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詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱

くるくる展示室 No.398 りらっくすさん

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棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
元に戻る 20手台

くるくる展示室No.398 りらっくす

早く桂を打ちたいな、という持駒。 初手では打てないので、まずは22飛と飛車をすえましょう。

  22飛、31玉、

32銀成から41香成と4筋をほぐしたいところですが、32銀成、同馬、41香成、同玉で大脱出。 そう、ここが桂の使いどころです。

  32銀成、同馬、23桂、同馬、41香成、同馬、23桂、同馬、

一度23桂を入れておけば、41香成を同玉は42飛成の一発。 しかし、馬が23に移動したので、41同馬という手が生じました。 そのままでは42飛成とできないので、もう一度23桂で馬を動かします。

  42飛成、21玉、

42歩成は同飛なので42飛成としてみると、何かさっきと似たような風景が。 もう一度楽しめそうです。

  22銀成、同馬、33桂、同馬、11香成、同馬、33桂、同馬、

1筋は飛がガードしてないので、歩が成ってとどめをさします。

  12歩成 まで21手

左右で馬の翻弄を繰り返して、還元玉、還元馬で詰め上がり。 詰パラ2019年10月デパートの作品からの発展でしょうか。 左右で繰り返すことができれば趣向詰になるというのは、創作パターンとして参考になりますね。

参考図 本郷昌幸作者「同パターンの馬翻弄を左右で繰り返す趣向です。 これは本郷昌幸氏の軽趣向作を銀捨てで嵩増しさせただけなのですが、 同馬8回に加え、還元玉、対子図式、位置が限定されている(左にずらすと余詰)、 という付加価値を見て頂けたらと思いました。」

本郷昌幸氏の軽趣向作というのは右図で、こちらの方がくるくるらしいかも。 本作を解けた人ならすぐにわかると思いますので、あわせてお楽しみください。

本郷昌幸 近代将棋1977年1月 棋譜ファイル

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

市原誠さん:
捨駒多くて、好き!!!
蛇塚の坂本さん:
これ程馬を翻弄するとかえって面白くなる。
山下誠さん:
同馬8回を挟みながら駒をきれいに捌いていく楽しい趣向。
本間瑞生さん:
駒がきれいにさばけて爽快
S.Kimuraさん:
銀と香がすべて不要だったとは,想像がつきませんでした.
津久井康雄さん:
楽しい翻弄モノ。 馬は結局33に戻るんですね。
おかもとさん:
短編名作選9番と似た雰囲気。

現代詰将棋短篇名作選の第9番は前述の本郷さんの作品です。

ぬさん:
四枚の桂での馬の翻弄劇が楽しめました。 ダンスの桂、という感じですね。
波多野賢太郎さん:
楽しい受方馬の翻弄。 左右での銀香成捨てのリピートがいい感じです。
占魚亭さん:
楽しい受方馬の翻弄。 左右での銀香成捨てのリピートがいい感じです。
小山邦明さん:
左右で実現できているところが素晴らしい。
浜野乙三さん:
次々さばけて気持ち良い
嵐田保夫さん:
お馴染みの翻弄物。 ゴール前の切り返しはストイコビッチかシュンスケ・ナカムーラといった所か。
池田俊哉さん:
片方だけならよく見る形だが、反転させて繰り返したのがうまい展開

くるくる展示室No.398 解答:14名 全員正解

  嵐田保夫さん  池田俊哉さん  市原誠さん  S.Kimuraさん
  おかもとさん  小山邦明さん  占魚亭さん  津久井康雄さん
  ぬさん  波多野賢太郎さん  浜野乙三さん  蛇塚の坂本さん
  本間瑞生さん  山下誠さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。