茨城県笠間市と栃木県益子町は、関東周辺では陶芸の町として有名です。5月の連休には陶器祭りが行われにぎわいます。今まで陶芸には興味があったのですが、なかなか作るまではいきませんでした。一番最初に陶芸をしたのは笠間でやった手ひねりだった。ほんの2.3時間やっただけだった。今回、紹介する大学の公開講座は、本格的で期待以上だった。
*授業の内容
初 級.1日3時間10回コース
初 日
自己紹介、道具の名称、土練り、玉だしで湯飲み。
このときはじめて、菊練りという土練りの方法があることを知る。
練り10年?修行が必要です。ぜんぜん出来ませんでした。
2日目
土練り、湯飲み
3日目
湯飲みの底削り
高台の奥深さを知る。高さ、幅、大きさ、
*陶器を見る目が変わりました。
4日目
紐づくりで小鉢。ロクロの練習。
*土練りで空気を抜いておかないとロクロで失敗することを知る。
*中心を取れないと回転させてもゆがんで作品が出来ない。
5日目
小鉢の底削り。
6日目
紐づくりで花瓶。
*2段に重ねるとき、下の段の粘土の表面を2段目に重ねて、2段目の中側を一段目に重ね
るようにして積み上げることを知る。
7日目
花瓶の底削り
素焼き
8日目
絵付け、釉がけ
*この前に、よく作品を拭いてから絵付け。
9日目
釉がけ、窯づめ
同じ大きさの物をあつめて一枚の板に。
本焼き焼成
最終日
窯だし、作品鑑賞、修了証書授与。
*できばえは今一でしたが、つくった後楽しめる陶芸はいいものだなと改めて実感しました。
勉強になったこと。
1.織部の釉薬が見本だと薄かったのですが(薄緑)、仕上がりは深い緑色になってしまいました。どうも、先生方が通常使う濃度にしたため、初心者がもたもたしていて、時間をかけてしまうとべったりとついてしまうようです。
2.素焼きのあと、布で拭くのですが拭きすぎて釉薬がのらなかったか?または、漬け方が悪くてか、釉薬が焼いていてはげ落ちてしまった。
3.教室としては、作品に変化を付けさせてあげたいので、いろいろな釉薬を用意してくれたが、釉薬によって適正温度があり全部いっしょに焼くので釉薬によって仕上がりにむらがでてしまった。(初級のレベルでは十分)下絵が溶けて流れる釉薬があった。(5種類の釉薬使用)
4.いろいろな作品をいっしょに焼くので、色飛びがする。これは思わぬ色が出てうれしい面とただのシミにしかならない悪い面があった。
*やはり、陶芸は一度やるとはまってしまいますね。作っていて楽しいし、できあがると反省点が出てくる。講座の人で10万円のろくろ買った人がいました。最終日には、窯は50−60万するとか。燃料費は2万かかるとかいう話が飛び交っていました。