大駒3枚といっても13角が端の方にあるので、どうやって連携するのかが最初の問題です。 53角成では45玉、35馬、56玉、57馬、45玉と千日手模様でダメ。
初手64とが13角の活用を見せた好手です。 同玉なら、31角成、54玉、53馬、45玉、47飛、56玉、57飛、65玉、67飛で、桂香歩合は54銀以下、飛金銀合は同飛以下。
ほかの逃げ方もありますが47飛で銀が取る手が回ってくれば簡単です。 そこで64とには45玉とかわしますが、47飛以下飛で追いかけて64とを取らせ、31角成が実現します。
67飛に75玉は、74と、同玉、63銀、75玉、31角成以下です。
64と、45玉、47飛、56玉、57飛、66玉、67飛、76玉、
87銀、75玉、77飛、64玉、31角成、54玉、
31角成に65玉は、75馬、54玉、53角成、45玉、35馬、54玉、53馬左、65玉、76銀以下。
54玉に53馬では45玉、47飛、56玉、57飛、45玉で失敗。 ここは53角成と、もう1枚馬を作ります。
65玉に75馬、56玉、57馬、45玉、35馬、56玉と馬を1回転。 53角成に45玉と逃げるのはすぐ35馬で4手短いので65玉が正解です。
53角成、65玉、75馬、56玉、57馬、45玉、35馬、56玉、
続いて57馬は元に戻ってしまうので57飛。 これに対して作意は65玉ですが、66玉の変化がちょっと大変。 67歩、65玉に75馬が英断で、同玉、55飛、64玉、53飛成、74玉、75香、同玉、57馬以下詰みます。
57飛、65玉、76銀、同玉、77飛、65玉、75馬、54玉、
65玉には、76銀と捨てて77飛と据えるのが飛と馬を連携させる好手。
53馬右、45玉、47飛、46香合、同飛、同玉、35馬、56玉、
47飛の合駒請求に何の合でも切って35馬で詰み。 一番長いのは香合です。
58(59)香、57歩合、同馬右、45玉、35馬、54玉、53馬右、45玉、
46歩、同玉、35馬、47玉、36馬 まで51手
- 作者:
- 大駒3枚(馬・馬・飛)による変則的な回転追いです。初形47銀の質駒が目に付きますが、初手53角成では銀を取る手が成立しなくなるため、64との発見は比較的容易と思います。多少厄介な変化紛れは、8手目75玉、24手目66玉、19手目57飛あたりでしょうか。後半2回の合駒が発生しますが、こちらは容易でしょう。
回転追いといっても、戻る手など常に変化があり、楽をさせてくれません。 作者コメントで容易ということばが2回もでてきますが、逆にそれだけ容易ならざる作品ということかも。
もっとも変化が大変なのはパズル的な難しさというより普通の詰将棋としての難しさかもしれませんね。
それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
- キリギリスさん:
- パズル的要素より変化が多くて難しかったです。
- 池田俊哉さん:
- 大駒3枚の駒繰りが何を目的としているのかが分かりづらく難解
初手からして意表を突く
- 占魚亭さん:
- 馬の動きで目が回りそう。
- 名城健太郎さん:
- 大ゴマと玉のダンス。
- やまかんさん:
- これは難しくて解けませんでした。初手も間違ってましたし変化も難しかったですね。迷路のようでした。(答え見ました)
将棋ソフトに解いてもらったのかな。 展示室は将棋ソフトの利用はOKなので、ソフトで鑑賞して感想を書いていただくのも歓迎です(最終手と手数は書いてください)。 ただし、ソフトの解答が間違えていることもあるのでご注意を >みなさん。
- 隅の老人Bさん:
- 飛で追ったり馬で追ったりの鬼ごっこ。
最後は「後ろの正面、だ-れ?」です。
- S.Kimuraさん:
- 53角成から入ったのですが,玉をどちらに動かしたら良いのか分からず,解けませんでした.
当然に見える53角成が間違いだとは・・・
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