詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱

くるくる展示室 No.488 りらっくすさん

くるくるおもちゃ箱
くるくるおもちゃ箱

棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
清涼詰 40手台

くるくる展示室No.488 りらっくす

一見して斜め送り趣向とわかる初形。 初手は銀を打つ一手で、32銀、42玉、43銀打と斜めに連打する趣向が見えています。

32銀に22玉と逃げる手がちょっとやっかい。 13銀、33玉、77馬と44への逃げ道を塞ぎにいきます。 42玉と逃げるのは41銀成、53玉、44銀、64玉に55銀と引けばどちらに逃げても銀打まで。 そこで44合で、34銀から43銀上成があるので金合か飛合ですが、どちらでも同金(飛)、同銀成とばらせば簡単です。

32銀、42玉、43銀打のときも33玉の逃げがありますが、これは34角成と馬が作れるので簡単。 以降も同様で、とにかく受方は角成させないように逃げなければいけません。 続けて銀を連打していきましょう。

  32銀、42玉、43銀打、53玉、54銀打、64玉、65銀打、75玉、

これで舞台装置の設置は完了、ここから折り返してメインの送り趣向が始まります。 馬と金が控えているので、76銀と捨てて、同玉に77金、75玉、57馬、64玉と追い戻します。 76銀に64玉は65銀引以下、66玉は67角成以下いずれも簡単。

  76銀、同玉、77金、75玉、57馬、64玉、

これで一つ右上に移動できたので、続けて楽しみましょう。

  65銀、同玉、66金、64玉、46馬、53玉、
  54銀成、同玉、55金、53玉、35馬、42玉、
  43銀成、同玉、44金、42玉、24馬、31玉、
  32角成、同玉、33金、21玉、

最後は31玉、13馬と行きたいところですが、最長は21玉で収束に入ります。

  11歩成、同玉、13香、21玉、12香成、同玉、23馬、11(21)玉、
  22金(馬) まで45手

作者「馬金銀で送る趣向です。」

銀を捨てながら2枚金で斜めに送る趣向はありましたが、本作では金と馬で送ります。 馬が離れたところから王手するのは新鮮ですね。 初形からすっきりした局面が続いて、最後は出題コメント通り攻方2枚のみの清涼詰。 とても解後感のよい1往復の斜め送り趣向でした。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

蛇塚の坂本さん:
収束が下部居た金と馬で協力して仕止めるとは綺麗な作品。
山下誠さん:
銀を捨て、金を出て、馬を出る。 このリズムが続いて気分がよい。
占魚亭さん:
馬・金が上がっていく復路の流れが心地よい。
小山邦明さん:
最初に持駒の銀をすべて打つのに不安を感じましたが、金と馬でうまく押し返す手順でした。
松崎一郎さん:
初形、詰上りともにの駒のラインが美しい。
池田俊哉さん:
四銀連打からの銀を活用して金押し。 収束まできれいで古典として残して行けそうな作品
おかもとさん:
四銀連打からの捨て絞りで、詰め上がりは気分爽快。
ootanowatasiさん:
面白い、金、銀、馬の連携。 すっきり罪み上がりはお見事です。
空貴人さん:
繰り返しの趣向手順も良かったですが、収束も楽しめました。

くるくる展示室No.488 解答:9名 全員正解

  池田俊哉さん  ootanowatasiさん  おかもとさん  小山邦明さん
  占魚亭さん  空貴人さん  蛇塚の坂本さん  松崎一郎さん
  山下誠さん

当選者は、展示室で発表しています。