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詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱

くるくる展示室 No.390 本間晨一さん

くるくるおもちゃ箱
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棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
龍の活躍 50手台

くるくる展示室No.390 本間晨一

89角が23まで斜めに利いていて、23龍から斜めの龍追い趣向がすぐに見えますね。 もう1枚の97角が玉が引くのを防いでいるので、44、55と左下に逃げていくしかありません。

  23龍、44玉、34龍、55玉、45龍、66玉、56龍、77玉、

67龍までで詰めばよいのですが香が守っています。 そこで86龍と転進、ぐるっと回って折り返します。

  86龍、68玉、88龍、57玉、58龍、66玉、

ここからは右上に戻っていきます。

  67龍、55玉、56龍、44玉、45龍、33玉、34龍、22玉、
  23龍、11玉、

往復して戻ったところで、そろそろ収束? いやいや、バトンタッチしてまだ続くのです。

  21龍、同玉、41飛、32玉、42歩成、33玉、31飛成、44玉、

再び左下への軌道にのりました。 もう一度龍追い趣向を楽しみましょう。

  34龍、55玉、45龍、66玉、56龍、77玉、
  86龍、68玉、88龍、57玉、58龍、66玉、
  67龍、55玉、56龍、44玉、45龍、33玉、34龍、22玉、
  31龍 まで53手

お楽しみのあとで事件発生。 22玉に31龍まで53手が作意手順ですが、最後まで趣向を楽しもうと23龍、11玉、12龍まで55手の解答がたくさん。 最終手余詰なので、こちらももちろん正解です。 この順を作意にできればよかったんですが、それでは31龍が早詰になってしまうのでやむなし。

斜め2往復の龍追い趣向でした。 龍追いは昔からたくさん創作されているもっとも有名な趣向。 本作は途中で龍をバトンタッチして繰り返すところがおもしろいですね。

作者「角筋による龍追い趣向の第1号局は「手鑑28番」ですが、片道の龍追いでした。 調査不足かもしれませんが、その後に発表された作品も片道の龍追いのようです。 今回の投稿作品では、二往復の龍追いでくるくるらしさを強調してみました。」

二代伊藤宗印が勇略第86番で往復の龍追い作品を作っています。 くるくる展示室ではまだ往復の龍追いは紹介したことがないと思うので、採用させていただきました。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

山下誠さん:
同じコースの龍追い2周。 コースが限定されていることに感心。
本間瑞生さん:
一周目で玉方の龍をはずし、二周目で詰ましにいく
米澤歩登さん:
くるくるらしい詰将棋。
蛇塚の坂本さん:
玉が斜めに2往復凄い?
S.Kimuraさん:
最後も23龍と追って,55手詰めにするところでした.
原田雄二さん:
全手数龍(飛)の玉手にしたかった。 29手目42歩成が惜しかった。
小山邦明さん:
収束までの龍の大回転の繰り返しが見事。
津久井康雄さん:
この比較的シンプルな形で二往復には驚きました。
占魚亭さん:
竜を転回させる部分が好きです。
おかもとさん:
龍追い2往復はいいけれど、最終手余詰が気にかかる。
ぬさん:
1周したら龍を取ってもう1回。最終手は攻方龍の初期位置。
池田俊哉さん:
シンプルな仕掛けからの龍追い二往復。 最終手31龍までが見えずに二手足すところだった(笑)
ハマGさん:
巧みなターン

くるくる展示室No.390 解答:14名 全員正解

  池田俊哉さん  S.Kimuraさん  おかもとさん  小山邦明さん
  占魚亭さん  高田明浩さん  津久井康雄さん  ぬさん
  ハマGさん  原田雄二さん  蛇塚の坂本さん  本間瑞生さん
  山下誠さん  米澤歩登さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。