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詰将棋おもちゃ箱記録に挑戦!

記録展示室 No.154 猫田いわしさん

記録に挑戦!
記録に挑戦!
棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)
出題時のコメント:
飛び石 10手台

記録展示室No.154 猫田いわし

本作は、初形は見て分かる通り飛び石図式(隣接駒なし)。 しかし、それだけではありません。 手順を進めるとわかりますが、2手目以降も最後の詰上りまでずっと飛び石の、純飛び石図式の長手数記録作品(15手)です。

では、実際に手順を見ていきましょう。

  88馬、43玉、87馬、33玉、
  77馬、43玉、76馬、33玉、
  66馬、43玉、65馬、33玉、
  55馬、43玉、23飛成 まで15手

88馬と王手すると、44合は34とまでなので、43玉と逃げる一手。 54に逃げられてはいけないので87馬で、これも54合は34とまで。 33玉と戻るしかなく、77馬と進めば、そう、馬ノコで近づけますね。 55まで近づけば54に逃げることはできないので、23飛成までの詰みとなります。

馬ノコの途中でも、詰上りでも、隣接する駒は一切ない(飛び石)ことをご確認ください。

純飛び石図式では、実は右図の作品がありました。

  • 三木宗太 詰パラ1976年1月 15手(余詰) 

残念ながら余詰があり、参考記録として登録しました。

完全作では下記の9手詰がこれまでの最長だったようです。

  • 不透明人間 9手 詰将棋メーカー 2020年4月16日
  • 金少桂 9手 詰将棋メーカー 2022年9月17日

猫田いわしさんは、この記録、受方持駒指定にすることで、21手と更に6手延ばすことに成功しました。

記録作では、残りの駒を盤面に配置すれば同等の場合、受方持駒指定の作品も認めていますが、純飛び石の条件は残りの駒を配置できないことも多いので、 通常の記録と受方持駒指定の記録を両方登録することにします。

上記の三木宗太作とこの猫田いわし作の手順については、記録に挑戦!の1−257 純飛び石図式の項目をご参照ください。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

蛇塚の坂本さん:
馬鋸が、階段上に上がって行くのが面白い。
山下誠さん:
馬鋸のみを抽出した基本図みたいな作品。
松崎一郎さん:
詰め上りまで攻守の駒のぶつかり合いが無い非接触形詰将棋。
川石隆志さん:
馬鋸で逃げ道封鎖
金少桂さん:
全局面飛び石の長手数記録大幅更新(9→15)ですね。
この記録に挑戦してもらえて、旧記録作者としても嬉しいです。
(旧記録の拙作:https://tsumeshogi.com/problems/uo_osb4mur
どのように更新されるか楽しみでしたが、馬鋸で実現する手段がありましたか。
とはいえ飛び石の条件下で馬鋸が制御できるとは驚きです。
おかもとさん:
全手順飛び石がセールスポイントなのかな。 よく思いつくもの。
中村丈志さん:
これで正解なのかちょっと不安。

大丈夫。 正解です。

池田俊哉さん:
全王手が玉に直接当たらない作の最長手数か(配置でも隣接してないのも入っている?)
馬鋸の中合処理もうまく、詰め上がりがちょっと八尋印っぽい
小山邦明さん:
馬ノコ風の手順。59と金の配置は13手目24とからの余詰防止ですね。
たくぼんさん:
玉の周りの8マスに王手の着手がないのは珍しいですね
占魚亭さん:
54地点を押さえに行く。
inokosatoshiさん:
61桂が無いと早詰なんですね。
吉田京平さん:
純飛び石図式?の長手数記録が狙いですね。 持駒制限なしで馬ノコを成立させる仕組みに感心しました。
S.Kimuraさん:
最後まで駒が隣接しないのが面白いですね.

記録展示室No.154 解答:14名 全員正解(下記)

  池田俊哉さん  inokosatoshiさん  S.Kimuraさん  おかもとさん
  川石隆志さん  金少桂さん  小山邦明さん  占魚亭さん
  たくぼんさん  中村丈志さん  蛇塚の坂本さん  松崎一郎さん
  山下誠さん  吉田京平さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。