A300 C3000 C3200 OMS Home

Zaurus SL-C700について

これは私自身の設定記録です。参考にしていただけることがあるのならたいへん嬉しいのですが,あくまでも自己責任でお願い致します。


Vine kernel-2.4.22-0vl2.8 + murasaki-0.6.12-0vl1でZaurusと接続(2003.12.21)
Vine Linux kernel-2.4.22-0vl2.8でZaurusとのUSB接続(2003.12.4)
ポケットシンクケーブル,ほか(2003.9.21)
SL-C700でプレゼンテーションを(2003.5.21)
VineLinux2.6 kernel 2.4.20-0vl21.1と0vl21.2用usbdnet.oのコンパイル(2003.4.6)
Apache+PHPなどのインストールと小手先技(2003.2.8)
Vine Linuxのmurasakiで、USB上のSL-A300とSL-C700の区別(2003.1.18)
アプリのinstallとUSB network経由のNetFront(2003.1.13)
基本的なカスタマイズ(2003.1.6)


Vine kernel-2.4.22-0vl2.8 + murasaki-0.6.12-0vl1でZaurusと接続(2003.12.21)

追記:以下に書いた不具合は、どうやら /etc/sysconfig/network-scripts/network-functions の内容から来ているようです。Linux 書斎派さんのページで関連情報を見つけました。その通りに修正をしたら、以前使っていたスクリプト(2003.1.18に書いたもの)で無事Zaurusと通信できました。(2004.1.30)>

先日書いた通り、kernel-2.4.22-0vl2.8で快調にZaurusとusbnetで接続できていて良かったのですが、2.6r3相当のアップデートをかけたら、何故かmurasakiからusbnetがbringupできなくなってしまいました。以前書いていたsla300.shやslc700.shのdevice判定の部分がどうしてもうまく機能してくれません(私のshell-scriptに対するオオボケの可能性大ですが)。加えて、murasaki.callからのscriptの呼び出しではどうしてもifupがうまく機能してくれなくなりました(涙)。murasakiからではなく、手動で同じscriptを走らせれば、きちんと動作してくれるんですが・・・。自動でアップしてくれないと不便なことこの上ありません。

という経過で、RedHat系標準?のifupを使うことをあきらめて、直接ifconfigを使うことにしました。以前別なマシンでもうまく行かなくて使っていた手です。私、まだSL-A300とSL-C700のみのユーザなのですが、両方繋いだり途中で外したりなど、頻繁に行いますので、どれが繋がれたのかの自動判定も必須です。

ということで、書き直した設定ファイルとscriptsです。deviceの判定には、苦肉の策で、ロックファイルもどきを使うことにしました。ちなみにroutingも面倒なので、SL-A300が192.168.129.201、SL-C700が192.168.128.201と別ネットワークで使っています。では、恥を忍んで設定をメモっておきます。

・murasaki.usbmapとmurasaki.dependは前回書いた物と同じ

・murasaki.callは次の2行を追加。

sla300: sla300.sh
slc700: slc700.sh

・次に /etc/murasaki/bin に以下のsla300.shとslc700.shを置きました。sla300.shは

#!/bin/bash
case $1 in
start)
        DEV=`grep usb /proc/net/dev | cut -d : -f 1`
        for dev in $DEV; do
                ifconfig $dev | grep UP > /tmp/sla300
                if [ -e /tmp/sla300 ] && [ ! -s /tmp/sla300 ]; then
                        ifconfig $dev 192.168.129.1 
                fi
        done ;;
stop)
        rm /tmp/sla300 ;;
esac

次に全く同じと言っていいんですが、slc700.sh

#!/bin/bash
case $1 in
start)
        DEV=`grep usb /proc/net/dev | cut -d : -f 1`
        for dev in $DEV; do
                ifconfig $dev | grep UP > /tmp/slc700
                if [ -e /tmp/slc700 ] && [ ! -s /tmp/slc700 ]; then
                        ifconfig $dev 192.168.128.1 
                fi
        done ;;
stop)
                rm /tmp/slc700 ;;
esac

/etc/sysconfig/network-scriptsのお世話にならないので、妙にすっきりしてます。stopの部分はいい加減です。例によって不具合が出たら手を入れようという魂胆です(笑)。「紫」のドキュメントを拝見すると、[net]からも行けそうなんですが、kernelからinterface名がどう渡っているのか分かりませんでした。

