くる展160は、「89と、87玉、79桂、76玉」「67と、65玉、57桂、54玉」と追う、「La−玉ーLb打ー玉」型の斜め送りの趣向詰でした。 本作は盤面豆腐図式。
右側のと金の配置から、桂馬の方向に送る趣向かと想像がつきます。
78と、同玉、
まずは78に呼んで、ここから趣向が始まります。
88と寄、67玉、79桂、66玉、
A76と寄、55玉、67桂、54玉、
64と、43玉、55桂、42玉、
52と、31玉、43桂不成 まで17手
A77と、同玉、87と、66玉、76と上とする迂回手順あり。
くる展160と同様に、と金と桂で送る趣向ですが、本作では79に打った1枚の桂が67、55、43と三段跳ね。 「L−玉ーG−玉」型の趣向でした。
L(ローカル)駒はサイクル毎に別の(同種の)駒、G(グローバル)駒はサイクルを通して同じ1枚の駒が使われることを示しています。 こちらをご参照ください。
- 作者:
- 先日採用いただいたもの(くる展160)の姉妹作です。と金と桂の協働により玉を下辺に追い込むのは一緒ですが、1枚の桂を連続活用します。桂は4段跳ねも可能ですが、初形が重くなるのと玉の動きが乱れるため、本作の通りとしました。
1枚の桂が跳ねていく一桂詰はおもしろい手順で、二代伊藤宗印の将棋勇略第91番(詰将棋博物館)をはじめとしていくつか作られています。 玉は1手では桂馬の方向に進めないので、間に別の手を入れることになり、勇略では龍の王手でつないでいますが、動きは不規則。
本作はつなぎをすべてと金の王手にして、桂跳びの方向も右に統一することで、全体がきれいな趣向詰になりました。
それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
- 凡骨生さん:
- 桂がポンポンポンと跳ねる楽しさ。
- ほいさん:
- 単騎の冒険がテーマですか。
- きたさん:
- いとも簡単に桂の四段跳が実現している
- 市橋宗士さん:
- 右辺の「と」が桂馬跳びの配置、玉の逃走路も桂馬の形。 三段跳びの桂で玉を仕留める双玉図式。 6一王を見過ごすところでした。 「歩」と「と」と「玉(王)」で、フットボールだ!
- 占魚亭さん:
- 前作よりも本作の方がすっきりしていて良いと思います。
- 長谷繁蔵さん:
- 桂のウサギ跳び
- 小林巧さん:
- 豆腐図式。やっぱ夏は冷奴 ですね(笑)。
右肩上がりのダンディーが往く♪
易しいけど楽しい作品。
涼しい気分をありがとう。
- DD++さん:
- 豆腐に混ざる桂が見事に映える作品ですね。
盤面豆腐の中でぴょんぴょん跳ねていく桂馬。 79から点対称の31で詰む玉。 効果的な演出ですね。
- 池田俊哉さん:
- No.166とは対照的に1枚桂での追撃。四段飛びにするのは難しいか
- 隅の老人Bさん:
- 世界陸上競技大会。
桂の3段跳び、最短の新記録?
空き王手を使えばもっと短くできます。攻方桂の連続移動回数記録作品をごらんください。
- hiroさん:
- 初手に少し迷ってしまったのですが、それが分かってからは迷わずに詰みまで持っていけました。打った桂馬が跳ねていくのが爽快です。
- S.Kimuraさん:
- 61の玉は銀ではダメなのですか?
61銀だと、52とと52銀成の非限定が生じます。
- タクさん:
- 最下段に打った桂が、と金と協力しながら、ホップ、ステップ、ジャンプ、と跳ねて詰む手順が快い。
- 嵐田保夫さん:
- 軽快な桂の三段跳び。
- やまかんさん:
- 桂馬を打って跳ねていく趣向。しかしこれは2枚の桂馬がはねていくとかで多く作られてるのでは?
二桂詰はたくさんありますが、一桂詰でと金王手と組み合わせた趣向は本作が初めてです。
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