足を踏ませてしまってるようで、申し訳なく思ってしまうのです(そんなこと思わなくていいのに)。

 でも、先週は珍しく風邪気味だったので、ぼくは置き薬を飲みました。今日の支払い額は1176円。きっとがっかりだろうなあ。
 さて、薬屋さんとの世間話はちょっとした息抜きになります。前回と担当者が変わっていたのですが、前任者はぼくのイラストの仕事に興味を持って、もっぱらその話題でしたが、新しい人は玄関にあった捕虫網に興味を示し、お子さんがやはり虫好きだそうで、虫の話でしばらく盛り上がっていました。
 そう言えば、ずっと前にデザイン事務所で置き薬をしていたころ、たまたまLPレコードをかけていたときに薬屋さんがやってきて、「あ、今かかっているのはブランデンブルク協奏曲ではありませんか?」という会話をしたのを今でもはっきり覚えています。薬屋さんとバッハの話をする
なんて、なかなか不思議な取り合わせでしょう?

佐伯祐三展   10/22
 練馬区立美術館へ今日、佐伯祐三展を見に行きました。明日が最終日だから、めちゃ混みでした。佐伯祐三。名前は知っていたけれど、絵をじっくり見たのは初めて。
 率直な感想から言うと、面白い画家ですが、絵を家に飾っておきたいとは思わない。見る人を楽しませるために絵を描いたのではなく、死ぬまでひたすら自分の表現を追求し続けた人なのでしょう。ノートルダム寺院なんて、モネと全然違う。そののめり込み方がすごいから、たった30歳で早死にしちゃうんですよ。
 その短い生涯に、画風がずいぶん変わっていったのが驚きです。セザンヌ風あり、ヴラマンク風あり、ルオー風あり……。ゴッホも好きだったそうだけれど、その影響はぼくにはわかりませんでした。サインも書いたり書かなかったり、書いてあっても表記が一定していないし、とにかく変化し続けたのですね。
 晩年のパリ時代に、カフェレストランや通りの広告なんかを描いたいくつかの絵が、ぼくは気に入りました。この画家は結構、家の壁や看板や広告に書かれている文字に関心があったようで、町の風景を描いた絵には文字が溢れているのです。その雰囲気は日本人が想像するパリと言うより、ちょっとアメリカのジャズっぽい感じがします。
  カフェを描いた作品の絵葉書を買おうと思ったら、ありませんでした。残念。今まで、どの展覧会に行っても、ぼくが好きな絵が葉書になっていたためしがない。ぼくの感覚って、やっぱり人とずれている?

ダ・ヴィンチの手稿   10/20
 六本木ヒルズの森アーツギャラリーでやっているダ・ヴィンチ展を見に行きました。ダ・ヴィンチは芸術や科学に関する膨大な手記を作りましたが、半分くらいが失われ、現存するものは世界各地にちらばっています。その中のレスター手稿は、あのビル・ゲイツが数年前にオークションで落札したものです。それが展示されているのです。
 ダ・ヴィンチと言うことで、いわゆる普通の美術展を期待すると、がっかりするかも知れません。手稿の中でも例えばウィンザー手稿などにはデッサンが豊富に含まれていますが、今回展示されているものは、主に水や天文などを研究した科学分野のメモです。
 実際の原稿を見ると、文字も絵もよくこんなに丁寧にびっしりと書いたものだと驚きます。絵に関しては今さらコメントする必要などないでしょう。イラストレーターとしても超一級です。水の流れや人物や機械の構造など、何を描いても天才は違う。小さいスペースにかなり細かく描いていたりして、その徹底した観察眼・探求心や、綿密な描写力には驚嘆します。本物を見ることができて、またダ・ヴィンチが身近に感じられました。
 ところで、六本木ヒルズの森タワー。ややこしくて、人間の自然の動きをまるで考えていない構造に思えました。ここに来たのは2度目ですが、生きた人間の鼓動とか息吹が感じられません。まるで護岸工事で自然が破壊され尽くした川のよう。そこにはヴァーチュアルな生物とお金だけが流れている……。

