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ひとりごと2002年12月

 12/30(月)『さよなら厄年』


 やっぱり年だなあ。

 それまで忘れ物、なくし物をしない性格なんだけど、今年はその忘れ物が多くなってきた。会社のテレフォンカードはなくすし、撮影でフィルターを付け忘れするし、家の鍵を忘れてきたり、指が思うように動かなくてイライラする。その上、話しをしていてろれつが回らなくなってきたし、

 今年一番、がっかりしたのは、『社会の窓』が空いていたことだ。出勤してトイレに入ったら、空いている。ひょっとして家から出勤中にも空いていた可能性があり、自己嫌悪に陥った。

 男42歳、人生の曲がり角、今年が大厄と言われていた。大きな事故や病気はなかったものの、確実に老人への一歩を踏み出したようだ。

 唯一運が良かったのは、自販機でジュースを買ったら初めて当たりがでてもう一本もらえたことだ。

 は〜、わびしいなあ。 バッチリいきてぃな。



 12/27(金)『今年一年、私の事件・マイブーム』


 今年は厄年ということで、無理な冒険はせずに慎重に行動していたら、仕事がなくなってしまいました。トホホ。けど、事故や病気もなく、極端に悪い年ともいえずに、そこそこというところでしょうか。

 さて、毎年恒例の今年のマイベスト10を紹介します。

 1.ワールドカップ生観戦
 2.増村映画症候群
 3.駐車違反、罰金総額3万円なり
 4.拉致被害者一時帰国
 5.鶴見川にタマちゃん現る
 6.伊香保温泉めぐり
 7.せ・らーるの金田さん亡くなる
 8.VAIO購入プレミア編集にハマる
 9.横浜最下位・森監督退団
10.携帯買い換えP211i

 <次点> 住基ネット登録、青森出張、ガラナジュースにハマる、ひし美ゆり子写真集、九州出張、
     ダンス!ダンス!リカちゃん、ソルトレーク五輪、映画「アメリ」、「¥マネーの虎」、
     パイプオルガン、

 1.ワールドカップ生観戦(6/16の記事
 考えてみると、ワールドカップを生で観戦できるなんて一生に一度あるかないかですよ、しかも日本で開催なんてね。それにしてもあの頃は日本の活躍ぶりに一喜一憂してましたね。ちなみに私が観戦したのは横浜国際競技場で行われたエクアドル対クロアチア戦でした。

 2.増村映画症候群(「赤い天使」「清作の妻」)
 これはまったくのマイブームです。それまでにも増村保造監督作品は何本か見ていたのですが、「赤い天使」と「清作の妻」の二作を観て完全にハマりました。この二作とも私の生涯の邦画ベスト5に入ります。友人CHU−KA氏にWOWOWで放送した増村作品を録画してもらったおかげで、現在、ビデオとDVDを合わせて15作品持っています。

 3.駐車違反、罰金総額3万円なり(9/14の記事
 この不況の折りに節約と思って安売りのスーパーに買い物に行ったはいいが、路上駐車したばかりに逆に高くついてしまいました。愛車がレッカー車で運ばれていく姿を見た時は何とも複雑な心境でした。 (_ _;)ウウッ 

 4.拉致被害者一時帰国(9/19の記事
 それは突然やってきた。それまで日本人拉致はないと言い切っていた北朝鮮が、一転、小泉首相の北朝鮮訪問を許可し、被害者の一時帰国を許した。生存者が日本へ帰ってきた時は思わずもらい泣きしてしまったほど。はからずも小泉首相が訪問する1ケ月前、私は北朝鮮を舞台にした映画のシノプシスを制作し、拉致問題について勉強していたので、この急展開には心底驚きました。この先どうなることやら。

 5.鶴見川にタマちゃん現る(8/29の記事
 多摩川に現れたアゴヒゲアザラシのタマちゃんは、満潮のたびに鶴見川、大岡川と住みかを移転して、現在は帷子川におちついている。さらに宮城県の歌津川にウタちゃんも現れて迷子アザラシがブームに。鶴見川はうちのすぐそばに流れていて、全国的に有名になってうれしいやら悲しいやら、「タマちゃん」は日本新語・流行語大賞になりました。

