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詰将棋おもちゃ箱ドキドキストリート
ドキドキ展示室 No.41 小山邦明さん
ドキドキストリート
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棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:

と金の有無で何が変る? 30手台


ドキドキ展示室No.41 小山邦明

No.40から87のと金を取った問題。 前問の94金から87金と行く筋は歩が取れないので詰みません。 そのかわり87との守備がなくなっているので、そこを突いて攻めればなんとかなりそうです。

その方法は・・・ 前問で惜しくも詰まなかった94馬といく筋。 87とがないので86馬と馬で追う筋が成立します。 実際に進めてみましょう。

  74飛、84角引、同金、95玉、94馬、96玉、85馬、97玉、
  86馬、98玉、87馬、99玉、

99まで追い詰めたものの、77金が邪魔で33角と打てません。 これは「お客さん、惜しかったね」コースかと不安になって、「そうだ、初手54飛と打っておけばここで59飛とひけるじゃないか」と思ったら、大道棋屋さんの思うツボ。 54飛には64歩中合があって詰まないんです。

じつは74飛でも、ここで88馬と捨てる妙手があるので大丈夫。 馬追いの続きのような手なので、発見しやすいかもしれませんね。

88同玉に78金とすれば、今度99玉なら33角でOK。 あとは89玉、98玉、97玉の3択。 どこが最長か調べていきましょう。

1) 89玉なら、79金、98玉、78飛、97玉、88金、86玉、76金以下27手
2) 98玉なら、99歩、97玉、77飛、86玉、76金以下25手
3) 97玉なら、77飛、86玉、76金以下23手?

では89玉が正解かというと、3)の手順が間違っています。 97玉に77飛では、98玉と逃げて、99歩、89玉、79金、99玉、88角、98玉、97飛、同龍で奉納。 では、正解は?

  88馬、同玉、78金、97玉、88角、96玉、97歩、95玉、
  77角、86歩合、同角、同玉、77金寄、97玉、87金寄、98玉、
  88金寄、99玉、79飛 まで31手(歩余り)

77飛ではなく、88角と攻めて、そしてその角も切ってしまい、二枚金と飛車できれいな詰上り。 なお、77金寄のとき95玉でも31手歩余りで、この順も正解です。

No.40と合わせて、集客度も高く(80、83)おもしろい双子問題でした。

作者 「かなめと思われる61から94に展開した馬と、入手した角を捨ててしまう手順は、今までなかったと思うので投稿しました。」

それでは正解者のみなさんの感想を。解答到着順です。

山下誠さん:
馬で一直線に追って捨てた後は、一転して細やかな手順。
Pathfinderさん:
途中の馬で追う手順が面白いと思いました。
占魚亭さん:
今度は5手目で馬。初形で横に並んでいた金2枚が詰上りでは縦並びに。
隅の老人Bさん:
「詰まないよ」、「お客さん、5手目は94馬だよ」、「なるほど!」
池田俊哉さん:
61馬を88まで引っ張って消してしまうところが面白い。飛引きまでの詰め上がりもユーモラス
やまかんさん:
今度は88馬捨てか。よく出来てる双子問題ですね。

ドキドキ展示室No.41 解答:8名 全員正解

  池田俊哉さん  キリギリスさん  小山邦明さん  隅の老人Bさん  占魚亭さん
  Pathfinderさん  山下誠さん  やまかんさん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。