最後は「飛の最遠打・使用駒数最少」の記録作品(6枚)です。
92飛遠打から成香で追う作品は昔からたくさん作られており、3作品の中では一番とっつきやすかったのではないでしょうか。
詰工房のとき猫田さんが示した作品は、19玉型で99飛と打つ手順でした。
これも使用駒6枚なのですが、非限定の一方に余詰があるという微妙なキズがありました。
そのあと、猫田さんから
「飛車の最遠打は取り消します。9二飛と打つタイプも同じ枚数で作れるので。」
と連絡があり、
「既存作品には(6枚は)ないようなので、92飛の図をメールで送っていただけますか。」
とお願いしたのですが、その図がなかなか来ない。
仕方なく、「たぶんこうだろう」とTETSUが推測したのが出題図。 「(>TETSU)」はそういう意味でした。
さて、本作、遠打の意味は明快で、成香で追っていったとき、途中で飛を取られないようにするためです。
92飛、11玉、13香、21玉、
12香成、31玉、22成香、41玉、32成香、51玉、42成香、61玉、
52成香、71玉、62成香、81玉、
72飛成、91玉、28角 まで19手
2手目23玉なら、22飛成、34玉、35金、43玉、44金まで。
この変化と最後の王手を2枚で成立させる配置がキーですね。
全国大会のとき、この記録の話をしていたら、利波偉さんが 11角37角46桂|12玉|飛香 という配置を発見。
最終手桂跳ねが非限定になりますが、これも6枚で成立しています。
それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
- ballpen517さん:
- 詰め上がり図がここまで予想通りだと気分良いですね(笑)
- キリギリスさん:
- 初手92以外だと、飛車を取られてしまう。
- ぬさん:
- 2手目の変化と詰め上がりで役立つ上部の配置が巧い。
- 福谷敏久さん:
- 最後に角を使うのがポイントなんですね
- しまぎろうさん:
- 最後の角引きがかっこいいと思いました。
- 長谷繁蔵さん:
- 金を何処へ開こうか考えた
- やまかんさん:
- 26金が記録達成の影の立役者。(何の記録かわからないけど。。)
- 平井康雄さん:
- 最遠飛打の最少駒数。
26金、17角の配置が巧妙。
- 名無し名人さん:
- これは見慣れた定型の遠打ですが初めて見た時は驚きました。
- 池田俊哉さん:
- 飛遠打の最小駒数。これは一番よく見るパターン、26金がうまいですね
- れおんさん:
- 最終手すっと角を引くのが良いですね。
- たくぼんさん:
- 上に逃げる変化と収束の駒を2枚で纏めるとは凄い
- 隅の老人Bさん:
- 今度は飛の最遠打、開き王手と思ったら28角引とはね
- ひろぽんさん:
- 飛車角が遠くから効いてくる
- 占魚亭さん:
- 最終手がビシッと決まっていますね。
- S.Kimuraさん:
- 働かなかった角が最後に利くとは感心しました.
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