84飛もありますが、移動合で下への逃げ道があきそう。 まずは龍で王手するところです。 44に逃がさないように14龍は、33玉と下がられて、以下24龍から22龍で角を取っても続きません。
正解は25龍。 これなら33玉には22龍で捕まります。
25龍、44玉、
45歩は54玉でダメ。 45龍だと33玉でダメ。 というわけで、33に逃がさないようにじっと35龍。
35龍、54玉、
今度こそ55龍で詰みかと思いきや、角が利いています。 さらにじっと45龍。
45龍、64玉、
65には今度は43の角が利いています。 75龍、54玉、45龍、64玉では千日手。 86飛の出番です。
84飛、74桂合、
頭に利く駒は取って打ち込んで詰みなので桂合。 桂は取っても打つ場所がありません。 さあ、どうしましょう、というのが本作のパズル。
75龍、54玉、65龍、44玉、35龍、54玉、55歩、同角、45龍、64玉、
答えは龍で追って「35龍、54玉」の形を作って55歩。 同角と取られても56に桂の打ち場所ができました。
74飛、同歩、56桂 まで21手
それなら5手目に55歩としたらどうなの? というと、同角、45龍、64玉、84飛で、桂合なら詰みますが香合で逃れ。 そのため、桂合を強要してからぐるっと戻って55歩という手順が必要になるわけです。
- 作者:
- これは今年1月に出題された竜が1歩1歩横に動くやつと一緒の時期に創作したものです。
あの図より先に、この図のほうが出来てました。時間を置いてみるとこれは行ったり来たりしてパズル展に向いてると思い投稿した次第です。
ポイントは86飛車が2回動くタイミングです。1回目も2回目も動きが早いと歩を動かして詰みません。
あと合駒はありますが他合はすぐ取って65打てば簡単です。
頭2手は22の角の存在意義と反対にも香車があるからバランスは悪くないかと思い付け足しました。
竜の動きを実現する2枚角の配置から思いついて、その後に2枚角を活かした収束手順をという感じで作りました。
斜めからの龍追いで、行ったり来たり繰り返せる形。 無限軌道を抜け出すカギは84飛と55歩でした。
それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
- 凡骨生さん:
- 飛の出るタイミングが難しい。
- やまかんさん:
- 角をうまく使った。
- ストンリバーさん:
- 合い駒は限定されるが、龍の動きにちょっぴりきめ細やかさが必要。
- 長谷繁蔵さん:
- 飛は7手目に動かしました
- 長谷川琴さん:
- 飛を何時動かすと言うより、龍の位置変換の方が難しかった。
- 名無し名人さん:
- 桂合を取るタイミングが大事。
- きたさん:
- 詰め上がりは決まっていても、それに至る手順を見つける必要がある。
- 池田俊哉さん:
- 桂合以外に備えた龍移動から、桂の打ち場所を作るため再度龍移動、と統一されたテーマが良い
- 藤田卓志さん:
- 今月もやっと一局解けました。頭がこんがらがったけれど楽しかったです。
- 小林巧さん:
- 74に前に利く合ゴマが出来ない。で桂合。桂を打つ為に龍をスライドさせて55歩、同角で56の空間確保。
判りやすいが楽しい。
- 隅の老人Bさん:
- 74桂合と指されて、さてと正座。これからがパズル展ですね。
- S.Kimuraさん:
- 龍のコビンだけで追っていくのは楽しいですね.
- 占魚亭さん:
- 角の利きを見落とすところでした。
- やぶいりさん:
- うまく桂合を逆用。一と千金のおさえ。
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