スウィングガールズ    10/19
 息子が所属している吹奏楽部が、いま学校の文化発表会に向けて連日練習中。演奏曲目の中にベニー・グッドマン楽団の"Sing Sing Sing" があります。この曲、最近の映画
『スウィングガールズ』でもクライマックスに使われているので、若い人たちにも結構知られているようです。息子が興味を持ったので、先日ビデオを借りてきました。
 脚本・監督は『ウォーターボーイズ』の矢口史靖(やぐちしのぶ)。『スウィング〜』は『ウォーター〜』の女子高生版と言っていい、ほぼ同じ構成・筋書きですが、なかなか楽しい。最後の演奏シーンは、見ていても乗れます。
 驚くのは、この演奏、吹き替えではなく、女子高生役の出演者たちが実際に演奏しているということです。猛特訓をしたのだそうですが、それにしてもよくここまでできるものだと思いました。ストーリー展開や人物設定などには突っ込みどころがいっぱいるのですが、この演奏にはリアリティーがあります。
 そういえば、『ウォーター〜』でも出演者たちはシンクロナイズドスイミングを実際に演じていました。演技よりもそちらの方に費やす労力がはるかに大きそうです。矢口監督はこの種のパフォーマンスの方に意義を見出し、それが確かな効果を生みだしていると言うことなのでしょう。
 ビデオを見て、ぼくも何か楽器を練習したくなりました。子どもたちから「家族の中でピアノ弾けないのはお父さんだけだよね」と、バカにされているオヤジ。よし、今こそ。

虫と農薬   10/17
 一週間前に教会でもらってきたキアゲハの幼虫、土曜の夜に蛹になる態勢に入りました。ところが、今朝見たら、黒ずんでいた! このまま確実に死んでいきます。以前にも同じようなことがあったのです。原因はおそらく、買ってきたパセリの農薬でしょう。
 幼虫をもらってきた直後は家で育てているイタリアンパセリを食べさせていましたが、あっという間に食い尽くしたものだから、近くのホームセンターで2鉢買ってきたんです。妻が「店で売っているものにはたいがい農薬が使われているよ」と言うので、お店に電話して聞いてみました。「使っていません」との返事。ああ良かった、と安心して食べさせました。
 で、この結果。
 店員は、人間が食べても安全だと考えて「使っていない」と答えたのかも知れません。キアゲハの幼虫に食べさせるためにパセリを買う客なんて、想定していないだろうから。
 商売として野菜作りをすることは虫との戦いで(だから害虫という表現が生まれた)、農薬がなかったらやっていけないのは事実だし、昆虫と人間とでは農薬の効き方が違うのだろうけれど、黒くなって死んでいく幼虫を見ると、農薬の力を実感します。前回同じように幼虫が死ぬのを見たときも感じたことです。こういうものが確実に人間の体の中にも染み込んで行ってるのだろうなあ、と
 昆虫を飼育していると、食の安全なんてことも、気になるテーマの一つですね。

芸術の秋ですな  10/15
 光が丘地区祭が今日、明日と開かれていて、ちょっと行って来ました。展覧会や演奏やお店やらあり、息子の中学の吹奏楽部も出演しました。曲目にマツケンサンバもあって、息子はサンバホイッスルを吹いてましたが、なんだか遠慮がちでしたね。で、聴衆の方もまじめに聴いていて、ノリが良くない。ぼくの後ろにいる二人のおばさんはでっかい声で雑談しまくり。音楽を聴いていない。も少し演奏をちゃんと楽しんだらいいのにって思いましたよ。
 区民センターの別の部屋では書道や手芸の展覧会でしたが、いつもこう言うのを見るたびに驚かされるのは参加者の旺盛な創作意欲です。レベルの高いものも結構あって、感心します。さらに驚かされるのは、こういう会の会員は高齢者が多いと言うことですね。
 外の屋台で絵になりそうなカボチャを二つ買って帰りました。ぼくも絵、描かなくちゃ、と思って。そのうち作品をここに掲載します。
 ところで、ぼくのサイトは更新が不定期なので、絵や写真がずっと長い間トップページに掲載されていたり、時には数日で変わったりしています。また、文章はもともとこの「ごあいさつ」しかトップには載せていません。最近「生き物ですよ」や「絵日記ですよ」の更新が立て続けなので、ここには載せず、初めから各コーナーの方に入れたままにしてあります。下のWhat's New をごらんになって、興味があったら、そちらを開いて下さい。
 実は数日前、左のメニューに「ごあいさつ」のボタンもこっそり増やしたのです。