 6.伊香保温泉めぐり(8/22の記事
 今年、のんびり過ごせたのはこの一時だったかもしれません。仕事が片づいたので、自分に対してのお疲れさまの意味をこめて骨休めに行ってきました。同姓の徳富蘆花記念館や映画「浮き雲」の舞台となった石造りの階段のある温泉街。のんびりと大正ロマンにひたってまいりました。

 7.せ・らーるの金田さん亡くなる(12/21の記事
 一昨年個展をした画廊のご主人金田さんが6月に亡くなられたそうです。普通、貸し画廊のオーナーは店にはあまり現れないものなのに、毎日、来ていただいてサラリーマンの私は大変助かりました。ご冥福をお祈りします。

 8.VAUIO購入プレミア編集にハマる(10/18の記事
 今年の後半はセコハン(中古)VAIOを安く買って、編集ソフトのプレミアで遊んで終わったような気がします。プレミアは扱いやすく、プロのスタジオ編集と同じぐらいの表現が使えるのです。おかげでDVD−Rまで買う始末。仕事にプライベートにフル活動でした。

 9.横浜最下位・森監督退団(9/29の記事
 残念でなりません。プロ野球、横浜ベイスターズはひさびさの最下位。途中から記録的な負けっぷりで終わってほしいと自虐的にさえなりました。いったんグズグズにして立ち直さんといけないでしょう。これで当分、優勝はないでしょうね。やはり次は36年先か。

 10.携帯買い換えP211i(4/12の記事
 電話するのほどのことでもないという時に携帯メールは便利ですね。しかもすぐ返事がきて思わぬコミュニケーションがとれたりして。仕事の連絡でも、打ち合わせ中に報告だけをメールでもらったり、飲み屋の女の子と知り合ったら、まずアドレスを交換してメル友に。着メロは映画「エクソシスト」のテーマにしているけど、常にマナーモードなのでほとんど聞いたことがないのが寂しい。

 さて、来年はどんな年になることやら。

 関連記事 2001年のベスト10(写真入)



 12/25(水)『今年亡くなられた方々を想う』


 思えば今年も多くのスターが亡くなられました。今年は個性的な方が多かったように思われます。

・「おめでとーございます」と正月の演芸番組で元気な姿を見せていた海老一染太郎・染之助のお兄さん、染太郎さん。もうお二人での姿は見られないと思うと寂しいです。

・落語会初の人間国宝、柳家小さん師匠。私にとっては永谷園のCMの方が身近に感じます。「茹でだこ」という一寸芸も忘れられません。 

・「あきれたぼういず」のメンバーでボードビリアンの坊屋三郎さん。”クイントリックス”というテレビのCMが今でも記憶に残っています。

・「紅白歌合戦」「スターかくし芸大会」の司会者、高橋圭三さん。もとはNHKのアナウンサーで、管理職になるのを避けてフリーになったそうです。日本初のフリーアナウンサーだそうです。

・「大きいことはいいことだ」など、CM曲やTBS「オーケストラがやって来た」で親しまれ、映画「男はつらいよ」のテーマ音楽を作曲した指揮者の山本直純さん。

・「王将」「人生劇場」など男の世界を豪快に歌った歌手、村田英雄さん。

・「楢山節考」「復讐するは我にあり」などで鬼気迫る演技の清川虹子さん。

・「仁義なき戦い」「野獣死すべし」の俳優、室田日出男さん。

・「ショムニ」「お水の花道」など、名脇役として人気が高かった俳優の伊藤俊人さん。

・TVドラマ「サインはV」のジュン・サンダース役の范文雀(はん・ぶんじゃく)さん。

・女優でありタレントの戸川京子さんの自殺は驚きました。

・私にとっては俳優よりも声優で馴染み深い、はせさん治さん。

・消しゴム版画家でコラムニストのナンシー関(せき)さん。昔、いかすバンド天国(通称イカ天)に査員としてテレビに出演していたのを知っています。

・パ・リーグ広報部長のパンチョ伊東さん。ドラフト会議での歯切れのいい口舌が今でも耳に残っています。

・「てんびん打法」という個性的な打撃スタイルで知られた元大洋ホエールズの外野手、近藤和彦さん。カツカレーの生みの親でもある巨人の千葉茂さん。そしてヤクルトの武上四郎さん。

