盤面には香がありませんし、持駒の香も1枚。 出題コメントの香の柱とは?
その答えは手順を進めると見えてきます。
初手58龍に37玉と逃げて39香と打てば、46玉と逃げるのは56龍まで。
しかし、ここで38に捨て合するうまい受けがあります。
同龍では46に逃げられて失敗。
同香と取るしかなく、龍の利きが止まるので28玉と潜ることができます。
38への捨て合は何か。
歩合は二歩でできず、桂合も行き所のない駒で禁手。
飛角金銀の強い駒の合は33香成、37玉で合駒を打って簡単。
ということで正解は38香合です。
香を動かして空き王手するしかなさそうですが、33香から37香まで5箇所。
実は正解は1箇所だけです。
37香は同玉で6手前の局面に戻ってしまうのでダメ、33香成と歩を取ってしまうと37玉に再度39香と打ったとき38歩合が生じて詰みません。
34、35、36はいずれもありそうで、37玉で、6手前と比べて香が34〜36に発生した形になります。
ここで趣向の本質が見えてきます。
この6手で香が1枚発生するのなら、3回繰り返せば香を3枚発生させられるのではないか。
そして3枚発生させれば香合は品切れになるので、ほかの合を選択するしかなくなり収束に向かうというわけです。
3枚発生させることを考えれば、1回目は34香、2回目は35香、3回目は36香に限定され、最後の37香と合わせて香の柱が出現します。
では実際の手順を確認していきましょう。
58龍、37玉、
39香、38香合、同香、28玉、34香、37玉、
39香、38香合、同香、28玉、35香、37玉、
39香、38香合、同香、28玉、36香、37玉、
39香、38銀合、同香、28玉、37香、同玉、
48銀、28玉、57銀、37(39)玉、38(48)龍 まで31手
作者 「香打ち香合の繰り返しで香四本が縦に並ぶ趣向です。」
盤面に続けて駒を発生させる趣向は、連取り趣向の逆なので、連置き趣向と呼びます。
香の連置き趣向はいろいろ作られていますが、くるくるおもちゃ箱では初登場なので、 初見の方はこういうタイプの趣向もあるんだということで覚えてください。
作家の方は香以外の駒の連置き趣向に挑戦するのもおもしろいかも。
それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
- 蛇塚の坂本さん:
- 見事な香の3本柱完成に意外性有り?
- Estalightさん:
- 香捨合の延命の連続
- 名越健将さん:
- いかにも坂野氏らしい作品です。
57銀に仲々気付かなかった。
- 山下誠さん:
- 香打・香合を縦にくり返す趣向の基本形。
- 冨坂碧海さん:
- 歩を31に下げて香車が6枚ある世界で遊びたい。
- 松崎一郎さん:
- 開き王手となる57銀がソッポを向くようで要所(46)を確り抑えている。
- 松本浩一さん:
- くるくる五筋の歩を周るのかと思ったらどうやっても逃げられるのと柱が出来ないので降参。
柿木先生に頼りました。
これは綺麗な柱。
- 池田俊哉さん:
- 香打香合の四段ロケットで香以外の駒を持駒にしようとする。
最後、玉はどこに逃げるのが作意かな
- おかもとさん:
- 香のロケット。
33歩を取れないのは、ちょっとおもしろい。
- 太田の渡し71さん:
- 歩合をさせない34香が面白い
- 小山邦明さん:
- 22手目が銀合限定なのが良い。
- 占魚亭さん:
- 香の柱を作るたのしい趣向手順でした。
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