なんでエチゼンクラゲ?  10/13  
 12日のNHK「クローズアップ現代」でエチゼンクラゲ大量発生が話題に取り上げられました。大きいものだと体長1.5m、体重200kgにもなるとか。いま1日5億匹のペースで流れ込んできて、各地の漁業に大きな被害をもたらしているらしい。
 それにしてもこんな迷惑な生き物にどうしてエチゼンなどという名前が付けられたのか。福井出身のぼくは、こんなところでまた素朴な郷土愛を発揮して怒ってしまっているのです。このクラゲが発生しているのは福井だけではないのに。対馬海流に乗って流れてくるから、おもに日本海側に多いのは確かだけれど。
 インターネットで名前の由来を検索したのですが、はっきり信頼できる文献を見つけることはできませんでした。唯一答えらしきものとして、あるサイトに「昔、福井の越前地方でよく見られたからです」と書かれていました。誰でも推測するような説です。でもまあ、そういうことなのかも知れません。
 さてまったくどうでもいいことをひとつ。番組では、クラゲと格闘する越前町の漁師たちが紹介されていました。魚を扱うはずの漁師が、クラゲの処理ばかりに時間をとられていると、ある漁師が言ってましたが、字幕が次のようになっていました。「ほとんどクラゲになっている」。でも原語では「クラゲなぶっている」なんです。「クラゲにさわっている」という意味の福井弁。こんなの、ネイティヴしかわかんないよな。

迷惑メール、凝りもせず   10/11
 日曜から月曜にかけて千葉へ一泊していたのですが、帰宅してメールチェックをしたら、40通近くメールが来ていました。そして、いつものことですが、そのほとんどが迷惑メールなのです。繰り返し来る同じ件名のものや新しいものや。HPを公開している限り、これは避けられませんね。絶えずどこかでアドレスが盗まれ、売り買いされているのです。
 迷惑メールも、まるっきりアホな件名ならわかりやすくてすぐに捨てられるのだけど、最近困るのは「お久しぶり」とか「元気?」といった親しげなものや「資料をお送りします」「ご確認下さい」といったビジネスふうなものが増えていることです。差出人を見れば心当たりのないアルファベットや数字だけのアドレスであることが多いので、あけ
ずに捨てています。何通来ようが不安になることは全くないけれど、迷惑メールは家に放り投げられた「ゴミ」みたいなものだから、毎日毎日削除を繰り返しているのもうんざりすることではあります。
 ちょっとあわてるのは、知り合いのメールを削除しそうになるとき。以前、高校時代の友達から久しぶりにメールを受け取ったことがありましたが、件名が「おひま?」でした。紛らわしいタイトル付けるなって。
 だからぼくは人にメールを出すとき、なるべく差出人を特定できるよう具体的な件名をつけています。「お久しぶりです」なんてのはずいぶん前にやめました。
もちろん差出人を見ればわかるだろうけれど、念には念を入れて。インターネット防犯対策も大変ですよ。

季節のグラデーション    10/7
 金木犀の香りがさわやかですね。春なら沈丁花、秋なら金木犀。外を歩いていて素敵な香りが漂ってくると、思わず足を止めて、どこからくるのだろう、と探してしまいます。