・私の好きな監督の一人、ビリー・ワイルダー監督。「お熱いのがお好き」「アパートの鍵貸します」は何度見ても楽しくて飽きません。

・「明日なき十代」「フレンチ・コネクション2」など社会派の映画監督ジョン・フランケンハイマーさん。「地下室のメロディ」のアンリ・ヴェルヌイユ監督。

・「荒野の七人」のジェームズ・コバーンとブラッド・デクスターさん。ジェームズ・コバーンは「大脱走」でも良い味出していました。

 以上、今年亡くなられた私の記憶に残っている方々でした。  合掌



 12/23(月)『ラーメン紹介「みたけ」』


 チャララーララ、チャラララララ〜。(チャルメラ)

 ラーメン紹介7回目は千葉県の大網にあるラーメン店「みたけ」を紹介します。

 ラーメンがいかに庶民に愛されているのかがつくづくわかりました。大網という場所はJRで東京から1時間、千葉駅からも外房線で30分のところにある小さな駅です。私は仕事で近くに行ったのでちょいと寄ったのですが、行ってみてビックリ。こんなへんぴな(失礼)場所ながらも開店前に15人も並んでいました。しかも後から次々と車や自転車でやってくるのです。

 店に入ったとたんに煮干しの香りがぷーんとした。情報によると地元九十九里産の天日干しにした煮干しがベースのようである。私が食べたのは、みたけラーメン¥580。やや縮れた細麺に、しょうゆスープ、ねぎとメンマに1枚の海苔という、すっごくシンプルなもの。スープを飲んでみて驚いたのが、予想していた魚臭さはまったくない。塩ラーメンとも思えるほどあっさりした味で、さわやかな飲み口なのである。なぜこんなにさっぱりしているのかと思えば、細ーく切った柚子皮がスープに入っていて、本当に薄く切ってあるので、刻みネギとまぎれて気が付かない人もいるんではないだろうか。この柚子皮が魚の臭みを取っているのだと思う。デリケートなスープだが、食べていて飽きない。くどくないので、どんぶりの底が見えるまで飲み干してしまいました。

 テーブルには当たり前の豆板醤やおろしニンニクはなく、二種類の薬味が小さいツボに入れて置いてある。ひとつは油でチリチリになるまで炒めた焦がしネギ、もうひとつはスライスしてカラリと揚げたニンニクチップです。いずれも自慢のスープの味を大きく壊さないように配慮した薬味である。そこに店のポリシーが感じ取れる。でも、だれ一人として入れてなかった。お客さんは薬味を入れるとスープの味が変わってしまうのを避けているようだった。それほど繊細で明瞭なスープを楽しんでいるのだ。だからこそ、こんなにへんぴな場所ながら、時間をかけて食べに来るのだろう。

 ラーメンを侮るなかれ、ラーメンは庶民の愛される日本の食文化の代表食なのだ。

   関連記事 11/27 トマトラーメン



 12/21(土)『金田さん亡くなる』


 原宿のアート・ギャラリー「せ・らーる」のオーナー、金田様が、今年の6月頃、虚血性心疾患で亡くなられました。

 私が一昨年、はじめて個展を開いたのが、この原宿のギャラリー「せ・らーる」でした。右も左もわからず突然お電話したのがはじまりです。本来はお盆休みで閉店の頃を、お安く、しかもスケジュールの無理を聞いて下さって、とっても感謝しております。
 普通、貸し画廊のオーナーは、常勤せず、受付は主催者側にあずけていることが多いのですが、金田さんは開催中毎日いらしてくれて、私のように個人で、しかも昼間仕事をしている者には、本当に助かりました。

 個展の期間中、特に平日の昼間はお客さんが来ません。そんな暇な時には金田さんとお話をすることがあり、金田さんの学生時代のお写真も拝見し、その美貌にゆらめいたのを覚えています。エキゾチックで可愛らしく、若かりし頃の京マチ子か岡田真理子に似ていらっしゃると思いました。それに金田さんご自身が描いた絵(ドローイング)も見せていただいたのは、つい昨日のことのようです。

