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くるくる展示室 No.261 しまぎろうさん「蛇」
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棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
と金はすべて消える 20手台

くるくる展示室No.261 しまぎろう「蛇」

一見、普通の斜め追いに見える形。 実際、初手69金に57玉と逃げると、58金、46玉、47金という感じで、斜め金追いになって25金まで詰み。 むろん、これは変化順で、作意は、25金のとき33玉の逃げを作るために、7枚のと金をすべて取ってしまいます。

作者 「2枚の金を2枚の角のレーンに沿って押し上げる追い趣向です。玉の軌跡がすごいことになってますが(笑)。まず2手目57玉は58金と追っていき「33と」が取れずに詰みます。この「33と」を取るのが玉方の目標であり、「33と」にひもをつけている「44と」〜「55と」〜「66と」〜「77と」と取ります。実際は「33と」「55と」にひもをつけている「24と」「46と」もとらなければいけないので、玉の軌跡が蛇のようになっています。」

69金に77玉とすると、87金でもう一つの斜め金追いが始まります。玉方は、すべてのと金を取らないと33に逃げられないので、そのため、二つの金追いのラインを行ったり来たり、文字通り蛇行して逃げることになります。

  69金、77玉、87金、66玉、76金、57玉、58金、46玉、
  47金、55玉、65金、44玉、54金、35玉、36金、24玉、
  25金、33玉、43金、22玉、32金、

色を変えてみると、二つの金追いが交互に繰り返されている様子がよくわかります。
以下は収束です。

  12玉、23角成、同玉、24香、12玉、22香成(金) まで27手

二つの移動趣向を2サイクルごとに行ったり来たりしながら並行して進んでいく構成はおもしろいですね。 金追いのようなシンプルな趣向でも組み合わせ方によってユニークな趣向が実現できることを示しました。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

蛇塚の坂本さん:
と金が全て消えて行き気持ち良い感じでした。
山下誠さん:
斜め追いに節がついて、まさしく蛇の動き。
小山邦明さん:
初形も手順も綺麗で金の動きを楽しめました。
占魚亭さん:
金2枚でじわじわ追いつめる。
ぬさん:
2枚の金の間をにょろにょろ。
S.Kimuraさん:
2枚の金を使い,玉を香車の周りで1回転させるのが凄いですね.
嵐田保夫さん:
蛇のイメージがどうしても沸かないが…。
隅の老人Bさん:
王が蛇行しながら逃げてゆく。
最後は蛇尾? いいえ、角が一枚消えて気分よし、です。
長谷繁蔵さん:
高校合格おめでとう。
藤田卓志さん:
楽しめました。実物の蛇は苦手ですが、これは良いですね。
池田俊哉さん:
わざわざ遠回りして逃げるような玉の動きが楽しい。
香でなくてはダメなのは23と45だけ?
hiroさん:
金のベルトコンベア。
復帰とのこと、好作をどんどん出されることを期待しております。
やぶいりさん:
箒のような金

くるくる展示室No.261 解答:14名 全員正解

  嵐田保夫さん  池田俊哉さん  S.Kimuraさん  小山邦明さん  隅の老人Bさん
  占魚亭さん  塚ア彰仁さん  ぬさん  長谷繁蔵さん  hiroさん  藤田卓志さん
  蛇塚の坂本さん  やぶいりさん  山下誠さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。