【笠寺分岐点〜南区豊田(その2)】


笠寺駅で分岐した南方貨物線は、東海道線と別れて単独で山崎川を渡ると戸部下高架橋という名称になり住宅密集地域に差し掛かります。

この先で東海道新幹線の下をくぐるため高架の高さは低く、かつ多くの道路を跨ぐので、架道橋部分は早い時期から撤去されています。2005年現在、高架橋の撤去跡に建売住宅が立ち並ぶ区画があるかと思えば、高架上や高架下を車庫や倉庫として使われたりしている箇所もあるので、高架橋の残存箇所は比較的多いです。

【地形図】 名古屋市都市計画図2005年版より



川の対岸は高架は既にないが、手前左手の駐車場から中央の2階建て住宅にかけての緩やかな鉄道曲線に、高架橋の名残りが見られる。


上の写真を山崎川方向に振り返った構図。対岸の堤防の白っぽい撤去跡から、この道路の右側ラインに向かって高架が伸びていた。 


住宅が途切れ、再び高架が始まる。 ボート用トレーラー置き場として利用されてる戸部下高架橋。


戸部下公園に沿った高架。上の写真の反対側の名古屋方向き。 ここまで2005.6.26撮影


この先交差する新幹線の高架が見えてきた。貨物線は道路向こうの戸部下公園に沿って左カーブを続ける。 2005.5.31


公園の反対側 カーブ外側からの眺め。架線柱ポストの出っ張りも全て切り取られている。


市営戸部下住宅横の陸橋から笠寺方向を振り返ると、道路を跨いでいた架道橋跡が見える。

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高架の高さは比較的低いので、道路側には車両高さ制限があったものと思われる。 2005.5.26


上の写真の名古屋方向の様子。この先の高架はさらに低くなっていく。ここで画面左の建物を覚えておいて下さい。 2005.5.26


いよいよ南方貨物線最初のハイライト、2回目の新幹線クロスだ。高架側壁に並ぶ穴の開いた金物は側壁板を取り付けるための鉄板のようだ。 2005.5.26


新幹線との交差で入れ替わり、ここから貨物線は熱田区南一番町付近まで新幹線の南隣を走る。20005.6.26


南区豊田の豊代BV。架線の有効高さの兼ね合いもあり、この高架の高さが精一杯だったと思われるが、とにかく低くて圧迫感が強い。カメラは笠寺方向を向いている。2005.5.26

高架奥に見える事務所は前の画像で述べた建物ですが、貨物線の橋脚を事務所出入り用の階段を取り付けるのに利用しているものの、建屋は自立していて高架そのものを利用しているわけではないようです。

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2016年2月 管理人:茉莉花(まつりか) 

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