 今年の春(だったか?)、ギャラリーをたたみ、元気がなかったというのは人づてに聞いておりましたが、まさか亡くなられるとは思いもよりませんでした。

 ここにご冥福をお祈りします。


ここのところ多忙で、家に帰ると寝るだけの日々。

 12/17(火)『CD「小林亜星CMソング ANTHOLOGY」』


 作曲家の小林亜星さんのCDが発売された。

 小林亜星さんというと、新興産業の「パッ!とさいでりあ」に自ら出演して歌をうたったり、ドラマ「寺内貫太郎一家」に頑固おやじ役として出演し、毎週ちゃぶ台をひっくり返した変なおじさんである。

 亜星さんは、1961年にレナウンの「ワンサカ娘」のCMソングをつくりってスタート、ポップな感覚が時代にマッチしてCMともども有名になった。それからというもの現在まで40年間、のべ6000曲を越えるCM音楽を作られたそうである。いわばCM音楽の歴史をつくった人と言っても過言ではない。他にも、アニメの「魔法使いサリー」の主題歌や子供番組の「ピンポンパン体操」、都はるみの「北の宿から」などの歌謡曲もこなしている。

 CDの中からざっと代表曲を上げると、

 レナウンの「ワンサカ娘」と「イエ・イエ」、ブリヂストンの「どこまでも行こう」、サントリー・オールドの「人間みな兄弟」、ライオンの「ブルーダイヤ(金銀パールプレゼントのフレーズで有名)」、日立製作所の「この木なんの木気になる木」、日本生命の「モクセイの花(日生のオバちゃん自転車でーの歌)」、積水ハウスの歌、大関酒造の「酒は大関こころいき(歌:加藤登紀子)」、カメラのさくらやの歌(安さ爆発カメラのさくらや〜)、明治製菓の「チェルシーの歌(歌:サーカス)」、三共の「新三共胃腸薬(顆粒〜う)」、新興産業の「パッ!とさいでりあ」、ラオックスの歌、クラシアンの歌(歌:森末慎二)、などなど

 どうです、テレビを観ている人ならほとんど知ってるでしょう。

 亜星さんの曲は、どれもポップで明るくてユーモアがあって、一度聞いたら忘れられないメロディですね。しかも古さをまったく感じない。ほとんどの曲が最近まで使われているものばかりです。時代を超えても指示される名曲ですね。

 「小林亜星CMソング ANTHOLOGY」  



 12/13(金)『VAIOバリヤー』


 高齢化社会によるバリヤフリーが問われている昨今、時代の流れに逆らってバリヤーに固められた世界がある。

 SONYのVAIOを買い、ルンルンと映像編集ソフトのPremier(プレミア)でDTV(デスクトップビデオ)を楽しんでいた。そんな矢先に問題は発生した。PremierソフトでMPEG変換をしていたら、エラーが発生してフリーズしてしまった。設定をあれこれいじって何度やっても必ず起きてしまうのである。しかたがなくサポートセンターに電話したところ、現在のPremier6.5(最新バージョン)はVAIO製品でのMPEG書き出しはできませんとのこと、これにはアッと驚くタメゴロ〜。である。

 私はビデオの編集をはじめたいと思い、それには『映像に強い』と言われているSONY製デスクトップ機のVAIOをわざわざ選んで買ったのだ。なのに、そのVAIOでPremierソフトがまともに使えないとはひどいじゃありませんか、有馬温泉。

 現在、ソニーではPremier用のプラグインを制作中で、来年の1月下旬にはホームページからダウンロード出来るとのこと。ただ、DVD−Rを購入して、自分の作品がDVDに焼けると思ってワクワクしていたので、このジレンマはどうしてくれる! さらに今回Premierで目玉のリアルタイム・プレビューもできない始末、これにはがっかりです。

 SONYのパソコンは、自社製品を快適に(安全に)使うために、他社製品ソフトを受け入れないようになっている。それを私は『VAIOバリヤー』と呼んでいる。用は、他者ソフトやプラグインが入り込んで、もともとのソフトがエラー(コンフリクト)を起こさないように守っているのだろが、私らユーザーにとっては、ソニー製品は高くて、買えないため、自由にサードパーティ製品を選びたいのだが・・・。

 ということで、パソコンでの本格的なビデオ編集を考えている人は、VAIOの購入に慎重になってほしい。ギョーカイでは、DTV(デスクトップビデオ)をやるならメーカーのパソコンを買わずに自作機を作った方が良いと言われている。その意味がわかってきた。