ボタン一発でスケジュールデータのやり取りをしたり、Web-Server+PHPで情報管理、smbmountを使ったnetwork-storage風の使い方など、usbnetは、今の私にとってとっても重要な要素です。ちなみに、SL-C700にMySQLもインストールさせて頂きました。apache+php経由で、日本語も問題なく使えています。すこしまともな物を作って、Webでご報告できたらな〜などと夢見ています。

ということで、ころころ変る設定ですが・・・。例によって勘違いを教えて頂ければ幸いです。

ふと気付くと、とうとうZaurusでTeX (http://www.snowelm.com/~t/tips/20031120.ja.html) の話が出ています。うわー、C700ではきついみたいなんで、やっぱ上位機種欲しいな〜。


Vine Linux kernel-2.4.22-0vl2.8で、ZaurusとのUSB接続(2003.12.4)

Vine LinuxのkernelのErrattaが出ました。Debian関連サイトのクラックの原因にもなったという問題への対応版ということです。で、早速私もkernelのupdateをしました。

ということで、再びZaurusとのUSB接続に手を入れなければなりません。が、標準で導入されているusbnet.oが対応モジュールで、パッチ当ての作業無しで接続することができました。とうとうここまで来たな、という感じです。

また、嬉しいこことに、Yamaguchiさんのご尽力で、murasaki周りのドキュメントがアップしてありましたので、今回はそれに従って作業することができました。Vine Linux関係者の方々、またmurasakiのYamaguchiさんに感謝です。それでも、まだ変なことをしているかも知れません。もしお気づきの点があれば、どなたかご教示頂ければ幸いです。

ということで、設定記録をメモしておきます。下に書いた「USB上のSL-A300とSL-C700の区別」の内容から、いじったのはmurasaki.dependとmurasaki.usbmapだけで、他のスクリプト等はそのままで動いています。まず/etc/murasaki/murasaki.dependは次を記入。

alias-sla300: sla300 usbnet
alias-slc700: slc700 usbnet

また/etc/murasaki/murasaki.usbmapに次を加えました。

alias-sla300 0x0013 0x04dd 0x8005 0x0 0x0 0x2 0x0 0x0 0x00 0x00 0x00 0x00000000
alias-slc700 0x0013 0x04dd 0x8007 0x0 0x0 0x2 0x0 0x0 0x00 0x00 0x00 0x00000000

念のため、環境を再記しておくと、VineLinux2.6CR+kernel-2.4.22-0vl2.8、紫はmurasaki-0.5.4-1vl4です。


ポケットシンクケーブル,ほか  (2003.9.21)

ポケットシンクケーブル写真

ポケットシンク for Zaurus到着

ネットで申し込んでいたポケットシステムズの「ポケットシンク for Zaurus」が到着しました。充電と接続が1本のケーブルで済むので,すっきりします。またコンパクト性も期待通りで,使い始めたばかりですが良い買い物だったと思います。これで電源アダプタを持ち歩かなくて済みます。また,SL-A300でも使えますので,職場でA300とC700両方使っている私には重宝します。
ケーブルは,巻き取ってあるフォルダの両側から出ており,それを引っ張ります。すると,両側とも同じ長さだけのびてきます。最長で80cm,15cm程度ごとに6段階でストッパーがかかるようになっています。すこしケーブルを引っ張り出すと,ストッパーが外れて巻き込む動作をします。

CFカード取り外しメニュー

りなざうテクノウ(Linux Zaurus Technical Know-how)さんから,SD/CFカードの取り外しをHOMEのメニュー項目に追加するパッケージが公開されています。自分はSDカードにスワップ領域をとってあるので、SDを間違って停止させることは危険です。そこで,SDをメニューからはずし,CFだけになるように手を加え使わせて頂きました。これで,タップ操作なしに,CFのコントロールができるようになしました。加えてipkの勉強にもなりました。ありがとうございます。

ROMを1.50JPにアップデート

もう随分時間が経ってしまいましたが,ROMのアップデートを済ませてあります。計測もなにもしていませんが,早くなったのは確かだと思います。きちんとサポートするメーカーの姿勢に一安心です。じゃないと,後継機なんて手が出ませんよね。

