【笠寺分岐点〜南区豊田】
笠寺駅を出ると、南方貨物線は複線の状態で土盛になってきます。東海道新幹線は名古屋方向に向かって左カーブを切り、本線と南方貨物線を一気に跨ぎます。南方貨物線が新幹線と交差する箇所は2つあり、ここが東京側から数えて1度目の交差です。
土盛を上がり切ると、道路を2本越える架道橋が2つありましたが、現在道路部分は残っていません。この高架高さは比較的低く、これはこの先で再び新幹線の下をくぐるためでもあります。架道橋に続いて名古屋市内を東西に流れる山崎川(やまざきがわ)を渡るコンクリート橋「山崎川橋梁」がありました。(2005年までに撤去済み)
南方貨物線の設計荷重は全線に渡ってKS-18となっています。この数値は1軸あたりの許容動荷重(t)で、6軸の場合108tになるためEF66クラスの重量級機関車にも対応できる高規格の構造物ということになります。
【地形図】名古屋市都市計画図 2005年版より

笠寺駅下りホームから見た名古屋方向 左と中央の信号機の間の奥に草に覆われた土盛りが現れる。土盛りの左側に平坦な留置線が1本沿っており、現時点で使用されている。 2005.5.14

新幹線との交差部分の名古屋方向。 南方貨物線は新幹線交差の奥で道路に沿って土盛りが続く。 2005.6.26

新幹線との交差部分から笠寺駅方向を振り返ったところ。低い土盛りになっている。

橋桁の向う側に進んだ位置。 土盛りは次第に高くなり、手前の留置線には架線のほか停止目標と信号灯が立っている。2005.6.26

奥の架道橋跡(荒浜架道橋)の手前に進む。 手前部分、木の茂みの奥に信号設備の設置台のようなものが出ていて、これには鉄製階段が付いている。 2005.6.26

上の写真と同じ場所を撮影した2001年7月の画像。架道橋も残っている。

荒浜架道橋を架けていた けた座と、向こうに東海道本線の鉄橋。 2005.6.26

見えているのは名古屋方の橋台と、313系下り新快速が通過する東海道線の架道橋。2005.6.26

道路反対側のけた座部分 2005.6.26

撤去前の荒浜架道橋(手前)。 2001.7月撮影。

交差点手前から笠寺駅方を振り返った視点。 2006.6.26

架道橋の先へ進んだところ。(名古屋方向) 緩やかな左カーブを描く。この高架下に日本通運が入居していた。 2005.6.26

上の写真の向う側対面から日通事務所跡を見渡す。 2005.6.26

山崎川沿いの道路。ここに2本目の架道橋があった。

架道橋があった頃の写真。 高架横に張り出していた架線柱台も今は切り取られている。2001.7

山崎川橋梁の写真。2001.7

このように、川の中程に橋脚が1本あった。 2001.7

登場間もない313系が行き来する東海道線とはかなり離れてきた。橋脚はコンクリート堤防に食い込むように低い位置に設けられた。2001.7

忠次橋より見た山崎川橋梁の撤去跡(両岸の護岸の真白い部分)。手前上方は新幹線橋梁、遠くの鉄橋は東海道本線。 2005.6.26
管理人 茉莉花(まつりか)
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