 こういう香りをかぐと、秋もいよいよ深まっていくのだなあと感じるのですが、光が丘公園に行くと、今なおツクツクボウシの声があちこちから聞こえてくるから驚きです。ツクツクボウシには今はまだ夏なのでしょうか。夜は夜でコオロギが盛んにすだいているのだけど。
 でも蝉の死骸は少なくなりました。アリたちが死骸を運んでいるのも時折目にします。
 先日、家の近くを歩いていたら、石畳の上に甲虫の死骸のようなものを見つけました。ぼくはそういうのを見つけると、土の上に置いてやるようにしています。死んだら土に還るほうがいいだろうから。目を近づけると、ハナムグリでした。ここにも夏の終わりがあるんだなあ、と思いながらぼくはその虫を指でつまみました。
 ところが、そのとたんハナムグリは足をバタバタと動かし始めたんです。そしてしっかりぼくの指にしがみつきました。その力の強いこと。そうか、こいつの夏はまだまだ終わっていなんだ。ぼくはその元気なハナムグリを持ち帰って、家族の一員に加えることにしました(家には元気なハナムグリたちが4、5匹いるのです)。
 野原には彼岸花が咲いていたり、あちこちで夏と秋が同居しながら、でも少しずつ秋へ秋へと、空気も色も音も移っているのです。

何とかしてくれ、銀行の名前   10/5
 銀行の合併が盛んに行われています。ぼくのメインバンクは今のところ、UFJ銀行です。口座を作った頃は三和でした。これが今度は東京三菱と合併して東京三菱UFJ銀行銀行になるという。業務提携はいつからだの、正式にこの名称になるのはいつからだの言ってるけれど、ややこしくて覚える気になれません。
 だいたい、今度のこの長ったらしい名称、本気で使う気なんですかね? この銀行の口座に振り込む人はいちいち「トウキョウミツビシユーエフジェイ銀行」と書かなくてはいけないんですか?
 ぼくは自分のパソコンでUFJ銀行という文字を出すときに、「うふじ」とキーをたたけば「UFJ銀行」という文字が出るように登録しました。つまり、UFJ銀行というアルファベット混じりの名称ですら面倒なのです。
 合併後の名称決定にあたっては、みんな自分たちの面子を優先したに違いありません。今までの自分たちの銀行名が消えるのはいやだからね。いろんな力関係が働いているわけで……。でも銀行側は利用者のことなんかちっとも考えてないでしょう。
 そこでぼくは、いっそのこと、寿下無(じゅげむ)銀行という名前はいかがですか、と提案いたします。
 行員「お客様、閉店時間がかなり過ぎておりますが」
 客「振り込みするのに朝一番で来てやってんだけど、銀行名をまだ書き終わらねえんだよ」

秋の収穫    10/3
 いつの間にか10月。絵の更新が滞っています。よくないなあ。いや、絵を描いていないわけではありません。先月19日には狭山市のサイボクハムという所へ行って豚のスケッチをしました。「絵日記ですよ」に掲載する予定だったのですが、他のことにかまけている間にどんどん日が経ってしまいました。月も改まったことだし、またいつものように絵を更新していきますからね。
 おとといの土曜日(1日)、家族で玉川上水のグリーンロードを歩きました。ここはいい散歩道ですね。全長10kmほどですが、ぼくたちは半分ほど歩きました。途中いくつか車道を横断するけれど、これだけ長い距離、草木が生い茂る道が続くのは素敵なことです。川から流れてくる水の匂いがまたいい。
 わが家は例によって捕虫網を持っていきました。今の季節、野原にはアカタテハやヒョウモンが多く飛んでいるのですが、この遊歩道ではあまり蝶はいませんでした。でも、予期しなかった大収穫が。ナガサキアゲハを捕まえたのです。名前からもわかるとおり、もともと九州などの暖かい地方に棲息する蝶です。夏前に新聞で、近年の温暖化に伴って東京などでも見かけるようになった、という記事が出ていましたが、まさにそれを目撃したのです。
 去年から虫取りの腕をメキメキと上げている息子の良が捕獲しました。今度、掲載します。実はぼくも、アサギマダラ(「生き物ですよ」に先日掲載した写真とは別の)を採ったのですが、羽がボロボロだったので逃がしました。ちょっと残念。

9月の「ごあいさつごあいさつ」