プレゼンテーションを使ってみて

先月,先般購入していたプレゼンテーションソフトを使ってみました。といっても「プレゼン」という状況ではなくて,「スライドを提示した」という程度だったのですが,ポケットの中に入る手軽なツールとして,なかなか快適でした。ついでに,現場で急遽Webサーバとして使ったりと,臨機応変に活躍! この小回りが効く所がいいですね。


SL-C700でプレゼンテーションを  (2003.5.21)

SL-C750とSL-C760

とうとうC700の後継機種のアナウンスが出されました。ネット上の情報によれば「モッサリ」は完全に解消されている!とのこと。C700が出たときも、次の機種まで待とうと思ったものでしたが、待ちきれず買ってしまった自分としては、お店で現物を見たら我慢できるかな? などと思う今日このごろです。最近はPIM的な使い方はA300のほうで、C700はsambaやapache+phpを活用してWebベースの「リモートメモ帳」や「情報のスットク場所」として、いわばNAS風に使っています。

グラフィックカードとプレゼン

欲しかったグラフィックカードCFXGAを遂に購入してしまいました。ネット上で情報は見掛けませんので、あまり人気は無いのかな。対応しているソフトもメーカー製のプレゼンテーションソフトで、実際に使用してみると例によって立ち上がりは「きびきび」とは行きません。それも画像ファイルの表示だけで、リンクをたどったり他のソフトを起動したり、という芸当はできないので、デジカメをテレビに繋いでいるような雰囲気ではあります。一方、プレイリストの設定や、リモコンの使用もできます。大きな画像でない限り、投影のスピードは問題ないと感じました。また、2秒近くはかかるものの、画面への書き込みが出力に反映します。実用性は微妙かなと感じる所ですが、せっかくの投資ですので、できるだけ活用できるようにせねば。

カードの出力は3系統あり、プレゼンテーションのオプションで出力先を指定すると、アナログRGBとビデオとSビデオのうちの一つが使えます。アナログRBGの発色は悪くないです。ビデオ出力は、自分が使ってみた範囲ではイマイチで、おまけといった感じです。800x600はアナログRGBのみ対応。640x400は3系統で使えます。リモコンはC700の赤外線通信ポートで受けるので、それほど遠い距離では使えません。1メートル程度が限度かと思います。一通りの操作はできるのですが、実際には「次へ」と「前へ」の送りに使う程度でしょうか。それから、当然ながらバッテリーの減少は激しく、電源アダプタを繋いでの使用が現実的です。

プレゼン作成

プレゼンの画像ファイルは、Vine Linuxのデスクトップで作成しています。Zaurus上で作成してスクリーンショットという手もありますが、ちょっと小回りが効きません。使っているのはMagicPointですが、小回りが効いて素晴らしいです。エディタでサクサク書けるので、ドキュメントができたら、それからインデックスを吸い上げてプレゼンへ、という作業を手軽に行うことができます。

Vine2.6のみならず、職場で使っているVine2.1.5+2.1CRでもMagicPointを使いたくて探したのですが見つかりませんでした。そこで2.6のアーカイブからソースをダウンロードしてコンパイルをかけたらば、無事バイナリが出来上がりました。お蔭で職場でも同じ作業環境を作ることができました。作成者の方々に感謝です。Zaurusで直接mgpを使えれば、またまた幸せなんでしょうが、Xベースのソフトですからね。私には・・・。メーカーのプレゼンソフト、画像だけではなくSL-C700の画面そのままを出力出来たら良いのにな、と思うのは無い物ねだりなのでしょうか?

ということで、Vine上のMagicPointで作ったものをGimpでキャプチャ(ファイル→取り込み→画面取り込み)しています。もちろんXVでもいいですね。それをZaurusに転送して使っています。


VineLinux2.6 kernel 2.4.20-0vl21.1と0vl21.2用usbdnet.oのコンパイル  (2003.4.6)

VineLinux kernel2.4.20-0vl21.1, 0vl21.2 と usbdnet.o

VineLinux kernelの ptrace についてのerattaが発行され、kernel2.4.20-0vl21.1がリリースされました。apt-getによって新kernelをインストールしましたが、Zaurusとの通信に使っていたのは 2.4.19-0vl26 でコンパイルしたものですので(# insmod -f しないと)動きません。そこで、2.4.20-0vl21.1で再コンパイルをしましたので、メモっておきます。

kenji さんのVine2.6向けパッチを使わせていただきましたが、kernel2.4.19 向けに作られていますので、sourceへのpathの部分だけ2.4.20向けに変えました。これでpatchを当てたところ、rejectが2件だけ出ました。