 追伸
 VAIOでのMPEG変換は現在のところプリインストールされている「DVGate」と「DVGate Assemble」を使えば可能です。



 12/11(水)『雪だ〜っ! 』


 横浜にひさびさに雪が積もった。

 私は北海道の札幌に住んでいたこともあって(と言っても幼稚園から小学校1年までの3年間だが)雪が積もると札幌のことを思い出す。毎朝、母が雪かきや雪下ろしをしていて手伝おうとすると「危ないからダメ」と言われ、仕方なく裏の空き地で友達とソリで遊んでいた。

 後で聞いた話だが、あれは札幌に記録的な大雪が降った日のことである。家と幼稚園は1キロほどで、普段は毎日一人で通園していた。その日は前日から降り始めた雪が朝になってもやまず、それどころか、1メートル先も見えないくらいの吹雪だった。母は心配して「今日はお母さんと一緒に行こう」と言ってくれたが、「いや、一人で行く」と言ってきかなかったそうである。自立心が強く頑固なので母が一緒に行こうとすると猛然と怒ったそうだ。いくら言ってもきかないので、仕方なく一人で行かせることにしたそうだ。けど、実は母は私に気づかれないように、そっと後を付けて見守ってくれていたのである。私は自分の身体よりも大きな傘を持ち、チョコチョコとした足どりで、無事幼稚園にたどり着いたそうである。

 雪を見るとその話しをふと思い出す。


朝、窓を開けたら突然の雪にビックリ。

 12/9(月)『千と千尋の赤問題』


 映画「千と千尋の神隠し」のDVDについて、京都市の弁護士らが映像の色彩が映画と異なるとして販売元のウォルト・ディズニー・ジャパン(東京)に、DVDの交換と1人1万円の慰謝料を求める訴えを京都地裁に起こした。

 私も映画館で観た上でDVDを買ったが、オープニングに若干違和感があったものの、その原因が赤味が強いとまでは気が付かなかったし、DVDを観進めるうちに気にならなくなった。というのも、話しそのものが異世界の話しなので、多少画面が赤くても気にならなかったからだ。だから12月3日に訴訟問題に発展するまで気にとめていなかったのである。

 本当は、この訴訟はナンセンスだと言う立場で書こうとしていたのだが、今、DVDを見返してみると、確かに赤い、しかも、かなり赤いことが判明した。

 劇場では一回しか観ていなくて劇場版と比べることは今の私にはできないが、今回のDVDには特典映像として劇場予告編とパイロット版フィルムが付いている。それと比べてみると、あきらかに本編は全般にわたって赤い。特に、オープニング、トンネルに入る前の昼の場面が夕方のようだ。さらに決定的なのは、冒頭のクレジットタイトル「スタジオジブリ作品」の文字が純粋な白ではなく、赤みを帯びた黄色く濁った白になっている。更に確認するため、「天空の城ラピュタ」DVD版のクレジットタイトルも観たが、やはり「千と千尋」はあきらかに赤みが強いということがハッキリした。

 これは残念ながら、一般の人が正しいと思う。

 でも、制作側をフォローするわけではないが、劇場映画と色調が違うというのは、よくあることであり、特に洋画は必ずと言っていいほど感じている。だから私は作品によって観る前にテレビの画質を明るくしたりコントラストを上げたりして、自分なりに満足したイメージに近づけて鑑賞している。今回のように赤が強いならば、色相(PHASE)をグリーン側に修正して観るのもひとつの方法である。

 以前、「まぼろしの市街戦」というフランス映画のレーザーディスクを買ったことがあるが、オープニングのタイトルに音が入ってなかったので販売元に問い合わせをしたことがある。というのもテレビ放映で観た時はちゃんと音が付いていたからだ。ところが販売元の回答は、LDをつくるためのマスターテープが無音であるため仕方がないと言う。そこで、納得いかない私は返品することにした。もちろん代金は返してもらったのだけれど。

 つまり、以前観たものと販売されたものが違うことはままあるので、ある程度妥協しないといけないだう。それにテレビの画像を調整したりして自分の納得できるイメージに近づけて鑑賞することだ。それでも気に入らなければ返品するしかない。

