ひとめ趣向詰とわかる形。 舞台がと金と歩でできているので、きれいですね。
66とが浮いているので、まずは99角と打つところ。 87玉なら88と、86玉、96とまで。
あれ? 趣向に入る前に詰んじゃった。
いやいや、ここで出題コメントにある「捨て合」が飛び出します。
99角、88歩合、同と、66玉、
次に78ととすると、さっきと同じ形。 75玉には57角があるので、また捨て合で凌ぎます。
78と、77歩合、同と、55玉、
67と、66歩合、同と、44玉、
56と、55歩合、同と、33玉、
45と、44歩合、同と、22玉、
連続5回の捨て合の妙技を堪能したあとは、収束に突入します。
34と、12玉、13歩、同飛成、同角成、同玉、14歩、同玉
24飛、15玉、16歩、同玉、17歩、同玉、27飛、16玉
17歩、15玉、33角成、14玉、24馬 まで41手
ちょっと長くなりましたが、取った5枚の歩を見事に使い切りました。
この趣向のオリジナルは護堂浩之さんの「軍畑」(近代将棋1981年7月)。 また横型ではママの森さんの作品(詰パラ1987年11月、早詰)があります。
本作は作者はこれらの作品を知らずに創作されたと思いますが、「軍畑」の趣向のくるくる化として存在価値があると判断して出題しました。
護堂浩之さんの「軍畑」も合わせてご鑑賞ください。
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