です。それぞれrejの中身を読むと私でもなんとかなりそうだったので、手作業で書き換えました。数行を挿入しただけで済みました。次に/usr/src/linux で

# make menuconfig

ここでUSB support --- > のsubmenu で現れる USB Network adaptors のUSBD Network をmodule で指定。

<M>   USBD Network (Encapsulated) Host-to-Host Link (EXPERIMENTAL)

この設定を保存。次にいよいよコンパイル。

# make clean dep modules

ここで残念ながらエラーを吐いてしまいました。メッセージを読むと drivers/char/sonypi.c のコンパイルで不具合が起きているようです。どうせusbdnet.o だけが目的なので、sonypi.c はコンパイルしないように drivers/char/Makefile を書き換えてsonypi.oを作るように指示している部分を削除。つぎに再コンパイル。こんな具合いですから出来上がったmodules はインストールはしないことも大事かと(笑)。このへん、もっとましな方法があるのだと思いますが、得意の泥縄解決法です。これでなんとかコンパイルが終了しました。
追記:このコンパイルエラーは、下に書いたkernel-headersのパッケージの不具合が原因のようです。2.4.20-0vl21.2ではエラー無くコンパイルが完了しました。(2003.4.7)>

出来上がった drivers/usb/usbdnet.o をシステムで使用するmodule が格納されているディレクトリにコピーし、modules の依存関係を解決。

# cp drivers/usb/usbdnet.o  /lib/modules/2.4.20-0vl24.1/kernel/drivers/usb
# depmod -a

これで準備が整いました。Zaurus をUSBでつないでみると、SL-A300,C700とも無事に通信できました。

作業途中のあれこれ

kernel のインストールはapt-getで行いました。apt-getは便利で、kernel-sourceもapt-getでインストールしたのですが、あちこちへまをしているうち、なんの拍子か、gccやWindowMakerまわりのパッケージが削除されてしまいました。コンパイルをかけたらgccが無い!!って怒られました(笑)。しょうがないんでgccとWindowMaker関連のパッケージをrpmで再インストール。なんか随分と遠回りしたような気がしています。気付いているもの以外にも削除されてるパッケージがあるかも。

でも新kernelでVine2.6が随分と早くなったような気がしてます。また、kernel-headersのパッケージの具合いのerattaがでるそうです。上記のエラーって、これが原因かも。(原因のようです。)


Apache+PHPなどのインストールと小手先技  (2003.2.8)

Apache+PHP

Apacheのパッケージ、多分重たいだろう、というふうに想像してインストールしていませんでした。でも良く見たらPHPもセットになっているとのこと。これでスクリプトを書けば手軽にちょっとしたWebベースのツールが組める、ということで早速インストールしてみました。

メモスナップショット

で、その結果ですが、NetFront上で、思ったより軽快に動いてくれています。早速、日記帳もどきを書いて使っています。すでにawkもインストールしてあるので、標準的なコマンドと組み合わせてそこそこのことができてしまいます。(気合いをいれて、クロスコンパイル環境でアプリを書く、という世界がますます遠のきますが(笑))。Perlで書くことが「標準的」なのかもしれませんが、自分にとってはPHPの方が身近に感じているもので・・・。ほんとに小手先のことですが、簡単にこんなことができるよということで、書いておきます。

左のような入力画面を通じて、メモのページとメモへのリンクがついた一覧表とを書き出すようにしてあります。作っていて感じたんですが、やっぱりデータベースを使うともっと快適だなと。MySQLのパッケージは公開されていますが、いまのところなんとか事足りているので、インストールは躊躇しています。自分が他で使っているということもあり、Postgreがベストなんですが、移植するような力量は全くありませんし。

emacs、w3mのインストール

これもネット上に公開されているものを使わせて頂いています。ありがとうございます。特にemacsはリモートから作業するとき威力を発揮してくれています。Vineだとconsoleがktermですので、SL-C700の/etc/termcapにエントリが無いため(ktermを加えても良いのでしょうが)母艦側で、変数TERMをvt100にセットして使っています。