 もし、今回の訴訟が成立してしまったら、どの映画会社も訴えられることになる。そうなったらえらいことだと思う。映像を制作する側としてはとても心配しています。今後の展開を見守りましょう。


銀座のロイヤル・サロン・ギンザで小松崎茂氏の展覧会が
行われています。12月8日(日)まで

 12/7(土)『タマちゃんが流行語大賞?』


 今年も「日本新語・流行語大賞」が発表され、大賞にアゴヒゲアザラシの「タマちゃん」とサッカーの「W杯(大分県中津江村)」が選ばれた。

 うーん、なんかピンとこないね。

 ここ数年、納得行かない大賞が続いている。というのも、この流行語大賞では、不快な言葉や人名、犯罪用語は選ばれないことになっている。本来なら、今年は北海道出身の鈴木宗男議員の疑惑問題で幕が開け、「ムネオハウス」はその語感から何度もニュースでとりあげられていた。さらに後半は、小泉首相の突然の北朝鮮訪問を機に、拉致被害者を一時帰国させるにいたった。「北朝鮮」や「拉致被害者」「日朝国交正常化」など、新聞紙上を活字が毎日飾られ、今年の社会や世相の象徴だと思っていた。なのに、なぜ「タマちゃん」なのか?

 思えば、昨年も同じだった。9月に起こったアメリカの同時多発テロは世界を震撼させ、「タリバン」や、その指導者の名前が連日報道され耳にタコができるほどだった。その上、国内では「狂牛病」が発見され問題になっていた。なのに、流行語大賞は小泉首相の「米百俵」「聖域なき改革」だった。先にも言った通り、流行語大賞では、不快な言葉や人名、犯罪に関する用語は選ばれないことになっているが、ここはきれいごとを言ってないで、時代を写す鏡であるようになってほしいと思う。

 もし十数年たって思い返した時に、2002年という年が「タマちゃん」なんて言われても、誰が覚えているだろうか。

 関連記事 1/31『政治家不信続く』 8/29『鶴見川のタマちゃん』


とうとう12月になりました。今年もあと一ヶ月ですね。

 12/4(水)『サタデー・ナイト・フィーバー』


 先日「EZ!TV」という番組で特集していたけれど、今、『ディスコブーム』だとか、マジ?

 六本木に復活したディスコがあり、また麻布ではディスコパーティーが開かれたそうだ。CDもディスコ関連が売れているとか。その発端となったのはジョン・トラボルタ主演の映画「サタデー・ナイト・フィーバー」のDVDが販売されたからだ。実を言うと私も買ってしまった。

 公開された1977年はディスコブームで、猫も杓子もディスコ、ディスコ、ディスコ。私も何度か行ったことがある。この作品は見ていてそんな時代の懐かしさ、ノスタルジーにひたることができる。当時は学生だったので、食べ放題、飲み放題付きの安いディスコばかりで、脂っこいチャーハンとか、味の薄いビールを飲み、チークタイムには知らない女の子とダンスもした。ディスコよりも、その行き帰りに友達と街を歩くのが楽しかったのを覚えている。映画を見なおしてみると、ブレイクダンスなどがある昨今、ディスコダンスって、いがいにとゆったりとした振り付けで、まるで盆踊りみたいに感じる。

 ジョン・トラボルタ扮する主人公の部屋にはファラ・フォーセット・メジャーズやブルース・リーのポスターが飾ってあり、真面目な父親はダンス狂いの息子に不満を抱く。でも、息子も根っからの悪ではない。青春の挫折を感じながら独立していくという、いがいとおとなしいエンディングだ。おそらく、この映画は見ていない人が抱くイメージと作品の内容とずいぶん違っていると思う。全編を通して感じるのは、すごく真面目な映画なんですよ。そこに共感がもてるんだな。

 どの時代にも代表的な青春映画がある。1960年代の「イージーライダー」、1970年の「アメリカングラフィティ」、そして「サタデー・ナイト・フィーバー」。次は1980年の「フットルース」。あなたにとっての青春映画は何ですか?



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ここに書かれている内容は徳富の個人的な感想によるものです。
特に悪意はありませんし、下心もありませんので、ご了承下さい。


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