出題コメントにあるように、本作は六種成の使用駒数最少記録作品(7枚)です。
8枚の作品は多数ありましたが7枚は初めて。
六種不成の使用駒最少記録作品も吉田京平さんの18枚が最少で、
吉田さんはこれで六種成・不成の両方の使用駒最少記録を制したことになります。
六種成なので、各駒を順番に成ることを考えていけばよく、桂だけは成桂を取って打ってから成ることになります。
まずは32銀成からはいり、続いて63歩成で成桂を取れる位置に誘導します。
ここで、51飛成が詰将棋らしい捨て駒。
63角成と予定通り成桂を取れば、あとは自然に桂成と香成がはいり、六種成が完成します。
32銀成、52玉、63歩成、同成桂、51飛成、同玉、63角成、61玉、
73桂、71玉、81桂成、61玉、52香成 まで13手
作者 「攻方六種成の使用駒数最少記録(7枚)が狙いです。
六種成の9手詰が短手数記録にならなかったため、別の記録を狙ってみました。」
本作の前に六種成9手の作品の投稿があったのですが、六種成の短手数記録作品を調べてみたところ、
太田慎一さんの7手が最短と判明しました。
そこで方向を変えて使用駒最少の記録に挑戦したというわけです。
なお、六種不成の使用駒数の記録が攻方・受方は区別していないので、本作も六種成・使用駒数最少記録として登録しました。
今回の新春記録作特集は、詰将棋パラダイス誌でも同時に出題したので、詰パラ読者からの解答も含めたくさんの解答が寄せられました。
ありがとうございます。
それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
- あいうえおさん:
- 「六種成の使用駒数」という趣向自体(及びもちろん手数)が大ヒントになり、ポンコツ頭の私でも解くことができました(と思います)。
- 加賀孝志さん:
- 狙いは分かるが手順が今イチ、順列にしたかった。
- 渥美雅之さん:
- 初形も簡潔、手順も爽快です。
- 犬三郎さん:
- 六種成の詰将棋を初めて拝見致しました。 素晴らしい!!
- 市原誠さん:
- 飛車捨て、気分爽快でした!!
- 矢馬先龍氏さん:
- 5一飛成が見えず悩んだ。普段はすぐ発見できるのだが。
合駒でなんとか更新できる記録だろうか?
- 蛇塚の坂本さん:
- 開き王手をためてためてから作為が素晴らしい。
- 原田雄二さん:
- 六種成が無事完成しました。
- 竹中健一さん:
- 言われないと気づかない6種成でした。
- 小山邦明さん:
- 53成桂を配置する事で6種成をうまく発生できていて、駒配置に全く無駄が無いのがすばらしい。
- 高田明浩さん:
- コンパクトで爽快な好作!
- 竹園政秀さん:
- 6種の駒が成る。 つまり不動駒がない
- 宮田敦史さん:
- 究極のシンプルさ。
- 山下誠さん:
- 盤上に配置された6種の駒のみで、効率的に成を実現している。
- S.Kimuraさん:
- 51飛成が気持ちの良い手でした.
- 小林徹さん:
- 当然ながらオール限定。
- おかもとさん:
- 5手目の飛成にはっとする。
- 中村丈志さん:
- タイトルが大きなヒントでした。
- 浜野乙三さん:
- 新採用の記録でしょうか? 理論的最小値。
理論的には合駒を発生させればもっと減らせる可能性はありますね。
- 占魚亭さん:
- こういう記録もあるんですね。
- 池田俊哉さん:
- 言われてみないとわからない記録。
それだけ自然に作られているのだろうから、面白みが欲しいというのは贅沢か
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