[user@Vinelinux user]$ TERM=vt100 telnet slc700

w3mも軽くていいのですが、これを使うべく公開されている改良版のコンソールをいろいろインストールなどしているうち、標準のviのカーソルキーの動きが変になってしまいました。同じ時期に自分で書いた適当なバイナリなどを走らせていたので、コンソールが原因ではない可能性が高いです。が、どうしても原因が分からず、C700をフォーマット・再構築しました(汗)。

本体のがたつき

平らな所においてキーをたたくと、カタカタと少々がたつきます。左側手前の出っ張りが、ちょっと足りないような気がしているのは私だけでしょうか?


Vine Linuxのmurasakiで、USB上のSL-A300とSL-C700の区別  (2003.1.18)

murasakiの設定

USB networkで SL-A300とSL-C700のどちらをつないだかをVine Linux の母艦側が区別できないでいたことが解決しましたので、メモっておきます。ただ、murasaki周りのドキュメントがうまく見つけられませんでしたので、「やまかん」の部分もあります。問題点があればご連絡いただけると幸せです。

同じモジュールを使うデバイスを/etc/murasaki/murasaki.usbmapで切り分けるのは、murasaki.usbmapのなかで"alias"の記述を使い、それをmurasaki.dependで制御するとのことです([vine-users:056484])。 そこで、mutasaki.usbmapのを次のように修正しました。

alias1-usbdnet 0x0013 0x04dd 0x8005 0x0 0x0 0x2 0x0 0x0 0x00 0x00 0x00 0x00000000
alias2-usbdnet 0x0013 0x04dd 0x8007 0x0 0x0 0x2 0x0 0x0 0x00 0x00 0x00 0x00000000

1行目がSL-A300用、2行目がSL-C700用のラインです。aliasの使い方がこれで良いか全く自信がありませんが、私の環境ではこれで期待通りに動作しているようです。

次に、murasaki.dependの記述。

alias1-usbdnet: sla300 vendor=0x04dd product=0x8005
alias2-usbdnet: slc700 vendor=0x04dd product=0x8007

となります。USBでつないだときにmessagesにきちんとsla300,slc700と区別して表示してくれるようになりました。

次に、murasaki.callに次の2行を書きます。

sla300: /etc/murasaki/sla300.sh
slc700: /etc/murasaki/slc700.sh

これで、それぞれのZarusが接続されたとき、それぞれのスクリプトが呼び出されます。

ただ、接続される順番によってzaurusがusb*の何番に登録されるか変って来てしまいます。ですから /etc/sysconfig/netwok-scripts/ifcfg-usb* を固定的に書いておくと、不都合が生じます。

解決法はいろいろあるのでしょうが、動的にifcfg-usb*を書き換えることにしました。 またroutingの問題もありますが、面倒なのでA300とC700を別のnetworkにすることにしました。これで母艦上でのroutingを設定しなくても済みます。

1番手のA300に敬意を表して、A300のIPアドレスはそのまま。SL-C700のアドレスを192.168.128.201、母艦側のusbdnetは192.168.128.1としました。SL-C700で[設定]→[PCリンク]→[USB接続(ネットワーク)]とたどって、IPアドレスを192.168.128.1に変更しておきます。

次に、/etc/murasaki/sla300.shは

#!/bin/sh
#
#       Zaurus SL-A300 USB-network Setup Script
#

UP=/etc/sysconfig/network-scripts/ifup
DOWN=/etc/sysconfig/network-scripts/ifdown

DEV=`grep usb /proc/net/dev | cut -d : -f 1`
for dev in $DEV
do
        case $1 in
        start)
                ifconfig $dev | grep UP
                if [ $? != 0 ];then
                        echo "DEVICE="$dev > /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-$dev
                        cat /etc/sysconfig/network-scripts/usb-sla300 >> /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-$dev
                        $UP /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-$dev
                fi
                ;;
        esac
done

また、/etc/murasaki/slc700.shは

#!/bin/sh
#
# SL-C700 USB-network Setup Script
#

UP=/etc/sysconfig/network-scripts/ifup
DOWN=/etc/sysconfig/network-scripts/ifdown

