詰将棋パラダイス誌で大学院を担当している吉田京平さん。
作品も趣向詰や煙詰など、長編作家のイメージがある吉田さんですが、本作は珍しく10手以下。
まず、初形でびっくりさせられます。
巨大な石垣図式、駒の配置が規則的できれいですね。
王手はあまりなく、42とは同金でこちらの玉が逆に詰み、41角成も同金で続きそうにありません。
ほかに王手は、と盤面を良く見ると、57の角がありました。
角の筋を確かめて84角。
さて、合駒は? あれ、40枚配置されているから、後手は持駒なしですね。
ということは、これで詰み!
84角 まで1手詰
本作は石垣図式の盤面駒数最多記録作品(40枚)です。
現在の記録は36枚。
おかもとさんのおもちゃ箱100万ヒット記念作品(6×6)と、
岡村孝雄さんの「涓滴」(4×9の石垣煙)の2作です。
おかもと作は花駒(合駒制限だけの目的の駒)をたくさん配置して6×6の石垣を構成していましたが、
本作はそれを極限まで推し進めて全駒を5×8の石垣に配置、最短手数で詰将棋として成立させました。
作者 「石垣図式の盤面駒数最多記録作品です。花駒をきれいに配置するのに苦労しました。」
それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
- 山下誠さん:
- 全ての駒が整列し、初形の美しさは天下一品。
最大の石垣を最少手数で実現とは、アイデアの勝利。
- 市橋宗士さん:
- 出た、全駒の石垣、さらに駒の配置が整然としていて美しい、こんな図がまだ残っていたんですね。
その石垣から飛び出た角が玉の死命を制する、ある意味皮肉な詰め上がり。
- S.Kimuraさん:
- 1手詰が記録になるとは,相当難しい条件なのでしょうか.
- 小山邦明さん:
- コロンブスの卵のような作品。
駒の並びが美しい。
できてしまえば「なーんだ」。 まさにコロンブスの卵ですね。
- 小峰耕希さん:
- 最大の石垣にして…あれれれ。
確かに無駄駒はないですねー。
- 藤田卓志さん:
- 全駒使用・最短記録でしょうか。
駒がたくさんなので、5七角を見つけてほっとしました。
40枚全駒使用の1手詰は、検索してみたら1作だけありました。
2010年の詰将棋全国大会で行われた
「詰-1グランプリ」で出題された馬屋原剛さんの作品。
ほかにも全国大会のミニ解答選手権などで出題された作品もあるかも。
本作は石垣図式の盤面駒数最多記録でした。
- 長谷繁蔵さん:
- 駒箱駒不足有無確認作
きれいに並んで一目瞭然。
- 占魚亭さん:
- これはコロンブスの卵ですね!
- 波多野賢太郎さん:
- とりあえず盤に並べてみて気づきました。
まさかの1手詰!大きさはもちろん凄いですが、きれいな石垣ですね。
- 蛇塚の坂本さん:
- 全ての駒を綺麗にぎっしり並べしかも最短手数とはある意味意表を突かれました。
- ぬさん:
- 天才的な思い付き?
- Pathfinderさん:
- 解くよりも駒を並べるのに時間がかかりました。
駒の並びがきれいですね。
- 金少桂さん:
- 11月1日におもちゃ箱のトップ頁に表示される図面を見て、なんだこれ!と度胆を抜かれました。
- たくぼんさん:
- なんだか難しそうなので駒を並べて・・・っと。あれ?並べる時間のほうがかかったじゃないか!
- 隅の老人Bさん:
- 大学教授の記録的超大作? 残念、爺さんには解けません。
- 池田俊哉さん:
- 一応、全駒である意味がありますね(笑)
念のため41角成と追ってみようとしたがぜんぜんダメだった...
- ハマGさん:
- 並べて解きました。見事なmax and min記録。
- hiroさん:
- 長編作家による巨大な石垣図式。
何が始まるかと思いきや、1手詰!という意外性。
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