一見して斜め送りとわかる形。
初手は19飛と金を取るしかありません。
81香が良く利いているので、88玉に78金とか87金とか77とを守る手は失敗。
89金と頭から押さえます。
19飛、88玉、89金、77玉、
この4手で右上に2マス移動した形になりました。 また17飛と横から王手できるので、続けて斜めに送りましょう。
17飛、66玉、67金、55玉、
15飛、44玉、45金、33玉、
ここからは大駒2枚消して、きれいに収束します。
22角成、同玉、11飛成、同玉、12金 まで17手
11飛成に23玉、33玉は34金まで。 こちらも正解です。
31玉は12銀成まで駒余り。
実は、最初は33玉のあと13飛成までの13手詰でした(右図)。
99から33まで来たので、せっかくだから11まで行かせて対角線の軌跡曲詰にしようと
収束を付けくわえてみたのが出題図です。
最後2手は非限定ですが、ほとんどの解答者が忖度して同玉と取っていただけました。
6枚も駒を追加して実現すべきか、悩みましたが、大駒2枚が消えるのが気持ちよいかと出題間際に決定。
しかし・・・ 津久井康雄さん「28歩の意味は?」 と指摘されて、
原図では2筋の歩合防止のため置いていた28歩が出題図では不要になっていたことに気づきました。
差し替える前に落ち着いて見直すべきでした。
なお、本作の姉妹作を今月の展示室で出題していますので(くる展No.370)、こちらもお楽しみください。
それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
- 蛇塚の坂本さん:
- 玉が9九〜1一まで実に綺麗に仕上がっている作品です。
- 山下誠さん:
- と金の階段が消えた跡を金がしっかり押さえていく軽い趣向。
- 長谷繁蔵さん:
- 飛のエレベーター セッチンへ参りまーす
- S.Kimuraさん:
- 最後が23金でなかったので,少し慌てました.
- 小山邦明さん:
- 飛は縦に使い最後に捨てるきれいな手順。
- 津久井康雄さん:
- 玉のナナメと飛車のタテ、それぞれの動きが面白い。
- ぬさん:
- 単純な追い趣向だけでなく、玉の大横断でもある。
- おかもとさん:
- 玉は斜めに、飛車は縦に。収束も見事。
- 池田俊哉さん:
- 凧金趣向と思いきや、1サイクルごとに飛移動が入るのが面白い。
特に余詰もないようなので31馬にして非限定を消すのはどうか
すぐ取られる成生非限定は、私は気にならないので、形の綺麗さを優先しました。
- たくぼんさん:
- 99〜11への最短手数での移動ですね。 飛の使い方が上手いです。
- 占魚亭さん:
- 99から11へ、飛と金で追い込む。
- ハマGさん:
- 最後に大技が決まった
- 嵐田保夫さん:
- くるくるという感じではないが、作風は出ているのでは。
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