DEV=`grep usb /proc/net/dev | cut -d : -f 1`
for dev in $DEV
do
        case $1 in
        start)
                ifconfig $dev | grep UP
                if [ $? != 0 ];then
                        echo "DEVICE="$dev > /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-$dev
                        cat /etc/sysconfig/network-scripts/usb-slc700 >> /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-$dev
                        $UP /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-$dev
                fi
                ;;
        esac
done

です。(以前の物は、stopで呼ばれる部分も書いていたのですが、うまく働いていないようなので、ここでは書いていません。なにか不都合が起きるかな?)
追記:環境によって $UP /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-$dev の部分がうまく動かないことがあるようです。職場のDeskPowerで、なぜかダメでした。改めてこのスクリプトを手動で動かすとusb*インターフェイスがきちんとアップしますが、なぜ自動でアップしないのかは不明です。とりあえず、この部分を直接 ifconfig $dev 192.168.129.1 などとすると、自動でアップするようです。(2003.6.8)
  また、SL-A300のページに書いておきましたが、忘れずにVine Linux2.6 Tipsに従って /etc/murasaki/auto_setup の設定を変更しておいてください。加えて /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-usb* の書き込みパーミッションについても,書き込めるようにしておいて下さい。(2003.8.31)>

このなかでテンプレートにしている/etc/sysconfig/network-scripts/usb-sla300の中身は

USERCTL=yes
ONBOOT=no
BOOTPROTO=none
BROADCAST=192.168.129.255
NETWORK=192.168.129.0
NETMASK=255.255.255.0
IPADDR=192.168.129.1

また、同じように/etc/sysconfig/network-scripts/usb-slc700の中身は

USERCTL=yes
ONBOOT=no
BOOTPROTO=none
BROADCAST=192.168.128.255
NETWORK=192.168.128.0
NETMASK=255.255.255.0
IPADDR=192.168.128.1

という具合です。

追記:Zaurusは、USBで接続されたときにdhcpdが動きます。(なぜか、設定ファイル名が/home/etc/hotplug/dhcpcd.confなので、はじめだまされましたが・・・。)これを素直に使う場合は、usb-sla300、usb-slc700とも、次のようになります。この時、母艦側のusb*デバイスは、PCリンクで設定したアドレスにに決め打ちされるようになっているようです。加えて、dhcpのクライアント側(今は母艦側になります)の/etc/resolv.confのnameserverをzaurusに書き換えます。接続が終われば書き戻すようですが、このままだとUSBでzaurusと接続中は、母艦側で通常の通信ができなくなります。一方、zaurusの設定を書き換えると、バックアップ等で不具合が起ると予想されますの、上に書いた固定IP物の方が良いと思われます。

USERCTL=yes
ONBOOT=no
BOOTPROTO=dhcp
BROADCAST=
NETWORK=
NETMASK=
IPADDR=

A300とC700の通信

次に、SL-A300と、SL-C700双方にdefault gatewayの設定をします。
SL-A300については以前に設定済ですが、再びメモっておきます。
/home/etc/hotplug/usbdnet.confに

GATEWAY=192.168.129.1 

を追加。

/home/etc/hotplug/usbd.funcのなかのusbd_net_if_up()の部分に

route add default gw $GATEWAY metric 1

を追加。
SL-C700についても全く同様で/home/etc/hotplug/usbdnet.confに

GATEWAY=192.168.128.1

を追加。
/home/etc/hotplug/usbd.funcのなかのusbd_net_if_up()の部分に

route add default gw $GATEWAY metric 1

を追加。

これでA300とC700がUSB networkで通信できるようにもなっています。ただし、母艦がパケットをフォワーディングするようにしておきます。コントロールパネルのネットワークの設定で「ルーティング」の項目のなかにチェックを入れておくのが簡単です。
また、ついでにC700のUSBで母艦とsambaを喋らせるように/home/root/usr/lib/samba/smb.confの[global]セクションの中で

hosts allow = 127.0.0.1 192.168.128.1

と、母艦のusbdnetのアドレスを加えておきます。

最後に、いちいちアドレスを入力するのは辛気くさいので、母艦の/etc/hostsに

192.168.129.201 a
192.168.128.201 c

と追加。これで、たとえばtelnet c でSL-C700が返事をしてくれます。 また、A300とC700の/etc/hostsにも同じように書いておきました。

さて、これをどう使いましょう(笑)。A300とC700のデータの同期でも考えようかな?


