詰将棋おもちゃ箱記録に挑戦!

記録展示室 No.180 現ノ証拠さん

記録に挑戦!
記録に挑戦!
棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)
出題時のコメント:
・・・最長 40手台

記録展示室No.180 現ノ証拠

角2枚、桂4枚が塊になって、ひと目でわかる角桂二色図式。 無防備図式でもあり、きれいな配置ですね。
本作は角桂二色図式の長手数記録作品(43手)です。 なぜこんなに手数が伸びるのか、手順を見ていきましょう。

角筋を通して43桂不成が筋に見えますが、41玉と逃げられると案外続きません。
初手は97角と覗き、21玉に22桂成と捨てて、今度こそ馬筋を通す43桂かと思いきや、12玉で逃れ。
実は45桂が邪魔駒で、これがなければ12玉に89馬と追撃できるのです。 そこで、45桂を消去してから馬筋を通します。

  97角、21玉、22桂成、同玉、33桂成、11玉、22成桂、同玉、
  43桂不成、12玉、

43桂成の方が良さそうですが、12玉、89馬、21玉で逃れ。 21玉に31角成を見せて43桂不成が好手です。
12玉の形、何となく見覚えありませんか。 そう、馬ノコの形です。

  89馬、11玉、88馬、12玉、
  78馬、11玉、77馬、12玉、
  67馬、11玉、66馬、12玉、
  56馬、11玉、55馬、12玉、
  45馬、11玉、44馬、12玉、
  34馬、11玉、33馬、22歩合、

33馬まで行くと12玉では23成桂があるので仕方なく22歩合で収束に入ります。

  同馬、同玉、31角成、11玉、12歩、同玉、13成桂、11玉、
  22成桂(馬) まで43手

作者「馬鋸を使った角桂のみ使用の43手詰で、9手目からの35手詰を8手逆算して創りました。 ちょっと残念なところは、24成桂が必然ではなく、金でもかまわないところです。」

角桂二色図式の長手数記録、35手から43手に更新。 これまでの記録作と同様に馬ノコですが、序で手数を稼いで8手更新することに成功しました。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

山下誠さん:
こちらは角と桂のみの指し手で完結している。 桂不成がよいアクセント。
名越健将さん:
40手台と手数は長いが、9手目の43桂不成が英断で、馬鋸で手数を稼ぐ。
Estalightさん:
使用駒角桂6枚の長手数記録作品ですね。 桂不成での空き王手が収束で活かしている点が巧いと思います。
松崎一郎さん:
使用駒玉と角桂6枚の最長?。
たくぼんさん:
盤面角桂無防備図式の最長でしょうか。 この形から桂不成や馬鋸がでるとは驚きました。
おかもとさん:
同じ使用駒でもこちらは馬鋸。 器用ですね。
小山邦明さん:
盤面「玉と詰方の角桂全駒使用」で持駒「なし」の最長手数
ootanowatasi67さん:
43桂馬不成! この手が見えず苦労。 この簡素な形から馬ノコが登場するとは。 驚きの作品でした。
池田俊哉さん:
こちらは角桂(かっけー)図式の最長手数ですか、単純鋸とは言え馬鋸が入ったことでかなりの記録更新ですね
占魚亭さん:
角桂図式の最長手数かな。 予想通り馬鋸があり、楽しかったです。

記録展示室No.180 解答:10名 全員正解(下記)

  池田俊哉さん  Estalightさん  ootanowatasi67さん  おかもとさん
  小山邦明さん  占魚亭さん  たくぼんさん  名越健将さん
  松崎一郎さん  山下誠さん   

当選者は、展示室で発表しています。