USB networkの件とアプリのインストール。  (2003.1.13)

USB network関連

SL-A300でやっと開通したUSB経由のnetworkですが、ためしにC700をVine Linux 2.6の入った母艦につないでみるとあっさりと認識されました。ただ問題があって、/etc/murasaki/murasaki.usbmapにC700用のエントリを書いてもA300用の設定が起動されてしまいます。もちろんA300と同じモジュールusbdnetが呼び出されています。多分murasaki.usbmapの書き方が悪いのかと思うのですが、murasakiがusbmapのどこまでを見ているのかまだ良く分かりません。

ただ、/etc/murasaki/murasaki.callから呼び出されるスクリプトをroutingを含めてきちんと書けば、問題は無いと思います。C700をUSB経由で使うことは少ないと思うのでそれほど緊急性は無いと(言い訳モード)思うので、ゆっくりと情報を集めてみたいと思っています。

それから、某所で見掛けた情報です。
USB network経由でNetFrontが外に出られない件ですが、ますNetFrontを立ち上げていおて、次にターミナルから

$ qcop QPE/Network "up()"

で出て行くことができるようになりました。
リモートからなら、環境変数をセットして

$ QTDIR=/home/QtPalmtop /home/QtPalmtop/bin/qcop QPE/Network "up()"

でいけます。また、単なる条件反射なのですが、"up()"を"down()"にすれば、元に戻るようです。

インストールしたもの

ネット上にある素晴らしいリソースの恩恵を受けております(感謝)。まずは、openssh、qtjiten、zbedic、q2ch。

「Linux Zaurus 用のソフトウェア達」のqtjiten(http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/4550/linzau.html)用にはedictをインストール。このページから辞書関係の多くの情報にたどり着くことができました。
zbedic(http://killefiz.de/zaurus/)用にはgene95zbedic、jaen.dicを使わせていただくことにしました。Hello Linux Zaurus World!(http://www.geocities.jp/west2island/recommend/zbedic/convert.html)の手順に従って作業しました。
qtjitenは多機能、zbedicはリアルタイムに語が絞られていきますので、用途に応じて使い分けができます。
またq2chは、はまりそうです(笑)。

実は「英辞郎」も入れたかったのです。が辞書を変換するスクリプト(http://openlab.ring.gr.jp/edict/fpw/#eijiro)を悪戦苦闘しながら走らせたのですが、あるべきファイルでできていないのものがあるようなのです。honmonはできたのですが、catalogがうまくでませんでした(単なる勘違いの可能性大です)。また、できあがったhonmonで190Mほどになりました。いまC700につけているSD-Cardが256Mでそのうち60Mがswap partition。またすでにMP3のファイルがかなり入っているので、うまくhonmonを圧縮しても厳しいということで、とりあえず諦めました。


SL-C700を買ってしまいました。  (2003.1.6)

A300との使い分けや,メモリのことなどからしばらく様子を見ようと思っていたC700ですが,初売りに出かけたら在庫があるとの店員さんのお話。初売りにむけてメーカさんも力が入ったのでしょう。ということで,しばらく迷った挙げ句に購入してしまいました。これで世の中の流れに乗ることが出来たかな(笑)。

A300での経験を活かし,慎重にセットアップをはじめたのですが,やっぱり後悔も・・・。
では,とりあえず行ったカスタマイズの数々です。(変な部分がれば教えていただければ幸いです。)

まずは次の作業を行いました

全般的な感想

A300はアップデートでたいへん快適になったと思います。swapの効果もあってかdatebookもNetFrontもそれほどストレス無く動きます。何よりポケットに簡単にすっぽり入るあのスリムさが魅力です。PIM的な役割は当面A300が果たしてくれそうです。

一方,C700は何と言っても素晴らしい液晶と,コンパクトにまとまったキーボードが魅力。動きはA300に負けるなと感じる部分もあります。これからアップデートされ早くなるということもあるのかな。
  どのポケットにも入るという具合には行きませんので,こちらはWebのブラウジングや端末としての利用,データ入力用かなと思っています。 基本的に超小型パソコンという印象で,特にアダプタを購入してプレゼンに威力を発揮してくれそうなのが楽しみです。psかpdf経由になるのでしょうか,TeXのdviを表示させて使いたいと思っています。

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